MSN-0096SHIKI(黒式)様主催「ザブングルグラフィティ通」、本日3/29の〆切日。


「キミは走るか?オレ達ゃ走るっ!!」

…走った、走り切りました。現状持ち得る気力・体力・時の運。その全てを以て全力で走り切りました…ちなみに、事の発端はこちら。
てな訳で、乱造稚拙な品ではありますが、早速アップしていきたいと思います。モノは、1982年の放映当時発売された旧キット。バンダイ製1/144「カプリコ・タイプ」です。
その昔、雑誌作例で見た反イノセント組織「ソルト」所属のウォーカーマシン(以下 WM)カラー「淡い緑」を基調として塗装を施してみました。
ガンプラと比べて極端に細い腕脚の間接は、前から試してみたかった「1/12フィギュア用」のモノを使用。それでもまだ太過ぎたため、各部プラ板挟み込みによるマッシュアップを施して何とかその場を凌いでいます。

繊細なディテールと豊富なオプションが売りの本シリーズ。本当はじっくりその辺りを楽しむつもりだったのですが…
あまり良く考えず勢いだけで間接を仕込んでしまった処、アクション的にほとんど意味の無い
当時流行した「鳥脚メカ」、本作で言う処の「レッグ・タイプみたいなモノ×2」が爆誕。ここから当初の思惑外れ、何時もの泥沼進行に転がり突入する事となります。

…プラモ手に取っててピンと来た。どっかで見た事あるなぁって思ってたけど、カプリコって「スペースチャンネル5」の「モロ星人」にそっくりだったんだ。


まあそれはさておき、ザブングル界きっての人気キャラ「トロン・ミラン」&愉快な宿敵「ティンプ・シャローン」も搭乗。信頼性の確証が得られてるこの「カプリコ・タイプ」。

これこそジロンが乗るのに相応しい量産型汎用WMだと常々思ってたんです。
「誰かしら実現化してくれてないかしらん?」と、かつての先人達(モデラー達)の作例をパラ見しても、ザブングルの頭部を括り着けようとした事例が散見されるモノの、ギャリアのを使用した物は全く見受けられず(※)。

※…少し前にツイッターで上がってた、西部劇の二丁拳銃使いモチーフのカプリコ改造ブラッカリィは超カッコ良かったです。

そうなると無性に見てみたくなるのが人(オタク)の性(サガ)と言うもの。せっかくの良い機会なので早速手持ちのパーツを使い、迸る脳内設定に任せて急遽デッチ上げたのが以下となります。
「カプリコ・リペア」(仮称)。カッコ付けると「カプリコ・Z/C カスタム」(仮称)。

「ウォーカーギャリア」は新型故強力なWMではあったが、ほぼワンオフ機に近い機体だったため、純正パーツの入手は困難を極めていた。

その後「ソルトの反乱」の影響でイノセントのインフラが一部停滞。程無く予備パーツが底を付き、稼働不能状態に陥いる羽目となる。
そんなある日、アイアンギアの倉庫の片隅で埃を被っていたポンコツ汎用機「カプリコ・タイプ」に目をつけたジロン&コトセットは、ギャリアのホバー部を半ば強引な形で括り付け、チルの(余計な)一言で接続機能まで搭載。
上半身はホバーを主動力としたドラン型WM(ジロン暫定機。仮称:カプ・ホバー)。
下半身の主動力をそのまま使用し、簡易マニュピレータを装備したレッグ型WM(チル暫定機。仮称:リコ・ウィル)。

一時凌ぎの暫定機としてデッチ上げられたのが本二機の小型WMとなる。合体分離機能の後付けでバランスを失いそうなモノだが(極めて癖が強いモノの)不思議と普通に動かす事が出来た。
これは、本来WMの一部故障・破損時の緊急安全対策として、イノセントの手によって設置されている「コンピューター・コア」(センサー&解析回路&自動バランス機能が一セットとなったブラックボックス)×2の恩恵だったとか(※)。

※…ハンドル&ギア&クラッチ&ブレーキのたった四系統操作であまりに多彩なアクションをこなすため、WMに搭載されてる「コンピュータ・コア」ってどんだけ高性能なんだ?って、放映当時に話題になったそうです(※※)。

※※…後日、本作のメカニックデザイナーだった出渕 裕氏を主スタッフに迎えた「機動警察パトレイバー」(1988)において「篠原重工製レイバーのオートバランサーは逸品」という設定が登場した時は「洗練されたコンピュータ・コア設定じゃん!」と、思わず膝を叩いた次第。
反乱時の混乱が収束すると、程無くインフラ・ラインも復旧。部品確保も容易となりウォーカーギャリアもすっかり元通り。無茶な改造が祟ってアチコチガタが来ていた本機は、その後あっさりスクラップ処分となった。

…みたいな脳内設定を経て、今回どうしてもデッチ上げて見たかったモノの1つがこちら。
無茶な改造例の1つ。その名も「フル装備型カプリコ・リペア」(仮称)。

WMの持つ「ガンプラMSV」=「AFV」的演出の魅力の1つ。それが現場での有り合わせパーツで行う「カスタマイズ」「チューニング」…いわゆる「現地改修型」です。
その中で特に当時の男の子達の心をワシ掴みしたのが「武装全載(フル・アームド)」「装甲全載(フル・アーマー)」…所謂「全身を隈無く覆う"F/A装備化"」という概念。

