アクトタウン加盟店 Replay↓↓↓↓

http://replay.trinox-t.com


フェイス・ケンの小説ブログ

フェイス・ケンの小説ブログ 超微細振動 トリノックスホームページ

http://trinox-t.com



歓迎会の帰り道ある光景が気になり二人して立ち止まった場面よりの続き…




夜も更け人気のなくなった小さな公園からキィキィとブランコを力なく漕ぐ音が聞こえる…





何の気なしにブランコへ目を向けると黒い影がユラリユラリと揺れていた…





『ん!?…おぃ…あれサブさんとちゃうか?…』…





『う…うん…そうみたいやがどうしたんやろぅ?…』…





どうにも気になり近寄ってみると間違いなくサブさんだった…





いつものように俯いて缶ビールを片手に持ちブランコに身を委ねている…





まるで夜風に身を任せユラユラと揺れる柳ように…





しかし柳は揺れるだけで決してその場からは動けない…





たとえ動きたくても…





『サブさん…なにやってんすか?…飲み足りんのならつき合いますよ…』…





サブさんはビクッとしてこちらを振り向いた…





『あぁ…ジブンらかぁ…

今日は折角の歓迎会やったのに…すまんなぁ…』…





チーフとの件で場がシラケたことを詫びているようだ…





『なに言ってんすか…

あのクソ野郎っとっとぅ…

あ…あのチーフがいつもながら鬱陶しいだけっすよ…

なぁケンちゃん…』…





頷きながらサブさんの傍らに目を移すと何だか黒い塊が置いてある…





『それよりサブさん…

なんであんな野郎にペコペコするんすか?…

サブさんのほうが年上でしょうに…』…





『別にペコペコしてるつもりはないんやけどなぁ…

確かにちょっと年上やけど仕事上は彼が責任者やし…』…





柳に風?…





そんな飄々とした受け答えだがなぜか背中が哀しげだ…





『サブさん…俺たちアイツに言わせりゃ中学しか出てねぇバカだけど…

なんかワケアリってことぐらいわかるっすよ』…





『い…いや本当に…ワケなんかないんや…』…





『サブさん…もういいじゃない…話してあげたら…』…





聞き覚えのある声に振り返るとそこには醒めた表情のポーラが立っているではないか…





『は…話すって何を?』…





『この子らだってあの人の横暴に堪えてるんだし何より仲間じゃない?…

サブさんが話さないんならワタシが話すよ…』…





サブさんが苦しそうな表情を浮かべ言う…





『俺…口下手だから…

ナオちゃんが話したほうが…』…





ナオちゃんと呼ばれたポーラが静かに頷き醒めた眼をして話しはじめた…





『本来ならサブさんが店長になるハズだったのよ…』…





『えっ…じゃあなんであの野郎がチーフでデカイ顔してるんすか?…

チーフより店長のほうが上でしょうが…』…





『サブさん…辞退したの…』…





サブさんの実家はある地方都市の有名な老舗洋食店でサブさんはその跡取り息子だという…





『なんで辞退なんか…』…





二代目である父親の意向でフランス料理の修行を積んでいたが事情があり父親の友人であるオーナーが営む今の店で3年前から働いている…





『自分は店長なんて器じゃないし…

それにコウちゃんがチーフするならそれが一番自然だと思ったし…』…





コウちゃんと呼ばれたチーフはオーナーの甥であり子供のないオーナーにとって一人息子のような存在らしい…





『あの人は…お店のことなんて一つも…』…





チーフは受験に失敗し1年浪人後東京の大学に入学したものの現在は休学中で地元に戻りブラブラしていたが半年ほど前から店を手伝いはじめたという…





『ケッ甘え腐ったお坊っちゃまってやつかよ…』…





諸事情は聞けたもののどうもスッキリしない…





なぜなんだろう?…





チーフの暴虐無尽…


スタッフの沈黙…


オーナーの静観…


サブさんの哀しい背中…


ポーラの醒めた瞳…





この違和感はなんなのだろうか?…





そう考えているとハッと気付いた…





