ロンブー淳のけいちょん懐柔術 | けいちょんチャンネル雑感

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【前編】遠藤、ワッキー、淳、庄司とキャンプに行きました【軍団山本】

 

BSよしもとで放送された「軍団山本キャンプ」の前半部分がけいちょんチャンネルで配信された。けいちょんに加え、ココリコ遠藤、ロンブー淳、ペナルティワッキー、品川庄司の庄司が出演している。この番組のテーマは「けいちょんがやりたいことを実現していこう」というものだ。

淳が自身のキャンピングカーで迎えに行き、けいちょんの姿を確認すると、まず淳は「(けいちょんの)機嫌が良い」、「カメラ前ではご機嫌」などという、けいちょんのご機嫌伺いから始まる。ここに殿様けいちょんへの忖度の根深さが見える
(「殿様けいちょん」参照)。続いて拍手でけいちょんを出迎え「軍団長の山本さんが到着致しました!」と煽てあげる。単純なけいちょんは、この一手で一気に上機嫌になる。

事前のアンケートでけいちょんは「カレーを食べたい」と回答したというが、けいちょんはそれを「忘れてた」という。そして「スタバが飲みたくない?」と言い出す。いつもの気まぐれけいちょんだが、ここでマッコイなら「お前いい加減にしろよ。いまからキャンプ行くのになんでスタバなんだよ」というツッコミが入りそうだが、淳の場合は「飲みたいです」と即答する。そして高速を降りてまでしてスタバに行くことになるのだが、苦笑いしつつもけいちょんの気まぐれをあえて楽しむ方向に解釈しているように見える。

前半部分を見たところでこの番組が面白いかどうかでいうと、まあまあ面白いと思う。その面白さを保障しているのはやはりロンブー淳がけいちょんを気遣いつつ、全体的な流れを柔軟に作り上げ、けいちょんの気まぐれにも丁寧に押したり引いたりする立ち回りの上手さにあると思う。

けいちょんは自分が主導権を握りたいタイプだ
(「武田真治を信じなさい」参照)。誰かに仕切られて、自分の思うように展開が進まないとイライラしてくるのだ。しかし、けいちょんは話が長い、話が下手、人の話を聞かない、忘れていることが多い、自分のことしか考えていない等、およそ司会者には向いていない。…ということをロンブー淳は長年の経験からわかっているので、司会進行役をやりながらもけいちょんの下手に出て、ときに煽てあげてけいちょんのご機嫌を取りつつ、他の出演者もうまくイジりながら全体の温度を温めていく。淳のこのけいちょん取り扱い術はチャバネも参考にすべきだろう。

マッコイ斉藤の言うような、けいちょんは上から叩きつけるべき、という理屈は「けいちょんを面白くする方法」としては正しいのだが
(「マッコイの説教で一件落着?」参照)、問題はそれだとけいちょんはどこかでマジギレしてしまうのだ。ロンブー淳はそもそも「けいちょんを面白くしなければ」という意識は無く、番組全体が面白くなるためにどうしなければいけないかという脳の使い方をする。

それをけいちょんチャンネルに置き換えると、けいちょんの面白さどうこうよりも、けいちょんチャンネルが面白くなるためにどうしなければいけないかという話だ。そのために淳が推奨すると思われる手段は、けいちょんの機嫌を良くしつつ、他の出演者も含めてバランス良くイジるということだろう。

自分が「けいちょんチャンネルが面白くなる方程式」としている「けいちょん+準レギュラー+新顔」は、その考え方ともマッチする。けいちょんチャンネルの準レギュラー的な存在がけいちょんを立てつつ、けいちょんと新顔をバランス良くイジることによって、丁度よい面白さが生まれるのだ。けいちょんはイジられるべきだが、イジりの質が肝心になってくる。けいちょん1人のためになんで周囲がそこまでしなければいけないのかという話だが、それで面白くなるのなら良いではないかw