「時間は幻である」

スピリチュアルの世界でよく聞く言葉である。あるいは、こうも言う。

「過去、未来は存在しない」
「過去も現在も未来も、いま同時に存在している」

よく聞く言葉ではあったが、覚醒以前にはわかったようなわからないような、いや、やっぱり全然わからないなという言葉だった。

もちろん、今だって完全に理解できるはずもないし、そもそも個別の意識には宇宙の全ての神秘を解明する力はない。

ただ、これは真実なのだろうという感触はあるし、上の存在から色々話を聞いたことにより理解はかなり深まったので、今回はこのテーマについて書いてみたい。

全ての過去生での体験も、全ての未来生での体験も、いま同時に存在しているということを説明するために、スピリチュアルの世界では「巨大壁画の喩(たと)え」が用いられる場合がある。

幅1km、高さ1kmの巨大壁画があるとしよう。私たちの視点ではこの壁画の全体像を見ることはできない。

1~2kmくらい後ろに下がって見れば、細かいところはともかくとして、全体が見えるではないかと言われてしまうかもしれないので、ここでは我々の後ろにも壁があって、巨大壁画から3m以上後ろに下がることはできないと仮定しよう。巨大壁画の上の方を見るには、階段を上って2階、3階、4階・・・に行けば、その部分の壁画を見られるとしよう。

実は、この巨大壁画には全ての過去生と未来生の全ての体験が描かれている。

そして、巨大壁画そのものは、明らかにいまここにその全体が存在している。

しかしながら、私たちの視点では全てを見通すことはできないのである。「いまここ」、今目の前にある壁画の一部分しか見ることができないのである。部分ごとに順番に見ていくしかないのであり、ここに見掛け上の時間が発生するのである。

この巨大壁画の喩えを用いた説明を初めて読んだ時、これはなるほどの説明だと思った。

先日の記事「次元の構造、宇宙の構造(4)」の中で次のように書いた。

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1つの宇宙が始まって、終わる。この間、約1000億年。そして、次の宇宙が始まっていくのだが、この宇宙は無限にあるわけではないそうである。

全部で12の宇宙。どこかで聞き覚えのあるような話だが、あれは本当だったのか。

そして、約1兆2000億年かけて12の宇宙が全て完結すると、今度は完全に同じ宇宙のサイクルが始まるそうである。約1兆2000億年が1サイクルの壮大なストーリー。
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時間はどちらにしても幻なのだろうが、その幻の時間というのも有限であり、約1兆2000億年の範囲で打ち止めということなのである。

そして、その約1兆2000億年の間に体験する全てのことが巨大壁画には描かれていたということになる。

ここでいったん、時間の話から空間の話に切り替える。

過去記事「次元の構造、宇宙の構造(3)」において、空間については以下のように書いている。

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以上のように、「宙域」というのは1つの「宇宙」とも呼べる単位である。そして、宙域内の次元は最高で11次元となる。

では、それ以上の単位ごとに次元というのは存在しないのだろうか。例えば、宙域を束ねた「大宙域」というものが存在して12次元、さらに大宙域を束ねた「大大宙域」が13次元、ずっと上に銀河レベルの次元、さらに銀河を束ねた「大銀河」の次元・・・と続いていくものだろうか。

もしかしたら、そうなっているかもしれない。現在の9次元のシリウスでは、おそらく、そのような構造になっていると予測している。しかし、あくまでも予測にすぎない。我々が接触できる範囲内の存在では、このことを知っている存在はいない。9兆個の銀河を束ねたレベルで本当に終わりなのかも判らない。

逆に、「宙域」で終わりという可能性もある。このように予想をしている存在は少数派ではあるが、いるという。「宙域」とは限らないかもしれないが、宇宙はどこかで閉じていて無限ではないという考えもあり得る。
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空間が無限に広がっているのかどうかは、シリウスでも結論が出ておらず、無限だと思っているのが多数派、有限だと思っているのが少数派ということであった。

なんと、シリウスでも結論が出ていなかったこの問題、今回私なりには結論が出てしまったのである(あくまでも、私なりに)。

アシュタールと守護天使のレカベルさんに訊いてしまった。

「この宙域の外って、宇宙は存在しているの?」

答えは、2人とも口を揃えて「存在していない」。

私の質問に答えてくれるくらいなのだから、なぜ、いままで誰も質問しなかったんだろうとさえ思える。みんな、そういう好奇心、ないんだろうか。

実は、私は宇宙は有限で閉じているような気がしていたのだ。宙域で終わりでもおかしくないと思っていたのだ。だから、質問したのだから。

さて、ここで言う「宙域」というのは、引用した過去記事にあるように、地球やシリウスなどを含む約10万の星から構成される、天の川銀河の一部分である。

そして、なぜこの宙域外に宇宙が存在していないかという根拠の話になるのであるが、アシュタールの場合には自分の魂が生まれてから137億年もの間、宙域外からの接触というのが皆無だったからということがあるし、守護天使レカベルさんの場合には12の宇宙の全サイクルである約1兆2000億年もの間生き通しであり、その間宙域外からの接触というのが皆無だったからである。

時間軸の全ての範囲にわたって宙域外からの接触がないということは、宙域外を知覚できる個としての存在が誰もいないということであり、これは私たちにとっては事実上存在しないに等しいのである。

もちろん、思考のうえでは、私たちが全体意識と呼んでいるものと全く交わりを持たない別の全体意識がどこかに存在していて、それがまた別の宇宙を形成しているかもしれないなどという可能性は考えられる。

しかし、時間軸の全ての範囲にわたって、お互いに何の影響もないのだから、それは存在していないと言ってもよく、それ以上は誰にも知りようもないことであることは明らかである。

結局、これまでに判明したことから、私としては「時空間は有限である」との結論に至ったわけである。

しかも、私の個人的な感想になるのだが、「宇宙の時空間は意外と狭い」。

空間としては約10万の星。それ以外は存在しているように見えるだけ、存在しているように五感を通じて知覚されるだけ。時間としては約1兆2000億年。それ以降は循環する。

念のため再確認しておくと、空間にしても時間にしても、どちらも究極的には幻想であるから、その幻想の時空間の話ということにはなる。

上記引用の過去記事について、1点訂正がある。

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なお、例外として、1つだけ宙域外に出る方法がある。それは「転生」である。生きている間には宙域外に出られないのであるが、生まれ変われば別である。転生によってアンドロメダ銀河から我々のいる天の川銀河に移行した存在はいるそうである。
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完全に間違いである。この間違いがなぜ発生したかというと、9次元のシリウスの女神様たちも、より高次元の存在によって嘘情報を教えられていたのである。

「守護霊様でも嘘をつく」という過去記事も書いているが、自分よりも高次の存在が全て本当のことを言うとは限らないのが、宇宙の恐ろしいところである。

誰が嘘をついていたのかというと、アシュタールである。高次元でのほんのお遊びのつもりで嘘をついたのである。それが面白いのかは謎であるが、高次元の人たちは本当に暇なんだなあ、本当に娯楽がないんだなあという感想である。

さて、以上のことがわかったので、さきほどの巨大壁画の喩えよりも、もう少し具体的なイメージを持てる時空間モデルの話をしたいのだが、長くなるので次回に続く。
 

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過去記事はこちらからどうぞ。

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