はじめてチーフと眼と眼が合った瞬間に感じたあの違和感と同じだと…





このままにしておくと取り返しのつかない結果を招いてしまうような不安からくる違和感だったのだろうか…





四人はなぜか沈黙している…





これから起きるであろう出来事を四人の意識が重なり合い予感しているかのように…





すべての真実のカタチが露呈し決着をつけることを…





四人は望み待っていたのかも知れない…





そして…最終回へ…





アクトタウン加盟店 Replay↓↓↓↓

http://replay.trinox-t.com


フェイス・ケンの小説ブログ

フェイス・ケンの小説ブログ 超微細振動 トリノックスホームページ

http://trinox-t.com







予期せぬ嬉しい知らせを受けワクワクしている場面よりの続き…





『今度の日曜日に店終わったらキミたちの歓迎会するからスケジュール空けといてねぇ♪』…





ポーラが笑顔で知らせてくれた…





『か…歓迎…会…』…





生まれてはじめてだった…





『うほほ~い…ケンちゃん…歓迎会だってよ…

こりゃチャンスじゃのぅ…

絶好のチャンスじゃ』…





『チャンスてなんのや?』…





『決まっとるやんか~…

愛の告白よ…運命のあの人へ…

ポーラちゃん待っててや~』…





そんな浮かれた気分と慣れも手伝ってアッと言う間に日曜日がやって来た…





午後8時の閉店時間と同時に後片付けをサクっと終わらせ会場の居酒屋チェーンに向かう…





部屋に入ると早上がりのスタッフ二名とオーナーが既に席につき談笑している…





『おっ主役登場だねぇお疲れ~さぁさぁ座って座って~…』…





『お疲れ様っす…』…





ほどなく全員が集まり飲み物を注文し乾杯後改めて自己紹介することになった…





集まったメンバーはオーナー、チーフ、ポーラ、サブさんとフロア、厨房スタッフに俺たちをあわせた総勢十名だった…





俺たちをトップバッターにそれぞれ無難に自己紹介を済ませポーラまで終わり残るはサブさん、チーフ、オーナーの三名となった…





『やっぱカワイイ~ポーラちゃん最高~♪』…





『シィ~声がデカイやろアホ…聞こえるで』…





サブさんが俯き加減に立ち上がり喋りはじめた…





『…え…えぇと…よろしくお願いします…』…





『ケッ…サブさんよぅ…なんだいそりゃ~…

いい歳してそこらの中学しか出てねぇバカとかわんねぇじゃない…

もぅちょっとシッカリしてよ~』…





『バカって誰のことや…
俺たち中学しか出てねぇが…

てことは俺たちのことか?』…





『まぁまぁまぁ歓迎会なんだから~ダメダメ~…

チーフも言い過ぎだよ~…

さあ飲も飲も~♪』…





オーナーのとりなしでその場はなんとか収まったがシラケた雰囲気は否めない…





少し料理を食べて落ちついたところでオーナーがこんなことを言い出した…





『せっかくみんな集まったんだからさぁ店についてこうすればいいな~て意見あれば言ってみてよ~』…





いろんな意見が出ているようだが興味がないので無視し食いに走っていると…





『お前たちも給料貰ってんだからなんか意見ねぇのかよ?…

はは~ん…ちょっとお前らのオツムじゃ~難しかったかぁ~』…





いちいちムカつく野郎だがオーナーの手前グッと我慢してこう言った…





『あくまでも意見すよねぇ…思ったこと言っていいんすか?…』…





『OK~OK~いいよいいよ~言ってみて~』…





オーナーのお墨付きも貰ったので思い切って言うことにした…





『あのメニューのことなんすけどパフェとかの名前長くないっすか?…

チーフが言う通り俺たち中卒のバカっすから覚えきれないんすよねぇ…』…





『なんだと~じゃあどうすんだよ…

あの長いネーミングで中身も解って女性客にはウケてんだぜ…

なんか代替え案でもあんのかよ?…あんなら言ってみろや…』…





『今のネーミングはサブタイトルみたくして…

メインタイトルは…

オールディーズのヒットナンバーにしたらどうっすかねぇ…

