Nuit Blancheのおはなし。
一年に一度、
今ぐらいの季節に
パリの街全体が一夜限りの現代美術館になります。(他の街もあるとこもあるけどね)
10月3日に行われたNuit Blanche というこのイベント。
私がフランスで一番大すきなアートイベントです。
19時にスタートで、翌日の朝まで行われます。
教会も市役所も公演も駅も会場になります。
http://www.nuitblanche2009.com/
今年も行って参りました。
今日のおはなし。は、Nuit Blancheのレポートです!
まず、
予定をたてます。
たてないで行くと、全然観れません。なんとなく、イベントに行った的に疲れてかえることになってしまいますので、
かならず行く順番を考えます。
去年は駅がメインであちらこちらに広がりすぎてて
なんだかスタンプラリー的な気分でへとへとになったのを覚えていましたから
今年は念入りにプランニング。
さすがに全部は観れないもんね。
Quartier Lantin, Châtelet, Butte-Chaumont
カルティエランタン、シャトレ、ぶっドぅ シャーモン。
が今年のメイン地区。
そしてその順番にまわることにしました。
まずは我が研究所も会場になっていたのでそこから攻めます。
スタッフが知り合いなこともあり、ちょっとぐだぐだ話し込んでしまい
初っ端からスローペース。
でもそのまま
隣のエコール のーまる、にいって、
アーティストが嘘の研究内容の講演会をかなり真剣にするという作品。
Eriv Duyckaerisの作品。これは廊下にモニターがあったので。
しかもエコールノーマルの(超名門校)大講堂で!
おもしろかった!
すごい真面目なかおして、それっぽいこといってました。
こういうのすきだな~。
そのあとは
ルクセンブルグ公演へ。
あり得ない人の列で、諦めようとしたら友達がいて加わってしまった。
でもおかげで入れました。
じゃなきゃ3時間まちだそうで。
それでも30分はならんだかな。
ここは最高でした!
一つは影絵。
Hugues Eeipの作品。
くるくるおどる影にこどもたちは口を開けて魅入っていました。
そして
こちらは写真じゃちょっとわかりずらいかな?
Michel de Broinの作品。
ありえないぐらいでっかいミラーボールがルクセンブルグ公園の真ん中の池の上空に!!
反射した光のつぶが夜のルクセンブルグ公園をおどります。
影絵もそうだけど、こういうマジック的な現実をちょっとステキに変えてしまうアートの魔法。
大好きだなあ。
普段夜の公園なんて入れないのでますます幻想的。
すっごい満足してしまいました。
そのあとは教会でのサウンドインスタレーション。
フランスで一番古い教会。
ここも一時間待ち。
まあ、それが普通です。
教会の中に入ると椅子がすべて取り払らわれスピーカーがぐるりとならんでいます。
歌声が響いていて
その歌は賛美歌かともったけど、エリザベス女王に捧げられた曲だとか。
一人の歌手につき、4個のスピーカが使われていて
それを人数分録音し、ならべて同時に流していたそう。
そのあと、道に迷って土曜の夜の若者クラブ道りにはいりこみもみくちゃになり、
げんなりして探したものはぜんぜんおもしろくなかったです。
そんなこともあります。
でもこのあたりから
なぜか黒人さんののりのりサンバ軍団になぜか毎回遭遇。
ハイテンションで太鼓をたたき
すごいテンションでねりあるいています。
ぼけぼけだけど、そのぐらい飛んだりはねたりしてました..。この軍団、なぜかこのあとやたらに遭遇してぐったりしました。
そんな感じであるいてシャトレ方面へ。
でも
プログラムを観ると
シャトレ、マレ地区はほとんどビデオ作品でみるのをやめました。
ビデオ作品、観るとすごい時間がかかるし。
わたしたち(夫とわたし)はインスタレーション系のが好きなので、そっちをめざすことに。
この間一緒に仕事をした友人が教会で展示していたので挨拶がてらにみにいきました。
待ち時間のあいだ、友達とすれ違ったのでいろいろはなしこんでしまい、
あっという間の待ち時間。
作品3Dメガネをかけて
教会の中央に設置されたスクリーンに観客の動きによって変化するインタラクティブアート。
抽象的なイメージが流れます。
音も同時に反応して、心底自分の世界に入り込める作品。
友達に挨拶しに行くと
「朝の6時までだ!ぎゃ~~!!!」とコーヒーをがんがん飲んでいましたよ。
おつかれさまです。
奮闘する彼らに声援をおくり、
教会を出たあとみんなでビールをのみにいきました。
それぞれの目的を果たすためそこで別れ、
見に行った3区の区役所はもうびっくりするぐらいつまらなかったです。
そこから
また別れて私たちはもう一つの会場へ地下鉄で移動。
今年はメトロの中でラジオがパフォーマンスをする、という企画で構内にラジオがながれていました。
もう一つの会場は公園。
さっきも書いたけど
夜は公園にはいれないので、
なんだか新鮮。
そんな人たちが1時をまわったのに
初詣?
