おででこおででこおででこ

次は岸田理生の「火學お七」という作品に出演します

いつだったか

僕が上京する前、地元仙台に身毒丸が来た

内容は理解出来なかったが面白くて

何だかよくわからないくらいテンションが上がってしまい

公演終了後

1番に立って夢中で拍手していた

帰り道も東京って凄いものがあるなと

いつまでも興奮が止まなかった

その時寺山修司との共同作品として書いたのが岸田理生さんで

やはりお七の本も難解

普段使わない

いや使えない言葉が沢山出てくる

面白い

いや

おででこの稽古が楽しいのだ

稽古では殆ど身体を動かしている

年を取るにつれて

準備運動は適度にするが

段々と衰える筋肉や維持するのでどうのこうのと

億劫になる

それが久しぶりに全身がスーッとする

楽しいと心身が快の状態になり毎日発見がある

今日より明日が幸せな状態に

言い過ぎたか

夜は身体が疲れきっているが

朝は軽い

やはり身体は重要

分かっているのに中々

でも思い出した

慣れるって恐ろしい

何を役者とか舞台好きとか言ってたんだろう?

馬鹿だなお前

身体を楽に動かしていると

ワクワクしてくる

確かに日常でこんなにゆるゆると長い時間身体を動かす事なんてない

でもこれを毎日やるとどうなるのか

これらは全て訓練

おででこのような作り方をすると

毎回なにが起きるかわからない

振り幅の予測できないものが出来あがりそうだ

上に振り切りたい
 
{986D6CB2-449F-4BC2-903C-6EE0D952EE89}




変な時間に寝てしまったせいか

またもや眠れない

今は夜も深い

雨が降ってきた

ベッドの上で寝ようと

長い時間頑張っていると

とうとうお腹が空いてきたのか

ぐりょぐりょぐりゅりゅりゅりゅう

と鳴り出した

その音を注意深く聴くと

段々と愛らしくなってくる

生きて動いているんだなと

改めて

自分の身体をありがたく思った

こうなったら

眠れなくなるまで起きていよう


今度は雨の音を聴く

部屋に入る風の匂いを嗅ぐ

緑の匂いが混じるこの季節

晴れも好きだけど

いいね

やっぱり人間忙しくない方が幸せかな

程々が良し

これが充実だと今は思う

何であんなに忙しくしてたのか

焦りと幻想

雨音が強くなってきた

どんどん降れ

水不足にならない為に

でも適度に















岸田理生作品の火學お七

元は八百屋お七からきているのだ

その稽古が始まっている

殆ど身体を動かして遊んでいる

僕はこっちの方が好き

台本を読むのも好きなのだけど

結局何をどう生かして良いのかわからなくなる

それっぽく聞こえるようになるだけなのが

これまでの反省で

身体の意識が変化してくると

声や思考も変わってくるので

それが面白い確かな手応えを感じたりして

よりそこから出たものが良いものと

判断する事が出来る

それは半端にやってもあまり効果がなく

十分に身体を使う

しかし脳天が痛くなるほど疲れる

今までは稽古っぽく稽古をしてきたのだなと思う

いや作品にも寄るか

八百屋お七を今ネットでざっと読んだ

僕は誤解をしていたのだ

実は僕の家の近所に刑に処された場所がある

ずっと怖いイメージだったのだけど

その人物は嘘か真か

一途に人を想う

そのお七や吉三郎の人間の形に

人を愛しく思う

タイムイズマネーの世の中や

また気づかない内にそうなってる自分や

でもそれすらも誰かの笑顔が見たい一心であったり

それに振り回される僕達もやはり同じように

その業も

また愛しいと思える

なんだか心が軽くなった