F1~あの先にある栄光~ 音速の達人たち #2
彼は、戦闘機の後ろにアイルトン・セナを乗せたことがあり、それがきっかけとなり、友人になったというのだ。
私は、思い出した。F1グランプリがオフシーズンの間、アイルトン・セナは戦闘機に乗っていた。もちろん、自身で操縦は出来ない為、後部座席で戦闘機のGを体感して楽しんでいた。
彼は、当初、アイルトン・セナを知らなかったと言う。
当時、アメリカでは、F1はあまり人気がなく、インディーカートに人気があった。
また、彼自身モータースポーツにあまり興味がなかったので、尚更、知るきっかけはなかったという。
アイルトン・セナが、偉大な人物だということを知ったのは、かなり時間が経ってからだったと、当時の記憶を思い出すように、話をしてくれた。
アイルトン・セナが、彼を必要とするときには、携帯電話に直接連絡がきていたとの事だった。
そこまで、親密になっていった背景には、彼がアイルトン・セナをよく知らなかったことで、一人の友人として接していたからなのだと思う。
それが、アイルトン・セナにとっては、楽だったのかもしれない。
私がアイルトン・セナのファンであることを話すと、彼は、昔の思い出話を沢山してくれた。
ラジコンヘリを一緒に買いに行ったことや、彼の乗るフェラーリで、峠に“ちょっとした走り”に行ったことなど、メディアなどでは出てこないようなエピソードを聞かせてもらった。
その時間は、とても懐かしく感じ、そして、あたたかいものだった。