おはなし。 -206ページ目

君の名は。のおはなし。


更新が遅れ気味のオレンジです、なんだかばたばたしておりまして...。


さてさて今日のおはなし。は、


アールヌーボ発祥の地であり金沢市と姉妹都市であり(兼六園のなんちゃって灯籠が運河のそばにあります)オレンジさんの第二の故郷であるナンシーという街でのおはなし。


おはなし。


ドイツとフランスの国境の辺り、今のロレーヌ県ナンシー市には
むかしむかしロレーヌ公スタニスラスがおりました。
(今でもスタニスラス広場は黄金に輝きスタニスラス公の立派な彫像が置かれています。ユネスコ文化遺産でございます。)

小さな国でしたが裕福な国で
スタニスラス公爵は毎日楽しく暮らしていました。

スタニスラス公爵にはとてもすばらしい料理をつくる料理人が2人おりました。
ある日のコメルシ城での晩餐のことでございます。

毎食、公爵のお口に召されるよう2人は競ってその腕をみがいておりました。
その日の晩餐のしたくのころ
2人の料理人は晩餐に何を出すかで大喧嘩。

2人のシェフの提案てきたメニューがその日は得に折り合いがつきませんでした。
もともとライバルだった2人は日々積もり積もった相手へのうっぷんをここで吐き出します。

厨房は戦闘態勢にはいり、厨房全体が2つの派閥にわかれ大騒ぎ。
しかし、刻々と公爵の晩餐の時間になってきます。

前菜の前から喧嘩を始めたので
メインに辿り着く頃には2人ともさじを投げたように料理がすすんでいません。
それでもなんとかメインを作ろうと喧嘩をしながらすすめます。
しかし、もともとメインになにをだすのか、という喧嘩だったため
喧嘩はここでクライマックスを迎えます。

時間に追われる中、喧嘩の体制のまま、2人は(というか多分そのスタッフ)なんとかメインをつくりあげます。
しかし残るはデザート。

もちろんパティシエも2人の派閥に加勢して大げんかをしています。
メインが公爵に運ばれる頃には
デザートのことなんてだれも思い出せないほど厨房はカオスに。


「やってられるか!!」


といって、全ての料理人が厨房をあとにしてしまいます。





デザートのタイミングなのに何も連絡がないので
誰もいなくなってしまった厨房に
給仕係の娘が入ってきました。



....



!!


娘は公爵のデザートが作られていない事を知り慌てふためきます。

背に腹は代えられぬ、と娘は機転を利かし
厨房に転がる惨殺を免れた幸運な食材と機材をつかって
おばあちゃんにおしえてもらった単純な田舎の焼き菓子をその場で急いで作ります。


なんとか公爵のデザートに間に合いました。


娘はおずおずと公爵におばあちゃんからもらったレシピでつくった焼き菓子を差し出します。



公爵は一口食べるなりおおよろこび。

公爵は娘に名をたづねます。


公爵から声をかけられたこともないうえに、名前を尋ねられるなんて!
公爵の言葉をきちんと聞けば焼き菓子の事を聞いているとすぐにわかるのに、
哀れ娘は
緊張しながらちょっと誇らしげに自分の名前を答えます

「マドレーヌです。」と。

しかし、公爵が尋ねたのは娘の名前ではなくその焼き菓子の名前だったのです。

公爵に言葉をかけられた事ない娘はびっくりして自分の名前をいってしまいまいた。

それには気がつかない公爵はそのままその焼き菓子の事を「マドレーヌ」とよび、
そこから公爵の一番のおきにいりのその焼き菓子になりました。

マドレーヌの機転によって
厨房の大喧嘩も公爵の耳にはいることもなく、全員おとがめもありませんでした。

料理人達は自分達の失態が表沙汰にならないように料理人たちは娘のレシピを忠実に再現し、
そのまま公爵のお気に入りのお菓子はマドレーヌと呼ばれ続けましたとさ。


おはなし。

おしまい。







と、ロレーヌ県名物(正確にはナンシーの近郊のコメルシ町名物、コメルシ町のマドレーヌはめちゃくちゃおいしい!!)をナンシーに住んでいるの実家がコメルシの友達にもらったので食べながら袋をみると、
マドレーヌの袋の裏にかいてありました。(ちょっとオレンジさんアレンジ訳ですけど)



....。


マドレーヌ。そんな言われがあったのだね...。
えらいよマドレーヌ。
そしてテンパッて自分の名前を言ってしまってなんだかそのあとすごい切ない気持ちだったんだろうなあ...。
でもそんなマドレーヌに萌。

そして彼女の機転を我が物顔でつかいまくるシェフ達...。
う~む、想像するだけでマドレーヌの気持ちの処理が難しかったろう感が漂います。

でも嬉しかったのかなあ、
自分のおばあちゃんのお菓子が公爵の舌をうならし、今じゃ世界中の人の心を鷲づかみ!マルセル プルーストの過去の記憶を呼び戻し、300年近くたつ今でもフランスを代表するお菓子のマドレーヌ。
今日本をにぎわしているマカロンなんかよりよっぽど世界でしたしまれているのではなかろうかね。

それにしても
すごいフランス人っぽい話だよ...今も昔も変わりませんね...。
一部のがんばるまともなフランス人によってこの国は回り続けているのですね。機転のきく人にしわ寄せがあるのは昔からの事だったのですねぇ...。
という、おはなし。(そうなの!?)



っていうか、公爵の晩餐ですらボイコットするとは、、、さすがストライキ王国。なんでもありだ。
そりゃいつでもSNCFもしょっちゅうストライキだわ。




おしまい。











追伸



ブログの更新がまったくもって滞っているオレンジです。
みなさま、ご心配おかけ致しまして申し訳ございません。


オレンジさん、ちょっとブログをお休みします。

でも一ヶ月もすれば復活出来ると思われます。

なので、一ヶ月だけお休みさせていただきます。
必ず復活するのでその時はまた覗いてあげてくださいませね。
楽しみにいつも覗いていただいて本当に嬉しいです。コメントもいつもありがとう!

なのに私の都合でお休みなんて何とも情けない気持ちで一杯です。

勝手にごめんなさい。でもまたよろしくね。


一足早いけれど、皆様よいおとしを!!


オレンジさんより。