建物見学会「旧横浜正金銀行本店『エースのドーム』と横浜三塔周辺をめぐる」・・・後編。 | かながわ検定横浜ライセンス1級に合格したのでブログ続けてみました。

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横浜のご当地検定である「かながわ検定横浜ライセンス」は2017年3月の試験を最後に終了してしまいましたが、その名前を忘れない様にブログのタイトルに付けました。
    そして、いつの日か「かながわ検定横浜ライセンス」が復活してくれたらと思います。

 

前回に引き続き、神奈川県立歴史博物館で行われた建物見学会の様子を見て行きます。

前回は県立歴史博物館の常設展示室の中で、旧横浜正金銀行本店の建物の痕跡を追い掛け、

地下1階では非公開の金庫室の見学をした後、屋上に上がってドームの見学に入りました。

 

これは余談ですが、上の写真・・・ ↑ 県立歴史博物館の周囲では高層ビルの建設が進んでいます。

左側のクレーンが乗ってるビルが横浜市役所が移転するビルで、右側のビルがタワーマンションです。

この写真では見えませんがアパホテルも建設中。この3つのビルを新・横浜三塔と呼んでるとか???

 

 ドームを外観から見学した後は・・・ ↓ ドームの中に入って行きます。

 茶室の躙り口の様な小さな入り口をくぐり、中に入るとガラーンとした空間が広がります。

 

    ドームは八角形ですが正八角形ではありません・・・ ↓ 長い辺と短い辺が交互に並びます。

    正八角形でドームを作ると、もう少しのっぺりした丸い感じのドームになりますが、正八角形では

    なく、長辺と短辺がある八角形でドームを作ると、少し高さのあるドームになるのだとか。

    

       構造としては鉄骨で枠組みが作られ・・・ ↓ 壁は木造となっています。

       ドームの見学を終えた後、一度会議室に戻り、休憩をはさんで街へと飛び出します。

       

          まずやって来たのは、赤レンガ倉庫です・・・ ↓ 赤レンガ倉庫2号館の中に入ります。

          ここでのテーマは「エースのドーム」との共通点を探そう。

          

2号館の中に入り見上げると、見覚えのある構造物・・・ ↓ 常設展示室で見た「なまこ鉄板」です。

実は、この赤レンガ倉庫の設計をしたのは、旧横浜正金銀行本店を設計した妻木頼黄なのです。

同じ人物が設計したのなら、同じ構造を使っていても不思議はないといったところでしょうか。

●旧横浜新港埠頭煉瓦一号倉庫・二号倉庫(横浜赤レンガ倉庫1号館・2号館)

 1913(大正2)年3月(一号)、1911(明治44)年5月(二号)竣工  煉瓦造3階

 大蔵省臨時建築部(部長:妻木頼黄)設計  原木仙之助(一号)、直営工事(二号)施工

 横浜市認定歴史的建造物

 

 赤レンガ倉庫2号館を通り抜けると・・・ ↓ 花崗岩で造られた石畳が広がっています。この石畳は

 赤レンガ倉庫竣工時に造られたものが、今も残っているそうです。どうりで歩きにくいと思った。

 

    次に、クイーンの塔こと横浜税関にやって来ました・・・ ↓ ここでのテーマは高さへの執念?

    現在のクイーンの塔の高さは51mですが、設計した当時の高さはもう少し低かったそうです。

    先に造られていた神奈川県庁の高さは48mで、設計時の横浜税関の高さは47m。

    そこで国のお偉いさんが、国の建物が県の建物より低いのはけしからんと一喝。

    設計変更させ、5階建ての予定だった部分を4階建てに削り、その分塔の高さをかさ増しして、

    県庁より高くなり、お偉いさんも納得???ただし、その真偽のほどは定かではないそうです。

    

●横浜税関本関庁舎

 1934(昭和9)年3月竣工  SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)5階

 大蔵省営繕管財局(担当:下元連)設計  戸田組施工

 横浜市認定歴史的建造物

 

       続いて、キングの塔こと神奈川県庁にやって来ました・・・ ↓ ここでのテーマは一番さがし。

       キングの塔は日本の五重塔をイメージして設計され、洋風の建物に和風の屋根が乗る、

       帝冠様式の建物として知られていましたが、現在は帝冠様式という言葉は使われなくなり、

       日本趣味の建築といっているそうです。日本趣味の建築の先駆けとなったという事で、

       一番となります。他にも、海の近くにある県庁という事でも一番になるそうです。

       

●神奈川県庁舎(神奈川県庁本庁舎)

 1928(昭和3)年10月竣工  SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)5階地下1階

 神奈川県内務部県庁舎建築事務所設計(原案:小尾嘉郎)  大林組施工

 登録有形文化財

 

          最後にやって来たのは・・・ ↓ ジャックの塔こと横浜市開港記念会館です。

          ここでのテーマは、またまた「エースのドーム」との共通点を探そう。

          エースのドームとジャックの塔、共通点としては共に関東大震災以前に建てられていて、

          内部は火事で焼けたものの、建物自体は震災を乗り越えてきたことが挙げられます。

          

そして、もう一つの共通点が共に錠聯鉄構法(ていれんてつこうほう)を採用している事です。

錠聯鉄構法とは、明治時代における最高の耐震構造で、約1.8m間隔に径40㎜の鋼鉄棒を入れ、

水平方向には各階ごとに幅100㎜の帯鉄で連結しています。横浜市開港記念会館では

エレベーター設置工事の際に壁面を切り取ったため、内部構造が見られるようになりました。

建物見学会では建物の中には入りませんでしたが、見学会はジャックの塔の前で終了し現地解散。

解散した後で建物の中に入り、錠聯鉄構法を確認・・・ ↓ ここが内部構造が見られる部分ですが、

いまいち説明の内容とマッチしてない様な気もします。下の方には煉瓦積みの部分も見て取れます。

●旧開港記念横浜会館(横浜市開港記念会館)

 1917(大正6)年6月竣工  煉瓦造2階地下1階

 横浜市営繕組織設計(原案:福田重義)  清水組施工

 重要文化財

 

 

建物見学会〓fab44〓後編・・・おわり。