近年では都心を中心に中学受験者数が増え、その比率もドンドン上がっています。
首都圏ではおよそ18%の小学6年生が中学受験を受けているようです。
その結果、どんなことが起こるかというと・・・
ご両親は中学受験を経験していないけど、子どもは中学受験をする。というご家庭が増えています。
本日はそんなご家庭が陥りやすい、中学受験の落とし穴についてお話します。
初めに言っておりますが、ご両親の中学受験の有無はお子さんの合否にはなんら関係ありません。
その点はなんの問題もありません。
では、落とし穴とは一体何でしょう?
それは受験生のイメージが親と子でズレてしまっているという点です。
ご両親が中学受験を経験していない場合、おそらく受験生としてのイメージは自身の中3、高3時のものになるではないでしょうか。そしてほとんどの方が記憶が近い分、高3のときの受験生であった自分をイメージされる方が多いと思います。
では一般の高3の受験生とはどんな存在でしょうか?
おそらく多くの受験生が自分の進路を考えて志望校を選び、そのための努力をしている。
中には自分で朝5時に目覚ましをかける受験生もいれば、予備校から帰ってくるのが0時近くになる受験生もいるでしょう。そして塾にいくにも自分で自転車や電車に乗っていくことでしょう。
昨今ではWeb授業を流行っているので、自分でPCをセットして授業を受ける受験生もいることでしょう。
こんな受験生像を持ったまま、11~12歳の中学受験生を見るとどうなると思いますか?
きっと子どもにこういいたくなります。
『受験生としての自覚が足りない!!』
さらに言えば。
(※ここからはさらに私の持論がたくさんなので、違うご家庭もたくさんあります。なので異論、反論ともにおおいに認めます。経験上こんなご家庭が多かったというお話です)
中学受験を子どもに受けさせるご家庭は、比較的に金銭に余裕があるご家庭のほうが多いです。
ぶっちゃけた話が収入が多いご家庭です。
そうなればご両親はお仕事で平均以上の評価を得ている、一般的に『良い』とされている企業にお勤めだったり、難易度の高い専門職(医師や弁護士)に就いていることが多いです。
そんなご両親の受験生としての生活はどんなものだったでしょう?
容易に想像できますね。
おそらく、非常に優秀で努力家の受験生だったのだと思います。
そんな受験生の鏡のようなイメージで比べられる中学受験生はたまったものではありません。
あくまで中学受験生は受験生ではあれど12歳なのです。
自分の将来についてイメージするには幼すぎるし、受験生としての自覚を持てるほど強くはありません。
それでも苦しい中学受験を乗り越えるためには保護者様の手助けが必ず必要です。
中学受験をするためには親御さんの我慢が非常に大切になります。
ぜひご自身の中にある、受験生イメージのレベルを下げて、お子さんの中学受験をサポートしてあげてください。