アベノミクス・・いよいよ三本目の矢が放たれた!!
その矢は「成長戦略」
もともと政治家や高級官僚、学者達が自己保身や利権獲得の為に策定する戦略などに期待も関心も余りないのだが、今回の成長戦略第1弾の中核を「女性の活躍」に置いている点に特徴が有るようだ。成長戦略の3つのキーワードは「挑戦:チャレンジ」「海外展開:オープン」「創造:イノベーション」だそうだがアバウト過ぎて私には良く分からない。
この3つのキーワードを基に4つの成長戦略に分かれている。詳細は省くが・・・・
1.「健康長寿社会」から創造される成長産業(「規制、制度改革」再生医療・創薬が1つの鍵)
2.「全員参加」の成長戦略(失業なき労働移動)
3.「世界に勝てる若者」(就活の後ろ倒し)
そして、特徴的なのが以下の4番目だ。
4.「女性が輝く日本」(成長戦略の中核は「女性の活躍」)
●「役員に一人は女性を登用」
●「待機児童解消加速プラン」
横浜方式の全国横展開。今後2年間で20万人分の保育の受け皿を整備。さらに2017年度末までに20万人増を図り、待機児童ゼロを目指す(従来の国の計画を2年間前倒し)
●「3年間抱っこし放題での職場復帰支援」
3年育休の推進を経済3団体に要請。助成金や「学び直し」プログラムも。
●「子育て後の再就職・起業支援」
私見では、3つのキーワードを始めとして、成長戦略第1弾は、正しい方向に放たれたのではないかと思われる。とりわけ女性・若者に焦点を当てたことは高く評価したい。安倍首相がスピーチの中で繰り返し強調したのは、女性の活躍は成長戦略の中核をなす、という考え方である。
(安倍首相のスピーチより抜粋)
『優秀な人材には、どんどん活躍してもらう社会を作る。そのことが、社会全体の生産性を押し上げます。現在、最も活かしきれていない人材とは何か。それは、「女性」です。女性の活躍は、しばしば、社会政策の文脈で語られがちです。しかし、私は、違います。「成長戦略」の中核をなすものであると考えています。女性の中に眠る高い能力を、十二分に開花させていただくことが、閉塞感の漂う日本を、再び成長軌道に乗せる原動力だ、と確信しています。』
この認識に異論を唱える人は恐らくいないだろう。
女性の活躍と言えば、日経産業新聞に、「ダイハツ工業グループの販売会社、ダイハツ東京販売(東京・中央、小谷忠幸社長)が女性の活用で大きな成果を上げている」という記事が掲載されていた。
女性をビジネスの戦力として活用しようという動きは、かなり以前からみられていた。(もっともその以前は酷いもので、女性は単純労働のみの戦力外、腰掛、婿探しなどと揶揄されていた。銀行などは最たるもので3年労働(滅私奉公)で元が取れるので4年以降は辞めてもらっても構わないと言う風潮があったとか?結婚、出産をマイナス要因と見ていたらしい)
話しを戻すと、その際の考え方として、私見では単純に、男性が出来ることは、女性も出来る、というものである。
だがそれ以上に、女性の方が適しているということを発見し、そこから女性活用が広がることもある。
ダイハツ東京販売の場合も、その考え方に基づき、大手法人顧客の開拓に、女性を活用しているらしい。
記事によると、法人営業は「個人向け営業に比べ事務作業の手間は3~4倍かかる」のだそうだ。
そこで、「事務作業の多い法人営業はきめ細かな配慮ができる女性の適性が高い」との判断が、女性活用に繋がったらしい。
改めてそのように説明されると「なるほど・・」と思える。
だが、最近になって、ようやくそのことに気づいたというのは、何とも不思議な気さえしてしまうのは私だけだろうか?
「適材適所」に人材を配置すべきことは、昔から言われていることだが、今回のようなケースを耳にすると、今までどれだけ本気で取り組んでいたのだろうかと思ってしまう。もしかしたら、従来は「男性」の範囲の中でのみ、適材適所を考えてしまっていたのかも知れない。あるいは、昔ながらの考え方に基づく、結婚・出産といった、女性の「不適材」ぶりに目を奪われ、適性を見過ごしていたのかも知れない。(前述の銀行のように)
性差を離れ、一般的な組織人事においても、そのような考え方にとらわれている可能性もある筈だ。
例えば、人事の対象範囲を限定していたり、人材の持つ短所に目が行ってしまい、長所に目を向けなかったり、といったことは、よく有りがちだ。「適材適所」の実現にあたっては、そのような偏った見方は絶対に禁物なのだ。
あなたの企業では、「適材適所」を掲げる一方で、人事の対象範囲を先入観で限定していたり、短所にとらわれて長所に目を向けないでいたりはしないだろうか?(「適材適所」の実現に、そのような偏った見方は禁物だ。)
これからの「女性の活躍」に大いに期待しつつ・・・・
今日はこの辺りでお別れしよう。