マーケティングを創造(想像?)する | ~ ロバート・フジタの一筆コラム~

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ある行きつけのBarカウンター。





 

軽快なジャズピアノの音色が心地よい・・・Sonny Clarkの「Cool Struttin」・・・名曲だ。



 

 

そんな幸せな空間を壊してしまう大きな話し声・・・

サラリーマンらしい(多分、新入社員先輩社員)2人が先程から熱弁を奮いだした。


 

耳を澄ましてよ~く聞いて見るとテーマは「マーケティング」のようだ。



新入社員「マーケティングって、広告や宣伝のことでしょう?それをいかに販売促進とリンクさせるかが大事なんですよね・・」

先輩社員「間違いではないけど、マーケティング=広告、宣伝と考えるのは大きな誤解だよ」

新入社員「えっ?イコールではないんですか?」

先輩社員「一言で表現すれば、売るための仕組み作りとでも言うのか、製品、流通、価格、販促・広告、これら全ての要素をいかに組み合わせるかが、マーケティングなんだと思うよ」


先輩社員「それに、もう一つ加えるとするならば、市場や顧客の創造だとも言えるね」


新入社員「???市場と顧客を想像???」


オイオイ新入社員君、字が違うぞ、変なことを想像するなよ・・まぁこんな会話であった。




マーケティングとは、先程の先輩社員が言ったように市場や顧客の創造だと言われいる。と、なると、いったいどの時点で“創造”されるのかが、気になるところだ。


その仕組みが分れば、より上手にマーケティングに取り組むことができる筈である。

 


どの“時点”かを特定するには、一定のタイムライン、即ち時系列で物事を考えてみることになるだろう。



たとえば結婚式の需要(市場)は、独身の男女が出会い、交際が深まった段階で生まれる。それに伴い、新居での生活に伴う様々な需要も生まれる。そして子供ができるとなると、ベビー用品の市場も生まれてくる。





いずれにしろ、時系列に沿って市場が次々と生まれていくのだが、その時期が来るのを手をこまねいて待っているくらいなら、むしろ積極的に仕掛けて市場を“創造”してやろうという発想も生まれてくる。







先日の日経産業新聞に、「住宅リフォームのドクターリフォーム・サンセイは中古住宅の仲介事業を始めた」という記事が掲載されていた。





これにより、「物件探しからリフォームの計画づくりなどを一貫して提供する体制を整えた」ことになる。



一般的な時系列で言えば、中古住宅を取得してからリフォームを行なう。つまり、リフォームの市場が生まれるのに先立ち、中古住宅が購入される必要があるわけだ。



積極的に仕掛けてリフォームの市場を“創造”するには、同じく積極的に中古住宅の取得を促進すればよいということにもなり、それがこの取り組みなのだ。


物事は「お尻から考えよ」と言われる。つまり、時系列をさかのぼって考えよということなのだ。



需要・市場が生まれるタイミングを、ただ待つのではなく、積極的に仕掛けることで、それらを“創造”することは可能だ。自社の商品・サービスが購入されるのは、その需要・市場が生まれているからであり、自らの努力でそれらを“創造”できるのなら、それがマーケティングの戦略になる。



そのような戦略を策定するのは、時系列をさかのぼり、因果関係をロジカルに読み解くことになる。それを理解していないと、自社の商品・サービスが売れる仕組みが、全くわかっていないということにもなってしまう。









あなたは、あなたの(企業の)商品・サービスが、どのような仕組みで売れているのか、よく理解しているだろうか。時系列をさかのぼり、その仕組みを理解していれば、市場を創造するマーケティングのあり方も、見えてくる筈だ。





今日はこの辺りでお別れしよう・・・。