というぐらい人だらけ!!
野外インスタレーションがおおくて、私たちも芝生にねっころがって
満月と作品をみながらぼーーーっとしました。
なんて贅沢なんでしょ♡
ちなみに作品にかいてあるのは
There will be no miracles here.
みんな、
ははは!その通りだw
といってねっころがってみてました。
ははは。その通り
Nathan Cileyの作品。
ぶらぶらある来てくと
池にうまった小さな赤と青のライトが点滅。
小さな小舟にも赤いライトがのっていてただよっていました。
お魚さんにままぶしかろうて。
芝生一面におかれた赤いかさ!!その量は圧巻でした。 Noël Dollaの作品。
などなど。
十二分に満喫して
スケート場でのてんじをみにいきました。
ここは作品よりみんな深夜のスケートにはまっていました。
そのあとは体育館の展示。
バスケットコートに巨大なエアギターをしている人のイメージがビデオプロジェクションで投影されていて
すさまじくエアギター的な音楽がかき鳴らされるとイメージはぐるぐるまわり、
回転スピードが頂点に達すると今度はスピードがおちます。音も回転も。
さすがクロスキーClaude Closky!!
大好きな作家なのでやってくれたな、とにんまり。
でも夫とイメージがなぜ写真のショットなのか、回転しているときはビデオのがおもろいんじゃ?
とか、すきかってに議論をしまくってつぎのレジデンス104へ歩いて行く途中、
タクシー強盗の現場を目撃してしまいました...。
でもはげしく失敗におわってました。
だって、そんな会場付近で犯行に及んでも、警察だらけ人だらけなのに...。
さすがにすぐに取り押さえられていました。
でも怖かった...
さすが18区。
運転手さんも無事だったけど
(というか、なぜこの人を襲おうとおもったんだろう?というぐらい運転手さんはガタイのいい黒人男性だった..。)
犯人がスタンガンをばちばちひからせてこっちに向かってはしってきそうになったときは
正直死ぬかと思いました。
あんなに人がいたのに。
やっぱり夜は怖いですね。(っていってもパリに住んではじめてそういう怖い目に遭いましたが..。)
なんだか、テンションがさがり、治安もわるそうなのでやっぱりバスで家に帰る事にしました。
でもすでに3時半だし。
最後がすごい締めでしたが
今年もたのしかった~!
やっぱり芸術の都ですね。ここは。
そして、
日本の初詣並みの人人人の群れ!
まさに老若男女こぞって観に来ていました!!
このイベントの良いところは関係者だけが盛り上がってる感じじゃないこと!
世界中のアートイベントのなかでもここまで市民に受け入れられているイベントはないんじゃないのかな。
みんな好き勝手にあーだこーだ批評したり
並んでる前後のひとと観た作品について話し合ったり。
(あそこおもろかった!とかあそこのはキッチュだった!とか、まえどこどこの美術館でみた!とか)
公園の展覧会もアルコール持ち込み禁止だし
警察だらけだし、
展覧会はもちろん全て無料です。
でも
メトロも会場を繋ぐラインは朝まで営業、そしてナイトバスは観た事ないぐらい満員。
タクシーも走りまくりの、自転車もレンタルされまくり。
スポンサーの企業はここぞとばかりにノベルティーグッツをくばりまくり。
でもカフェやレストランは満員で、公園の売店も長蛇の列だし。
きっとそんな経済効果もあるんだろうね。
みんなアートだいすきなんだよね。フランスの人たちは。
アートが必要とされている国だよな、とつくづく感じます。
おしまい。
ぽちぽちぽちっと!




