今も昔も伝説の音で、皆が大好きな音、それがバーストサウンドです。

その元となる音源が造られたエリック・クラプトンのブレースブレーカーズが66年。

ジミー・ページのツェッペリンⅡが69年です。

間違ってもオールドとかヴィンテージとか言われる事の無い只の中古ギターです。

と言う事は、バーストは新品時から殆どあの音だったと言う事です。

それが現代でも再現出来ない訳が有りません。

PAFにしても同様で、現在ではその研究が進んで当時と同じ材料と手法で再現されています。

ホンジュラスマホガニーもトップのメイプルも実際には良い物が残っています。

指板も海外ではブラジリアンローズウッドが入手出来ますが、CITESの関係で日本に来る事は難しいです。

何故か日本でも入手出来ますが、疑わしい物も多く見掛けます。

と言いますか、そもそも日本にそれ程大量のブラジリアンローズウッドが存在する事に疑問を持っています。

 

因みにブラジリアンローズウッドはその希少性からマフィアの資金源になっているのが厳しく規制される理由の一つとの事です。

2007年にFBIの摘発に因りマフィア経由のブラジリアンローズウッドがPRSに流れている事が判明しました。

モダンイーグル1が突然中止になった理由です。

指板は辺材のブラジリアンローズウッドなら芯材のインディアンローズウッドの方が良いと思います。

PRSのPrivate Stockには最良のインディアンローズウッドが使われますが、ブラジリアンローズウッドとの差を見出し難い程の材です。

 

以上の理由から可能限りバーストに近いレスポールが有ると思って今迄多くのレスポールを買って来ました。

それがWildwood Specで略叶いました。

バーストにも個体差が有り、全てのバーストが素晴らしい訳ではありません。

少なくともWildwood Specのレスポールは平均的なバーストと同等かそれ以上の音を持っています。

過去に数本のバーストを経験した上での感想です。

 

バーストの生産数は約1500本と言われています。

しかし、それらよりも多くのバーストが存在しているとも言われています。

言わずもが無く偽物が大量に出回っています。

国内にもそれと言われる個体が有りますし、バーストファンの聖書といわれるBOTBの初版には偽物が2本(3本?)掲載されていました。

かの岩撫氏でも真贋が判定出来ない個体が有った事になります。

事実、私もこれは偽物では無いかな?と疑問を持った個体に出会いました。

少なくとも90年代以前よりも疑わしい個体を多く見掛けます。

バーストは出所のハッキリした物以外はグレーの範囲だと思います。

そんな危険を冒してまでバーストを買う必要は有りません。

希少性は有りませんが、Wildwood Specを買えば良いのです。

 

何処の誰のか分からない汗や手垢の染み込んだ気持ち悪いギターより、新品ギターの方が好きです。

中古にしても新品同様の物しか買って来ませんでした。

 

宜しくお願いします。

 

 

普通のMurphy Labと較べて見ました。

どちらも同じくLight Aged仕様です。

 

現在、販売されている個体です。

勿論、新品で1,127,500円です。

何の面白みも無い普通のトラ目です。

 

私のWildwood Spec Tom Murphy Paintedです。

現在の為替相場で送料と税金で1,850,000位になります。

価格差70万円位です。

実に深みのある立体感満載の極上杢です。

 

普通のMurphy Labです。

見慣れたマホガニーです。

 

私のWildwood Murphyです。

光沢感が有るのが分かりますか?