そんな書籍設定上でしか存在していなかった概念を初めて「TVアニメ」で「動かして見せた」のが、本作第14話登場の「フル装備型ザブングル」でした。
当然CGなぞ無い時代に全手書き、かつ時間のかけられる劇場では無くペースの早いTVアニメ。そのインパクトは絶大なモノがあり、翌1983年発表のロボット物において一種のトレンドと化す事になります(※)。

※…「武装全載(フル・アームド)」で言えば、「装甲騎兵ボトムズ」の「レッドショルダーカスタム」&「超時空要塞マクロス」の「スーパーバルキリー」(※※)。

※※…「装甲全載(フル・アーマー)」で言えば、やはりマクロスの「アーマードバルキリー」&「特装機兵ドルバック」の「コンバットキャリバー」等々。

近年製品化された物としては「GEAR戦士 電童」(2000)や「機動戦士ガンダムUC(アニメ)」(2012)と言った処でしょうか…特に電童については、ザブングルのフル装備パーツのデザインがそのまま使い回されてたりします。
ザブングルのフル装備は設定上「専用機材」とされていますが、おそらくイノセント直轄の「メーカー品」では無く、コトセットやジロンの手による「カスタマイズ品」だったのでは?と思っています。その位の「手造り感」を、本編の空気感は醸し出していたからです。
なので、どうしてもこの「手造り感」をモノにしたく、フル装備パーツはあえてプラ板からのスクラッチとしました…嘘。本当は積みスーパーミニプラ「ザブングル」が惜しかっただけ。
ギャリアにも「5連装ミサイルランチャー&ブーメラン・イディオム」というフル装備がありますが、ガッチリ感が強すぎてどう見てもイノセント直轄の「メーカー品」。その場のデッチ上げ「手造り感」には欠けるのです。

どうせならこの機会に「手造り感」あるギャリアの「フル装備」も見てみたい。その結果がこちら。
…ええ、ガンプラ間接流用とはいえ、流石に1週間でギャリアのフル可動化は無理でした。やっぱ、ビジョンを実現化するだけの気力・体力が落ちてるなあ…(一番落ちてるのは見極め力だと思うけど)。
なので、手持ちのHCMウォーカーギャリアにフル装備をさせてみた。
ザブングルでは不可能だった「脇下」「脚横」左右×2への増武装。パワーが上のギャリアなら絶対イケる。てゆーか、ジロンなら絶対積載限界値ギリギリまで搭載すると思う。ウォーカーギャリアだって男の子!
右腕に取り付けてあるのは、元々土木レイバー用に作成して間に合わなかった採掘用機材。WMは近接用武器として自らの手足を使う事が多いため、何かしら持たせる事が出来ないか検討した結果がこちら。
アタッチメント方式なので、尖端をドリル化する事も可。オットリッチ・タイプにも装備されているため、ひょっとしたら「ドリルロボ」なギャリア&ザブングルな世界観もあったかも(?)しれない。

????「…なんだァ?そのスットンキョーなメカは!」


ジロン(以下 ジ):「?!その声はティンプ!まだ生きていたのか?!」


ティンプ(以下 テ):「俺ぁな?不死身なんだよ、兄ちゃん!」
ジ:「あーっ!俺のアイデア盗んだなっ?!あんなに重装備するのバカにしてたくせに!」

テ:「3日経って逃げ切れりゃあオレのモンだってんだよっ!第一ありゃあな?兄ちゃんの腕だと、って話よ…つまりは、だ。オレ程の力量が無ぇと、このフル装備は使いこなせねえってこった!!」

「ブラッカリィ」フル装備型というアイデアは、ウェーブ発売のレジンキットが元ネタ。「こんな身近にこんな美味しいネタが?!」と、発表当時は大いに驚き、称賛し、ちょっぴり悔しい思いをしたものです。

このブラッカリィは超合金魂ザブングルの付属キット。ザブングル自体は経年劣化で脆くも崩れ去り、ブラッカリィ自体も度重なる災害でボロボロ状態だったので、今回を機にリニューアルを施した次第(※)。

※…だから、今度発売されるグッスマさんのザブングルでは、メーカー直売限定品の形で「フル装備」パーツも出して欲しいのです…そして、行く行くは「ブラッカリィ」も。

…という訳で、MSN-0096SHIKI(黒式)様主催「ザブングルグラフィティ通」。〆切に提示出来るモノ全て出させて頂きました!

黒式様。こんなナイスなイベントを開催してくださり、本当にありがとうございました。また参加者の皆様の動向・一挙一動にも大変大きな刺激を受けさせて頂きました。本当にありがとうございます。

いつもは1人祭り状態ですが、今回は1月10日から今日まで虚しくなかったなあ…うん、楽しかった!

という訳で、ここらで〆とさせて頂きます。ここまで読んで頂いた方にも御礼を。本当にありがとうございました。

それではまた、次のネタでお会いしましょう。


p.s.…
なお、あまりにも今回のお祭りが楽しくて軽く容量オーバーしたいつもの与太話は以下。