おとといの昼間は、日本橋へ。三越劇場で、劇団東少のファミリーミュージカル『白雪姫』を観劇。私は、三越劇場に行くのは、初めてなのか、行ったことがあるのか、まったく記憶に無く…日本橋界隈を訪れるのも、初ではないけれど、めったにないこと。
何で観に行ったかというと、飛龍つかささんが王子様役で御出演だったから。東少の『白雪姫』で、女性が王子様役を演じるのは初めてだそうです。
王子様って、後半、ちょっとしか出てこないよなあ、と思っていたら、この舞台では、白雪姫は隣国の王子と幼なじみという設定で、さらに、魔女(お妃様。白雪姫の継母)が、隣国に眠る財産(宝石が埋まっている土地がある)を掘り起こすよう、王子に持ちかけるというエピソードが入り、前半も ちょくちょく登場する飛龍さん。
ラストも、白雪姫は王子様と結婚して幸せに暮らしました、めでたしめでたし、ではなく。白雪姫は、もうしばらく、森にとどまり、7人の小人たちと助け合って(生きるために必要な色々なことを教わりながら)生活したい、と宣言するというエンディングなんですよ。王子様は、いつか、姫が森を離れる時が来たら、お迎えに来ます、と、とっても物分かりがイイ人で。
飛龍さんは、タカラヅカ時代には回ってこなかった、正統派二枚目な役どころ(パワフルで濃いイメージの男役さんでしたからねえ)で、キラキラビームを放出。
白雪姫の込山榛花さんは、可憐で真っすぐで芯が強くて、現代的なプリンセス。
お妃の中村ひろみさんは、わかりやすい悪役を、わかりやすく体現。こういう作品では、こういう役を担う方の力量がモノを言いますね。
小人役は、私が観た回は子役さんが多かった(もう片方のチームは大人の役者さんが小人を演じていた)が、それぞれの個性も出ていて、7人のまとまったパワーもすごくて、元気をもらった。
隣国とは、戦争するのではなく、お互いの国の自然を大切に、森を大切に、そして、花をいっぱいに咲かせよう。いつの時代にも不変のメッセージ。人間が森を大切にすれば、森の精霊たちが人間を守ってくれる。水や食べ物を与えてくれる、木々や草花を与えてくれる。きらびやかな宝石よりも、美しい花を選ぶ人でありたい。
ファミリーミュージカルって、観ることによって、何がしかの教訓を得るものだと考えますが、もう、これですね。自然を大切に(むやみに自然を破壊してはいけない)。戦争してはいけない。