50年代のマホガニーの特徴に非常に近いです。

昔のマホガニーは光沢感が有り、それを強く彷彿させられます。

ここに大きな秘密が有ると思っています。

 

標準のMurphy Labのフィニッシュです。

Light Agedの標準的な表情です。

 

Wildwood Murphyです。

こちらもLight Agedですが、表情がこんなにも違います。

標準のワザとらしい感じとは完全に異質な物です。

 

さてWildwood Specの価格で標準のR9にUltra Light AgedのR8が1本オマケに付いて来る感じです。

言い換えれば2本の価格で1本になります。

私はWildwood Specを選択しましたが、こんなに差が有るので価格差は無視出来ると言うより、寧ろ安いとさえ感じます。

イマイチのレスポールを2本買うなら、良いレスポールが1本の方が遥かに満足度が高いです。

折角買うのならこんなにカッコ悪くて音もイマイチの標準品は避けて、もう少しお金を出しましょう。

安物買いの銭失いになります。

 

宜しくお願いします。

 

 

現在22本のヒスコレを所有しています。

過去にも10本以上を買いましたので30数本の経験が有ります。

その上で得た経験での答えです。

私個人の私見ですが、間違っていないと確信しています。

 

先ず、2012年迄の物は買ってはイケマセン。

チューブ式トラスロッドのモデルは構造上の欠点で既にダメです。

2000年代の物はホンジュラスマホガニーの良材とかファンタジーを言う人が居ますが、そんな事は有りません。

 

13年からチューブレスロッドになり、同時に随時膠接着になりました。

膠は硬化後は非常に硬くなり、所謂タイトボンドとは全く違います。

硬さの利点は元より、肉盛りが出来ない性質上高い組付け精度が求められます。

高い精度で材の加工をしないと接着出来ません。

この工程にコストが掛かるので膠接着は避けられていたのです。

USAブランドでは採用されないのはこのコストが原因だからです。

 

膠と言う材が高い訳では有りません。

でも湯煎しないと使えないのでそのコストは掛かります。

常温で使用出来るタイトボンドは管理が不要なので低コスト化に寄与します。

 

と言う事で、15年のTrue Historic以降が良い事になります。

勿論、実際に全然良くなりました。

その中でもコレクターズチョイスやマーフィーバースト等の限定生産品は更に良いです。

材も上級、製作も上級職人がチーム体制で生産するので当然良いです。

 

そしてその後に来たマーフィーラボです。

これもLight Aged仕様以下とHeavy Aged仕様以上とで材が選別されます。

普通のヒスコレとマーフィーラボの2種で3段階の材に分けられます。

マーフィーラボは塗料も違うので音質差が出ます。

と言う事で、買うべきはマーフィーラボのHeavy Aged仕様以上となります。

 

その上に存在するのがWildwood Specです。

これも普通のWildwood Specとその上のMurphy Paintedとに分けられます。

ここ迄来ると普通のヒスコレはもう存在意義が無くなる位の差になります。

似て非なるレスポールです。

言葉は悪いですが14年迄のヒスコレなんかレスポールじゃ無いです。

ギターとして悪いと言う事では無く、バーストの再来とか復刻とは程遠い別の楽器だと言う事です。

私以外にもWildwood Specを購入された友人が14年をお持ちですが同じご意見です。

氏は14年のR9が只のオブジェになったとの感想です。

 

知る限り、バーストに一番近い音がするのは間違いなくWildwood Spec by Tom Murphyです。

金額も普通のヒスコレの倍ですが、一度手にすればその価値は理解出来ます

安いとさえ感じます。

本国でも別物扱いの上級グレードとして扱われています。

 

と言う事で、過去のヒスコレは順番に売却して、更にWildwood Spec by Tom Murphyに入れ替えようと思います。

58~60モデルのどれでも良いので、好みの杢を買いたいです。

Wildwood Spec by Tom Murphyは昔のレスポールと同じようなマホガニーを使用しているので軽量=良いレスポールが当て嵌まりません。

極端に重い物を避ければ問題無いと思います。

 

