勉強するのは誰のため?言ってはいけないNo1ワード(後編) | Ni-Zo先生の教育ブログ

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大手進学塾で長年お子様の成長のお手伝いをしてきました。
このブログでは私が出会った多くの生徒、保護者様から受けた相談や受験に必要な知識などをご紹介していきます。
今、お子さまの学習について悩まれている方の解決の一助になれば幸いです。

それではさっそく。

前編では保護者様がよく使ってしまう勉強するのは自分のため!が言ってはいけないNo1ワードだと紹介しました。

 

後編はその理由についてです。

その理由とは、

『自分のために頑張る人間よりも、他人のために頑張れる人間のほうが社会的に豊かな生活を手に入れる可能性が高い』からです。

 

今社会に存在するほとんどの職業は、『他人ができないことや、やりたくないこと』を代わりに自分が実行することで代価として賃金をもらいます。

自分自身のために行動した結果、賃金が発生する職業は一部のプロフェッショナルのみで、おそらく全体の1%にも満たないはずです。

つまり、自分のために努力する者より、他人のために努力できる者のほうが評価されるというのが、お子さまたちが社会に出た後に直面する現実です。

 

なにも子どもたちに他人のために身を粉にして努力しなさいと言いたいわけではありません。

子どもたちには、自分が努力することで自分の周りにいる人が喜んでくれる。幸せになってくれるという事実を知ってもらいたいと思います。

 

なので私は自分の生徒達には必ず『〇〇くんが頑張っている姿をみると先生嬉しいよ!』『〇〇さんが授業に集中してくれて、先生はとても嬉しいよ!』と声を掛けます。

もちろん初めから先生が喜んでくれるから僕頑張る!となる生徒は多くはありません。

ですが、続けていくことで子どもたちの気持ちに、『今回テスト勉強頑張ったから先生喜んでくれるかな!』とか『先生喜んでくれるしもうちょっと頑張ろっかな!』といった前向きな変化が生まれてきます。

 

子どもの中にこのような感情が芽生え始めれば、おそらくご家庭での『〇〇くん、勉強しなさい!!!』のようなケンカはなくなります。

 

この記事を読まれた方にお願いです。もし子どもに『勉強しなさい!!』と怒鳴りたくなる時がきたらグッとこらえて、『〇〇くんが勉強してくれたお母さん嬉しいよ』と言ってあげてください。

 

それが、初めの第一歩となるはずです!