久々に痛快で面白い本と出会うことができた。
「ミミズの本」という本。
この本を読むと「ミミズ」のイメージが一変し、尊敬の念すら湧いてきてしまう。
たしかに世間一般でいうと、肥やしやゴミの下に生息するし、腐ったこのを好む習性もあるが、とんでもない、これだけ地球環境の一翼を担ってくれる生物は他にはいない。
ミミズがいわゆる土壌改良に一役買っていることは最近でも少々知られるようになってきたが、穴を掘って地中を動き回ることで土の中の通気性を良くし、植物の根が伸長しやすくなり、結果的に植物の成長に大変役立っていることや、ミミズが出す「糞」にはアブラムシ等の害虫の蔓延を防ぐ効果があり、ミミズ糞と水を混ぜた「ミミズティー?」を植物に噴きかけると植物の病気を防げること等莫大な効果を生んでくれる実は素晴らしい存在ということをこの本から学ばさせてもらった。
またミミズの「再生力」も大変なもので、何度切っても再生するし、30回位切断されても元の通りに生き返る種類のミミズもいるそうだ。
そのことに伴って変わった実験を行った学者もいて、切断したミミズの両端を45度回転させて接合してもきちんと繋がったり、頭部・中央部・尾部をそれぞれ別のミミズから取ってきて、その順番に接合してもちゃんと1匹のミミズになるそうだ。
そして現在ではDDT(殺虫剤の一つ)さえ体内に取り込んでもなお生きられる性質を持っていることが実験によって証明されたおかげで、土壌汚染を測定する生物指標として利用されたり、ミミズの力を利用して有毒物質を分解し、土壌汚染を浄化する研究をしているとのこと。
今は色んな意味で「環境保護」が叫ばれている時代。
その環境保護に最も敏感で、人間がその必要性を感じるようになったもっと以前から環境を保護してくれていた生物が実は我々が住む土地の下に存在していた・・・あらためて感謝の気持ちでいっぱいになるそんな1冊。
ミミズを英語では「Earth Worm」という。
その名に「地球」の名が入るミミズに畏怖の気持ちが芽生えます。