ヒスコレを所有している人、これから買おうとしている人、間違いを是正する事を強くお勧めします。

折角買うのですから、正しい知識で良い楽器を買って下さい。

中途半端なレスポールでレスポールを評価しないで下さい。

最良な物で評価して下さい。

Wildwood Specのレスポールの音が好みで無いなら、それは仕方の無い事です。

レスポールが好きでは無いのも正しい感覚です。

でも、間違ってもUSAブランド等のダメレスポールで評価しないで下さい。

あれはレスポール本来の姿では無いです。

楽器屋さんは仕事なので「悪く無いですよ」と言います。

でも、あれらは絶対にダメなレスポールです。

 

宜しくお願いします。

エレクトリックギターの聖杯と言われる1958~60年迄のレスポール・スタンダードのリイシューモデルの3本です。

同じ年代の3本を持っている方はどれ位居らっしゃるでしょうか?

私は丁度良く狙ってほぼ同仕様の3本を買いました。

 

厳格に言えばR8は格下なので材のグレードが下がります。

トップのメイプルはまだ理解出来るも何故かマホガニーのグレードも下げているのがR8です。

何故この様に愚かな事をするのか理解出来ません。

控えめなトップは当然グレードが下がるので安価になります。

でも、マホガニーのグレードを下げてまで安価に設定する理由が分かりません。

先に投稿しましたが、確かにプレーントップが好きな人も居ます。

そう言う人達の為にも同じグレードのマホガニーを使った仕様が有っても良い筈です。

どんなに凄いメイプルトップを使っても原価で$1.000も違えばせいぜいでしょう。

 

と言いますのは、今回初めて買ったR8ですが、これが結構気に入っています。

確かに音は少し劣りますが、それは傾向が違うと思える範囲です。

R8のネックは太いです。

フレットは細くて高いです。

ネックの差に因る音質差は正直余り分かりません。

一般的にはネックが太くなると低音が締まって、太い音が出るとされています。

ところがどっこいで、私のR8はその傾向は感じません。

3本の中で一番シャキシャキ感が強いです。

言い換えるとR9とR8に較べると中音域のふくよかさが少ないです。

これが細くて高いフレットから来るのかは不明ですが、そう言う音です。

 

ここで肝心なのはもしこれがR8の音だとしたら、これを好む人が居ると思います。

良い音に絶対値は有りません。

何でもかんでもR9とR0の音を好むとは言えません。

このネックとフレットを好む人も居る筈です。

と言いますか、私は3本全て違うネックですが全部好きです。

優柔不断と言えばそうですが、それでもやっぱり全部好きです。

 

果たしてR8にR9・0と同じグレードのマホガニーを使ったらどういう音になるのか分かりません。

それでも、同じグレードのマホガニーのR8が欲しいです。

価格が同じでも構いません。

因みに、それでもこのR8は私が持っている全てのR9より良い音です。

凄いぞ!Wildwood Spec・・・・・です。

 

近い話題ですが、GTも同様です。

オリジナルのGTは塗装を剥くと凄いトラ目が出て来ます。

殆どの例がそうです。

故に、リイシュー物のGTでも、R9と同じ材を使ってGTにしたモデルが欲しいです。

そうしないと正しく比較する事は出来ません。

私がGTに感じている音の差はもしかすると格下の材に因る物かも知れません。

ブラスパウダーの影響とか言われますが本当でしょうか?

同じ材のギターで比較しないとそれは分かりません。

面倒臭いので全て同じ価格で造って欲しいと思うのは私だけでしょうか?

R8が好きとかGTが好きとか言われても、それは予算の関係?とか思います。

同じ価格でもそれらを積極的に買う人がどれ位居るのでしょうか?

