地球温暖化が声高に叫ばれる現代世界ですが、夏には最高気温が35℃を超える日が頻繁に発生するようになった日本でも、未だに冷房が搭載されていない車両が走っています。
その代表が昭和の国鉄時代に製造された、いわゆる「旧型客車」と呼ばれる客車群。スハ32系・オハ35系・スハ43系などがこれに該当し、JR東日本や大井川鐡道大井川本線のSL・EL・DL列車で走っています。
また観光用ではありますが、風を感じられるように窓を装着していない「トロッコ客車」もほとんどが非冷房です。
こちらはJR北海道のキハ150系100番代。元々室蘭本線用として登場した車両で、本州と比較してはもちろん、北海道内でも比較的冷涼とされる道南エリア(長万部~室蘭方面)での使用を想定していたため非冷房とされ、現在は苫小牧を中心に岩見沢や新夕張方面を走っています。
こちらは三岐鉄道北勢線のモ274号車。この車両は4両編成を組んでいますが、この車両だけが非冷房、残りの3両は冷房車で編成されています。ドア上にも「非冷房車」と掲出されていて、同じ編成の中で冷房車と非冷房車の選択肢があるのはいいですね
最高気温が35℃を超える猛暑日も増え、鉄道の車両では普通列車向けであっても冷房付きが当たり前になりつつあるこの日本で、いつまで非冷房の車両が残るでしょうか・・・