高校1年の初夏、机を並べたカワイユウコにいわれたことばを、
今でも鮮明に覚えています。
当時カワイユウコは、イケてないうちの高校にあって、数少ないROCK好きのクラスメート。
フォーリナーとか、チープトリックとか、
そんな目新しいバンドの名前は、全部カワイユウコに教えてもらいました。
「ツェッペリン知らないのぉ~~?うっそぉ~」
そういって彼女に連れて行かれたのが、
飯田橋の片隅の映画館で、『TOMMY』と二本立てでやっていた、
『Led Zeppelin 狂熱のLIVE』。
いやぁ~~、しびれました。しびれました。
どか~~んです。
びびび、です。
普通の女の子なら、「ジミー、かっこいぃ~~。すてきぃ~」
なんでしょうが、
私の脳裏に電撃的によぎったのは、
「ジミー・ペイジになりたいっ!」!
思い込んだら即断即決即行。
翌日、入ったばかりのコーラス部に退部届を出し、
「あなた見どころがあるって、みんなで言ってたのにぃ」
と、思いきり引き留める先輩たちに、
「私、ギターリストになるんです!」と言い放った私。
その日から、件の黒いストラトでの猛練習がはじまったのでした。
ジミー・ペイジになるんだ!
おんなジミー・ペイジと呼ばれるんだぁ~~~!!!
しかし、そんな強い思いで、ひたむきに練習していたある日、
突然、決定的なことに気づいたのです。
それは、プレイヤーマガジンだったか、ミュージックライフだったかで、
大好きなジミーの写真を、じ~っと見ていたときのこと。
「ゆ・・・指、長っ!」
そう、みなさんご存じと思いますが、
ジミー・ペイジ、ものすごく指が長い。
小指の第2関節から上が、レスポールの指板の幅くらいある!
親指と人差し指で輪っかをつくって、ネックを持っても、
余裕で2㎝くらいずつ指があまっているぅ~~・・・・・・
あぁあああぁあああ
だから、ジミーは、ストラップをあんなに下げても
カッコよくギターが弾けるんだぁ~~。
だから、指を完全に寝かしても、
ソロとかコードとか、バッチリ弾けちゃうんだぁ~~~・・・・
じっと手を見る。。。
ジミーと同じ条件で持てるのは、せいぜい500円玉くらい。。。
正真正銘、短指である。。。
どんなにがんばっても、あんな風にギターは弾けないんだ。
どんなにがんばっても、ジミー・ペイジにはなれないんだ。
(いや、誰もなれませんから)
人生で体験した、最初の、決定的な挫折でありました。
ちなみに、後年、あたしがストラップを長くできないのは、
もうひとつ別の理由があることが判明するのですが、
それはまた別の話。