若しくはヒスコレより更に上級グレードを作って販売されても良いです。

せこい事を言ってないで今出来る最高の物を供給して欲しいと強く願います。

 

今回、Wildwood Specを買って、Gibsonの実力を再認識してそう思います。

 

宜しくお願いします。

杢フェチの私には理解不能ですが、トラ杢ではない素のメイプルがお好きな方もいらっしゃいます。

そう言う方は余計な出費が抑えられると言う大きなメリットが有ります。

例えばこれです。

Wildwood Spec by Tom Murphy 1958 Les Paul Standard - Murphy-Painted, Heavy Aged | Les Paul Inventory, Les Paul Standard, Murphy Lab, New Arrivals, Wildwood Spec by Tom Murphy Les Paul Standard, Wildwood Spec Les Paul Standard | Wildwood Guitars

プレーントップのレスポールです。

Heavy Agedで同じ仕様のR9より$1500安いです。

現在の邦貨換算で約20万円もお安く買えます。

 

R8ですからマホガニーのグレードが違うので音質ではR9とR0には少し及びませんが、それでも普通のマーフィーラボR9よりも遥かに良い音がするでしょう。

因みに指板材のグレード差は無い様です。

私のR8は同グレードの素晴らしい材が使われています。

しかもマーフィーさんの塗装です。

 

Wildwood SpecのR8は日本仕様の様にR9ネック&フレットの様な愚かなオプションはしていません。

こんな事をされたらそれこそ安物のR9に落ちぶれます。

本来の太いネックに細くて高いフレットが打たれています。

これはこれでとても良いのでそちらを楽しめると言うメリットが有ります。

 

何だかんだで170万円位になりますが、それでも現在のR9 Heavy Agedが147万円ですからちょっとの上乗せで買えます。

ここまで来れば大した金額差では無いので購入検討の対象になります。

本当にプレーントップがお好きなら最善の選択です。

是非、ご検討下さい。

絶対に後悔しない選択だと確信します。

 

宜しくお願いします。

Wilwood Spec Les Paul のペグの入れ替えをしました。

 

こちらはHeavy Aged仕様ですが、何故かVOS仕様のR8に付いていました。

間違っています。

どんな経緯で何故にこのペグが付いたのか不明です。

そんなにGibson Custom Shopの管理は杜撰なのでしょうか?

私的には幸運なので大歓迎です。

逆なら困りました。

 

こちらはR9に搭載されていたLight Aged仕様のペグです。

VOS仕様にもこれが搭載されているのが正解です。

R9は勿論正解でした。

 

並べて比較するとこんなに違います。

 

Heavy Aged仕様のペグボタンの色は大好きです。

全部この色にして欲しいと思います。

Heavy Aged以上にしか付かないので、ある意味得をしたと思います。

 

こちらのボタンは19年だったかな?に変更されてそれ以前よりは良い色合いにはなっています。

これはUSAでしょうか?

以前採用されていたゴトー製の方が精度は良かったと言われています。

故に、現在ゴトーから販売されている仕様はインチサイズです。

でも、ボタンの色が最悪です。

 

交換が終わりました。

こちらはVOS仕様のR8です。

これで違和感は無くなりましたが、それでもHeavy Aged仕様のペグが欲しいです。

 

こちらも交換の終わったR9です。

ウェザーチェックとダメージが入ったLight Aged仕様にはこちらの方がシックリと来ます。

全然良い感じになりました。

 

今回の2本にはRoto Soundを張りました。

この弦もとても良いです。

対費用効果の高い弦です。

 

手持ちのギター間の交換作業でしたが、とても楽しめました。

勿論、結果には大満足です。

 

宜しくお願いします。

 

 

 

 

今回はWildwood Spec Les Paulの3モデルR8、R9、R0を買いました。

勿論、比較の為です。

そして分かったのはやっぱりR8は格下でした。

明らかに音質に差が有り、好みを超えたところで優劣が有ります。

 

R9とR0は同格ですから音質差はネックに因るのかは不明ですが極僅かに違います。

個体差と言っても支障が無い差です。

どちらも同様に好きです。

勿論、R8でも通常のマーフィーラボR9より上質です。

 

さて今更の疑問です。

金額が違うのですから当たり前では有りますが、どうして作り分けが出来るのでしょうか?

造りは同じだと思うので差をつけるのは材です。

では、材はどの様に仕分けがされるのでしょうか?

