氷上と氷上と氷上 | モータージャーナリスト・中村コージンのネタ帳

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2週続けて、1月に氷上ドライブを楽しみました。一つは日産の女神湖試乗会。そしてもう一つは横浜ゴム北海道試乗会で、室内氷盤路コースです。屋外は、少しでも雪さえ氷についていれば、スタッドレスでもそれなりにグリップします。でも、氷の上の全く雪がない場合、スタッドレスは苦しいですね。だから昔はスタッドだったんでですよ。

どうです!この見事な氷具合。これは1980年代にスウェーデンのボルボで試乗会に連れて行ってもらった時のショット。その名もウィンターテストといって、設定条件はハンパなく厳しい。一番寒かった時は零下30度を超え、立っているのもつらいほどでした。だから当時は当然ながらスタッドタイヤです。これだと最高に走れて止まります。

女神湖はこんな具合でした。

しっかりと雪が残っているでしょ?

ところどころ氷が露出している程度。でもこの状態でもスタッドレスだとダメですね。無理はできません。

翻ってこちら。横浜タイヤの氷盤路です。

スウェーデンと同じでピッカピカ。横浜タイヤは天候に左右されずに氷上試験を行うためにこの施設を作ったとか。やはり30km/hからフルブレーキをかけると12~13m行きます。それが最新のアイスガード6というスタッドレス。これがオールシーズンだったリウィンタータイヤだったりすると、15~18mぐらいまで制動距離が延びます。イヤーそれにしてもいい体験でした。スウェーデンは今でもスタッドタイヤが許されているらしいですが、一番上の写真見たらわかりますよね。その必要性。