悲しき願い♪とかロコモーション♪とか店のコンセプトってやつっすか…

それにもピッタリじゃないかと…』…





一瞬みんなポカンとした表情をしている…





『いいねぇ~それいいよ~恋の片道切符♪とかビキニスタイルのお嬢さん♪とか…

う~んイメージ湧いてきたよ~ちょっと考えてみよ~か~いいねぇ~』…





社長が上機嫌になりこう続けた…





『それとさぁ…君らが来てからパフェ目当ての若い子たちの客足が早くなってんだよなぁ…

まぁ売り上げ伸びてるしいいことなんだけどさ』…





一瞬ドキッとしたが客足の早くなった理由は例の作戦が影響し《売り切れないうちに》という客心理が働いたようだ…





その上《売り切れるほど美味しい》と噂が噂を呼び客数も増えたってことらしい…





ま~たくの計算外の結果で奇跡の大誤算てな感じだった…





まぁ原因は口が裂けても言えないのだが…





話しを歓迎会にもどすがこのやり取りの直後チーフは苦虫を噛み潰したような表情でなにも喋らずいつの間にかいなくなっていた…





少しするとオーナーも困った表情で《ゆっくりしてね~♪》と言い残し会場を後に…





数名残ったが盛り上がらず結局お開きとなった…




今日は歩いて出勤していたので二人でブラブラと話しながら帰ることにした…





『あはは~ケンちゃんスッキリしたわぁ~…

あの時のチーフの顔ときたらザマァなかったもんなぁ~…

しっかしスゲェよなぁ~あんなアイデアいつの間に考えとったんや?』





『あんなもんテキト~やないか…テキト~…

お前アメリカングラフィティって映画知ってるか?…

けっこうオモロウてなぁ好きなんじゃ…

そのサントラ盤聴いてたからかなぁなんとなく思いついただけや…』…





『へぇ~アメリカングラフィティねぇ…

しっかしアイツいつの間に帰りやがったんやろ?』…





『さぁなぁ…そういやポーラもいつの間にかおらんようになっとったなぁ…

あはは~告白できんで残念やったのぅ色男』…





『あぁ~絶好のチャンスやと思うとったんじゃがのぅ~神様っちゃイジワルやでぇホンマ…』…





そんなバカ話しをしながら歩いていると…





『ん!?…あれ…あれもしかして…』…





二人の視線の先には?…





それは…次回にて…

はじめての週末を迎え俺なりの理由で一番キツイ死角ブロックを担当した場面よりの続き…





昼過ぎまでは俺たちの実力でもなんとかこなせる客数だったが午後2時を境に家族連れや若い女の子グループにカップルたちがドッと押し寄せてきた…





情報屋を見ると顔が青ざめ完全にビビっている…





『いらっしゃいませ~♪』…





高校生くらいの女の子四人組みがキャッキャとはしゃぎながら入ってきた…





カウンターとその前のブロックは満席でメインブロックは少し空きがあったが彼女たちはそのまま死角ブロックに向けて歩いてゆく…





《来やがったなぁ…》…





四人がテーブルにつくのを見計らい注文を取りにゆく…





『いらっしゃいませ…

ご注文はお決まりでしょうか?…』…



『ワタシどれにしよっかな~と…え~とねぇ…』…



『あっミユキこれにする~これこれ~』…



『どちらでしょう?』…



『じゃあミワこれにしよっかなぁ~これってカワイイも~ん』…



《コ…コイツら~肉饅が潰れたみてぇなツラしやがってぇな~にがカワイイ~じゃボケ~サッサと決めやがれ》…



『ウォホン…どちらでしょう?』…



『このパイナップル&マンゴー&キウィのココナッツミルクトロピカルパフェね~』…



『じゃあワタシ~プリン&コーヒーゼリー&シュークリームのミントアイスサンデーねぇ』…



『うわぁ…ごめんねぇ…

売り切れちゃったんだよねぇ…人気あっから…』…



『え~じゃあコレは?…

え~コレも~え~…

だったらどれがあるの~』…



『オリジナルって頭に書いてるチョコレートパフェとフルーツパフェとサンデーしか残ってないんだよねぇ~ホントごめんねぇ~…

もう少し早かったらなぁ…

あとジュースはみんな大丈夫だよ…