よく言われているのは材をタッピングして音の確認をして、組み合わせると言う物です。

熟練工にはその技が有ると言われています。

実際に製作者にその質問をしたら可能との事です。

 

Gibsonは巨大なメーカーなので大量の材を仕入れます。

その中からグレード分けをしているのでしょう。

一括で仕入れるのでその中で格差をつけて、それは完成品の価格に反映する事は想像出来ますし、その通りでしょう。

そうして完成したギターには確かに差が有ります。

今迄もそうなのだと感じてサンバーストを買うなら当然R9を選択しました。

 

此処に来て更に疑問です。

では、何故今迄このWildwood Specの様に更なる上級レスポールに出会えなかったでしょうか?

私は普通のヒスコレでは無く、限定品を主に集めて来ました。

しかし、それらのどれもがこのレベルでは有りませんでした。

今回、初めに買ったR9が素晴らしかったのはたまたま当たりなのか?と言う疑問も有ったので3本買いました。

それでもやはりどれもがきちんとカタログモデルを遥かに凌駕するギターでした。

何故、今迄Gibsonはこのレベルのレスポールを送り出さなかったのでしょうか?

少なくとも2014年迄のダメヒスコレの時代は除きます。

この疑問が解けません。

Gibson Japanに勤務していたリペアマンに聞いても分かりません。

もしかすると著名なプレーヤー用等に用意された特別な材でも有るのでしょうか?

疑問はますます深まりますが、それ位Wildwood Spec by Tom Murphy Paintedは特別です。

 

確かに少し高額では有りますが、その辺のヒスコレで満足した気にならないでWildwood Spec Les Paulを試して頂きたいと思います。

そして私の様に驚いて下さい。

そして今迄ヒスコレで満足していた人は反省して下さい。

私は後悔と反省を同時にしました。

 

宜しくお願いします。

Wildwood Spec Murphy Lab R8です。

ご覧の通り、良く見掛ける普通のトラ杢です。

杢は人其々好みが有るので絶対値は有りません。

私的にはそれ程好まない杢です。

 

でも、このトップは色味が好きなので結構気に入って来ました。

トムさんの塗装は本当に素晴らしいので、それに助けられています。

聞く処に因ると、普通のサンバーストは色を塗り重ねるだけですが、トムさんは経年変化したボカシ具合を再現する為に一手間を加えているそうです。

下地の黄色を塗り、その上にボカシを入れて行きますが、途中でサンディングして調整しているとの事です。

その作業が絶妙なのでこの風合いが出ているそうです。

塗料も独自の調色をしているそうで、この絶妙なチェリー具合であるMurphy Burstを作っています。

 

買わないで外野から見ているとトムさんの塗装の良さは分かり難いです。

私がそうでした。

何分にも金額差が大きいので、果たしてその価値が有るのか疑問に感じていました。

大きな勘違いです。

レスポールは芸術性も大きな魅力です。

塗装にお金を払うのは大いに意味が有ります。

 

是非、購入してその魅力を味わって下さい。

 

宜しくお願いします。

皆さんはギターを買う時にショップに調整のリクエストをしますか?

私は新品・中古のどちらでも業者から買う時は必ず依頼します。

それはそのショップの技量と姿勢が分かるからです。

 

どこのショップもHP等で調整の事を語っています。

「お客様の好みに合させて完璧に調整します」

「ナット、フレット、PUの状態を見て完璧な調整をします」

こんな感じでしょうか。

 

今では自分で何でも調整出来ます。

故に、ショップの調整は必要としません。

それでも依頼します。

それは前出の通りそのショップを知る為です。

自分で出来るようになる前は自腹でリペアショップに依頼した事も有りますし、PLEKもやりました。

 

