モータージャーナリスト・中村コージンのネタ帳 -24ページ目

モータージャーナリスト・中村コージンのネタ帳

モータージャーナリスト中村コージンが、日々乗ったクルマ、出会った人、趣味の世界を披露します。

2023年の暮れ、とある業界の集まりで悪魔の囁きを聞いてしまった。今どき1万円以下でメカニカルムーブメントの時計が買えるんだぜ…

時計好きの自分としては「ふーん」では済まなかった。2024年の2月にはいきなり3つも買い込み、その後も増えに増えてついに8本。何故中国製のメカニカルムーブメント時計に嵌まったのか。もちろん安いこともその一つだが、なかなか凝ったムーブメントを使っていて、しかも相当にクォリティーが高く、時計としての性能も満足いくものだという点である。

というわけでおおよそ1年半が過ぎたので、通信簿を公開しようというわけである。

1年半かけて買い集めたのは上の8本。下は4000円台から上は5万円台まである。まぁ、平均的には2万くらいだと思う。で、↑の写真を見るとどこかで見たことある〇〇見たいという声が聞こえそうだ。確かにその通り。昔だったら見た目どこかの○○はたいていの場合中身は日本製の機械式もしくはクォーツと相場は決まっていたのだが、これまでに購入した8本はすべて中国製のムーブメントを装備する。購入順に通信簿公開である。ちょっと長くなるが…

初めて買ったのはこれ。まあ、ロレックスのGMTそのものである。リューズもスクリュー式。

ムーブメントはこちら。パールというメーカーのDG5833GMTと名付けられたムーブメント。日差などは測定のしようが無いのでアバウトな話だが,海外の評価を見てみるとそれほど悪くないし、使用していて1週間に1度微調整をする程度であった。

2番目に購入はこれ。セゲスというブランドの通称パンダと呼ばれるモデル。

ST1901と呼ばれるムーブメントは中華時計一番の老舗ムーブメントメーカーでもあるシーガル製。ヴィーナス175というムーブメントをベースとしているそうだが、これ、かつてブライトリングが使っていたものをヴィーナスから治具ごと購入したとか。手巻きだからバックスケルトンになると見事なメカニズムを拝める。パワーリザーブが45時間あることになっているが、そんな感じはしない。精度はかなり高い。

3つ目がこれ。オレブスと言うメーカーのもの。Ali Expressと言うところですべて購入しているが、これは4237円で購入した。そんないわゆる安物だから、詳しいムーブメントが不明の代物である。

ただ、ご覧の通りオートマチックムーブメントを搭載する。まるで、バシュロンの永久カレンダー付のようだが、とんでもなくて表示されるのは恐らく12年ほどだから、2036年以降はたぶんまた2024年に戻りそうな気がする。ただし、時計単体としては制度は意外と高く、これも1週間に一度の微調整で済む。月、日付、曜日はちゃんと変わってくれる。たぶん2036年までは持っていない。

中華時計でどうしても買いたかったのがこれ。メーカーはともかく、トゥールビヨンムーブメントを搭載する。久々に昨日から動かしているが1日たって寸分の狂いもない。

トゥールビヨン内のブルーのマイナスねじがいわば秒針の役割を演じていて、その後ろを脱進機の歯車が追いかけるさまは見ていても楽しい。機種名は7021PZWWと言うようだが、ブランド名はイソップと言う。トゥールビヨンが3万円台で買えることはまずないと思う。

ダブルクリックすると画像が2つ貼れて、これを消す手立てがわからないのでそのままにする。ロビンニというブランドの時計を買ったのは2024年3月。イソップのトゥールビヨンも3月だからこの月に中華時計としては高価なものを2本買ったことになる。シンプルな文字盤にセコンドウィンドだけ。でもこの時計の神髄はメカニズムにある。

時計に詳しい人は見てお判りかもしれないが、マイクロローターを組み込んだオートマチックムーブメントだ。通常オートマチックのローターは時計の針の中心と同じ位置に付いているから、どうしても時計の厚みが出てしまうが、このマイクロローターはその振り子の位置がずれていて、時計の厚みを増やさない工夫がなされている。ただ、その振り子自体が小さいため、重さで稼ぐ必要がある。hangzhou(杭州)5000Aと名付けられたムーブメントは、パテックフィリップのCal.240とよく似ていると言われるし、フランスのBalticと言う時計メーカーが同じムーブメントを用いているが、あちらは10万円以上する。24時間動かしているが日差は精々数秒といったところ。正確である。

 

6番目のモデルはパガーニデザインのPD1767と言うモデル。そのスタイルだけで買った唯一のモデルである。

大胆なオートマチックローターが格好いい。2C10と呼ばれる杭州製のムーブメントだそうだが、ベースとなっているのはセイコーの7009Aというものだそうだ。とにかくスタイリッシュ。時計としての性能も問題なし。

昨年10月に購入したこれ。どう見てもR〇〇〇のディ〇〇にしか見えないという代物。購入してから4か月ほど、使い倒したので、ブレスにはだいぶ傷が入った。これ、セゲスS418と言うモデル。まあ、ディトナのオマージュであることは間違いなのだが、問題は中身。ピーコックSL4801と言うムーブメントのベースは、驚くことにロレックスのCal.4130。つまりディトナのムーブメントがベースだから、外も中もディトナと言うことになる。流石に自分が買った中華時計では一番高い。それでも54598円だから、ディトナのな100分の1ぐらいの値段…

最後に買ったのがこれ。シーガルというブランドは今年70周年を迎える中国で最も歴史あるブランドであり、同時にムーブメントメーカーでもある。一つぐらいは持っていても良いだろうとFlywheel Double Retrograde 819.317と言う長ったらしい名前のモデルをチョイス。パワーリザーブ系が付いているところが気に入ったのと、ST2501という比較的新しいシーガル製のムーブメントが入っている点が、チョイスの理由。

とまあ、よくもこんなに集めたものだと自分でも笑う。まあ、多分これで打ち止め。次買う時はどれかを処分してからだ。