フードはサンドイッチがすっげぇオススメね♪』…



『じゃあチョコレートパフェを二つとフルーツパフェにクリームソーダにミックスサンド二つね~』…



『はいは~いありがとうございま~す♪…

少々お待ち下さ~い』…



( ̄∀ ̄)クックックッ…





《作戦成功じゃ~い》…





終業時間近くまで状況を見ながら死角ブロックならではの【売りきれ作戦】を駆使し乗り切った…





『バカじゃねぇ~の』…





夜の部を前に少し客足の落ちつく時間帯に入りホッとしているとチーフの怒鳴り声が聞こえた…





『何度言ったら解るわけ~ぁあ~?…

だからお前の書き方じゃオーダー通らねぇって言ってんだろうがよ…

サブさんもいい加減な伝票で通すのやめて欲しいんだよなぁ…

みんなに示しがつかないんだからさ』…





情報屋が今にも飛びかかりそうな勢いでコブシを握っている…





ポーラが目配せしてくる…





すんでのところで情報屋の腕を掴み更衣室に押し込んだ…





『チーフ…今日はじめての土曜なんだからしょうがないわよ…

よく頑張ったと思うよこの子たち…』…





『ふん…庇うってか?…

まぁコイツらのことはさて置きサブさんのやり方は店を任されてる俺の立場としてはガマンならんワケよ…

お前だって解るだろうが…』…





サブさんとは厨房を任されている厨房長のことだ…





チーフは二十歳前後だろうから明らかにサブさんのほうが年上なのだが頭ごなしに叱責され悲しそうに俯いている…





チーフの憎々しげな態度を見ていると俺までムカついてきた…





不穏な空気を察知してポーラが俺たちに促す…





『もうお客さんもいないし今日は上がっていいわよ』…





いつになく強い口調に押され情報屋を連れ大人しく店を引きあげた…





取り敢えずオケラハウスまでバイクを飛ばす…





店内に入るとちょうど学生グループが数名で帰るところだった…





『おっケンちゃん久しぶり~…

なんやバイト始めたんやってなぁ…

え~らいウワサになってるで飲食やて?…

いつまで続くか賭けてるヤツらもおるらしいでぇ…

オレらもこれからバイトやから…まぁ頑張って稼ぎや…じゃあ』…





『ふん…クソガキらが…

ケンカじゃ屁の突っ張りにもなりゃ~せんが口だけは達者やのぅ…

どうせオドレらが賭けの胴元やり腐っとんじゃろ』…





『……………………』…







なぜかケンカっ早い情報屋が黙ってうつむいている・・・








『お前…辞めたいっちゅうて言うつもりやったんやろぅ?…

アホかぁ…アイツらの思うツボやぞ…

それにこのまんまならあのクソチーフに尻尾巻いて逃げることになるだろぅが…

愛しのポーラちゃんが泣くで…どないする?』





『そ…そやなぁ…あのクソチーフもギャフンと言わさなイカンが…

やっぱポーラちゃんとは運命感じるんじゃ…

ワシャ辞めんで…

辞めるもんか~い』…





『よっしゃ決まりや…

その心意気に免じて明日のために俺の作戦を授けたるわ…よう聞けや…』…





『…というわけや…死角ブロックでしか使うたらアカンで…

回り見ながら多用し過ぎんようになぁ…

なんでオススメがサンドイッチかやて?…

そりゃ食いやすいやないかい…

死角ブロックなら客の残したサンド食い放題やで…』…


(゜∇゜)…





そんなこんなで翌日の日曜日もなんとかクリアし新たな週へ…





チーフはまた俺たちのことを空気扱いし無視しているから逆に楽だった…





しかしサブさんはいつも暗い顔をして厨房で一人でいて誰とも話さない…





ポーラは学校が始まり夜の数時間と日曜日しか入れず会う機会が減ってしまった…





そんな状況の中でバイトを始めて二回目の週末を前に嬉しい知らせをうけた…





まったく予期せぬ知らせだった…





それは…次回にて…





アクトタウン加盟店 Replay↓↓↓↓

http://replay.trinox-t.com


フェイス・ケンの小説ブログ

フェイス・ケンの小説ブログ 超微細振動 トリノックスホームページ

http://trinox-t.com