その当時は私も含めて誰もが受け身です。

プロが「これでバッチリです」とか「完璧にセッティング出来ました」とか言われると納得します。

納得せざるを得ません。

私は古いフェラーリ等の修理を生業にしています。

私は決して言いませんが同じ様な事を言う職人が殆どです。

でも、そんな車は見た事が有りませんし、納得しないお客には「こんな物です」で済ませます。

実はそんな事は有りません。

同じ事をギターにも感じたので自分でやるようになりました。

失敗を繰り返しながらもギターが分かって来ます。

今では、自分のギターを自分の好きな状態に調整出来るのは私だけになりました。

 

Electric Guitars, Acoustic Guitars, Amps, Accessories & more | Wildwood Guitars

今回Wildwood Guitarsで購入する際にも担当者から「弦のサイズと調整の好みを教えて下さい」と尋ねられたので「10のセットで可能な限り低い弦高でお願いします。ナットの切り込みとフレットのレベリングもお願いします」と答えました。

そして届いたギターは過去最高の調整がされていました。

ネックは一般的な調整よりもストレートを好むのでこれは少しだけ調整しました。

ですが、その他はとても良いです。

私はフレットに非常に神経質なので更に磨きましたが、それも少しで済みました。

 

このショップは独自仕様のオリジナルスペックギターを販売する事が売りです。

メーカーと太いパイプを持つ、非常に拘りの強いショップです。

故に、出荷時調整も神経が行き届いています。

発送の梱包も過剰です。

Gibson箱の外に更にオリジナル箱に入れて来ます。

その段ボールの質がとても高いです。

ケース内には更にパッキンを追加して絶対に動かない様にして有ります。

それ故か弦はチューニングを合わせた状態で緩めて居ません。

そんな状態で届くので、開梱する手間が尋常では有りません。

ゴミの量も半端では有りません。

これも過去最高です。

 

良いギターは良いショップからしか買えないのだとつくづく感じました。

このショップの様にメーカーに太いパイプを持ち、独自性を出した製品を供給出来る楽器屋さんが無いですね。

昔の山野にはそれが有りましたが、もう昔の話です。

日本の老舗有名楽器店にも頑張って欲しい物だと思います。

 

宜しくお願いします。

 

ブログに取り上げる回数がそのまま個々のギターへの愛に比例します。

そこからもお分かりの様にWildwood Specにすっかり心酔している私です。

見た目の良さは圧倒的ですが、音も同じく圧倒的に違います。

果たして何でこんなに差があるんだろう?と考えています。

 

見た目から材の差は歴然です。

ネック、指板、ボディー、トップ全てが且てない良材です。

PUは専用品ですがGibson自製です。

造りは如何でしょうか?

少なくともネックの仕込角は浅くて好みです。

それ以外は特に差は感じません。

すると、どこからこの圧倒的な質感の差は来るんでしょうか?

 

塗装はトム・マーフィーさんの物なので勿論別格です。

色は大好きなMurphy Burstですが、これは好みの問題です。

それにしても素敵な塗装です。

絶妙なグラディエーションに因るサンバーストは芸術の域に達しています。

レスポールのチェリーサンバーストは中心部の黄色と外周部の濃赤色とのコンビネーションが織りなす独特の物です。

記憶ではレスポール専用のサンバーストです。

それ以前はサンバースト=濃茶です。

所謂タバコサンバーストですが、この色は好みません。

その理想的なチェリーサンバーストが此処には有ります。

これぞサンバーストレスポールです!

 

Wildwood Specが来てからは過去のレスポールがすっかり色失せています。

どれを残してどれを手放すか思案中です。

素のヒスコレは完全に不要品になりましたし、その他の限定モデルを選択しないといけません。

有っても邪魔になる物でも無いのでどちらでも良いのですが、手にする機会が有るかも疑問です。

見た目でカッコ良い順に選ぼうかと思っています。

本当はWildwood Spec以外は如何でも良いんですが、過去の自分を否定するのも悲しいので悩んでいます。

 

宜しくお願いします。