『これが自由というものか』
♪知らない間に実験で
知らない間にモルモット
知らない間にピカドンで
知らない間に水爆病
これは呆れた驚いた
何が何だか わからない
これが「平和」というものか
あちら任せの平和論
知らない間に値上げして
知らない間にMSA(日米防衛・通商協定)
知らない間に教育法
知らない間に機密法
これは呆れた驚いた
何が何だか わからない
これが「自由」というものか
あなた任せの自由論
知らない間に金上げて
知らない間に金取って
知らない間に税金で
知らない間に自衛隊
これは呆れた驚いた
何が何だか わからない
これが「政治」というものか
おかみ任せの政治論♪
これ、1954年の歌だぜ。
今も、なんにも変わらない。
変わらな過ぎる!
結局、日本には民主主義なんて根付かなかったんだね。
国民はみ~んな「あなた任せ」
その「あなた」=政治 は欺瞞だらけ
でも、その連中に権力を与えてしまったのは、やっぱり国民だよ。
この曲、政治批判をしているようで、実は「あなた任せ」の庶民に訴えている。
コミックソングとして、エノケンのペーソス溢れるダミ声に乗せながらね。
作詞・作曲は三木鶏郎(トリロー)
「冗談音楽」で一世を風靡した、日本のコミックソングの草分けだ。
CMソング(仁丹、風邪薬のルルなど)マンガ主題歌(鉄人28号、トムとジェリーなど)も手掛けた戦後文化の巨星である。

↑
私が持っているCD『トリロー娯楽版』
解説文によると───
昭和21年、鶏郎は焼け跡に立って歌った風刺ソングを提げ、ラジオ界に彗星の如く出現した。
(中略)
『冗談音楽』が国民参加の投書番組に発展し、当時の内閣をバンバンやっつける辛辣なジョークが過激さを増した昭和29年、番組の影響力が政府を怒らせ恐れさせ、抵抗も空しく放送打ち切り、NHKとさよならした鶏郎であった───
公共放送は、一歩間違えば政府の御用放送にもなりかねない。
最近の首相外遊のニュースなんかを見ていると、某国の首領様礼讃報道を連想するのは……私だけ?
NHKと袂を分かったトリローは、その後、民放放送局に活躍の場を移す。
当時、民放は生まれ立て。勢いがあったろうね。
今の民放は………どうなんだろ?
政治劇が盛んだった頃の『TVタックル』は時に痛快だったけど、安定政権(?)になってからすっかり影を潜めちゃった。
突くべき欺瞞はいっぱいあるはずなのに………
今、痛快さを感じる番組といえば、
TOKYO MX『バラ色ダンディ』の木曜日くらいかな。
この番組の3人のコメンテーターは腰が据わっている。
笑いを取りながら、時にキリッと引き締まったコメントをする。
昔風に言えば「こいつらには金玉がある」ってやつだ。
権力者は知能指数が高い。
理屈で抗えば庶民は負けるに決まっている。
庶民の武器は感性と笑いだ。
風刺ソングはそのためにある。
そういえば、新生党が設立された1993年、河内屋菊水丸さんがゲリラで新生党の本部に現れた。
いきなり看板を指差して、「なんやこれ、自民党やないのか?中味一緒やんけ」
そして河内流の風刺ソング「新聞(しんもん)読み」を歌い出す。
急遽応対に現れた党事務局の人、歌が終わってから菊水丸さんの肩に手を置き、「アポ取ってくださいよぉ~」と泣きついた。
少くともこの時に関しては、新生党にも愛嬌があった。
政治に対して、庶民は風刺と笑いで対抗する
政治は抑圧も出来ずピリピリする
───健全な社会、開放的な社会って、そういうものだと思う。
なお、三木鶏郎には、こんな曲もある。
『選挙くせものこわいもの』
♪かごでいくのはお軽じゃないか
わたしゃ売られてゆくわいな
娘の身売りは可哀相
と、涙を流すにゃ当たらない
われと我が身を売る人が
ほかにも沢山いるじゃげな
選挙 身のためご用心
選挙 身のためご用心♪
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