鶯の鳴く窓辺で | おかんと 僕たち ときどきおとん

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ユウヤケコヤケ
ヒトリデ イシコロ ケトバシタッテ・・・

アシタガ テンキナラ ソレデイイ

家の裏の庭には大きな梅の木があって、毎年この時期、鶯の合唱が聞こえる


ここに越してきた当初の若いまあなは、窓の外の鳥たちを眺めるのが好きだった




起き上がることのできなくなったまあなに添い寝をしながら鶯の歌を聞く穏やかな時間


元気いっぱいの君が窓の外の鳥に興奮している姿を思い出すと、泣けてきて仕方がなかった


やっぱり私はダメかもしれないな...

自分で自分にフラグを立てる

みんなはどうやってあの苦しみから立ち直るんだろうか...




まあなに付きっきりになって4日ぐらいたつ

私にとっては、まあなと濃密な幸せな時間でもあり辛い時間でもある


ビービーずるずる泣いたかと思えば、ベタベタなでなで触られまくって、さぞかし迷惑しているんじゃないだろうか

やかましいやっちゃなぁ 眠れんからどっか行けとか思われてたらどうしょう...


今のところはお水も少し飲める、パウチも少し食べれる

けれども昨日から血尿が10回以上、止まらないから本来の予約よりも前に診てもらった


寝たきりの姿なので、持っているキャリーには、入らないし入れたくもない

出来るだけ苦痛を与える事なく病院へ向かいたい


大きな籠をシートベルトで固定して、その中にいつも寝ているベッドを納めて車で病院へ

院内では、抱っこして診察室へ


診察台に寝かされたまあなは、べったり寝そべったまま身じろぎひとつしない

注射にもまったく反応しない


先週の通院日から1週間も経たないのに、あっという間に動けなくなった


腎臓で ..というより 老衰で..だと思います と言われ


うんちが数日出ていないのだけれど、今後はどうしたら?と質問すると


気にしなくていいです

勝手に、下痢または軟便が出るかもしれない


そうなったらいよいよです

体はそうできている 

だから、この子が欲しがらなければ無理にお水やご飯をあげなくていいです

体の中を空っぽにしておくほうが本人は楽だから

そうやって旅立つ準備をこの子はするんです


そう言われた


やっぱり枯れていくように なんだな..


そう思った


診察室を出る時に、まあなの顔が先生に見える様に少し角度を上げた

まあなもいつもの捨て台詞を吐かない



今日も天気がいい

窓の外の雲を2人で見上げる