「あかねんは俺が生で聴いた中で最高の歌い手だよ」
と言ったら、怪訝な顔をされた。
……うん、これはお世辞だった。
でも、記憶に残る歌手のひとりであることは間違いない。
12日、『もちとちーず』のライブを聴きに行った。2回目である。
椅子席である。しかもテーブル付き。
ジントニックを置いてゆったりと。
1ドリンク制のライブって、本来こういうものなんじゃなかろうか。
オールスタンディングでスシ詰めにされて、いつドリンクを飲むんだよ、と思う。
今回は『もちとち』の出番が最初だった。
「Cherry Love」で軽快に始まる、安定の滑り出し。
そしてアッキー、その存在感。
このコを包むオーラは見てて飽きない。
スラックス姿の小さな膝小僧が可愛い。
今回特に印象深かったのは「Eyes2Love」
この曲はサブボーカルが初めてマイクの前に立った曲。
当時の振り付けでは、間奏で5人がマイクスタンドの間を縫うようにしてポジションチェンジをしていた。
胸を張り、膝を高く上げた、ルナの誇らしげなウォーキング姿が記憶に残っている。
都会の倦怠を感じさせる曲調。
♪あなたの肩越しに星も堕ちていく
弧を描く流星が見えた気がしたのは、私がこの曲に入れ込んでいる証拠。
2組目は『神田莉緒香』さん
21才、キーボード奏者のシンガーソングライター
明るく溌剌としてたけど、歌詞が若過ぎてこそばゆい。
3組目は『AKANE』さん。
美人だな~と思ったら、元SDN48のメンバーらしい。
器量が良いからアイドルでスタートしたんだね。
曲間のトークがユルかった。
もっと年輪が必要だなぁ
トリは大阪から来た『伊禮恵』さん
この人は良かったな~
細身にマキシのドレス。抱えるギターが一回り大きく見える。
靴がダサかったね、いっそ裸足で歌ったら、もっと雰囲気が出たかもね。
歌詞も良かった。
特に人を励ます歌の、素直な感性が良い。
それにしても、私がライブハウスに通うきっかけが、アイドルのあのコではなく、こういうアーティストだったなら、私の都会生活は違ったものになっていた。
少くとも、身体と財布は随分と楽だったことだろう。
精神的にはどうかな……オールスタンディングの喧騒(もはや荒行)、prediaへの熱烈な片思い……都会生活を乗り切る上で、やはり必要だったのかも知れない。
やっと『もちとち』のCDを入手した。

十枚に一枚、メンバーのチェキが入っているというので、2回買ったが当たらなかった。
2回目はメンバーが物販場所に現れて、ひとこと言葉を交わしての購入だった。
この先、ライブに来る度に、このCDを買い続けることになる。
同じCDを何枚も買うなど、アイドル商法に出会う前は考えもしなかった。
ちなみに、
これまで、私が一番CDを持っていたアーティストは『たま』だった。
ライブ通いをしたのも『たま』だけだった。
この歳になると、若い子の歌がなんだか苦手になった。
prediaの曲は私の脳裏にしっかり刻み込まれているが、それ以外の女の子の歌には、もはや共鳴できないようだ。
無性に『たま』が聴きたくなった。
内臓を掻き回されるような知久くんの歌。
今はソロ活動をしているらしい。
ああ~、聴きに行かなきゃなあ
私自身がいつまで首都圏にいるか分からないし、
それ以前の問題として、彼、多分長生きしないよ

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