こんにちは4回生N.Sです。
サウンドトラックヒストリーの記事の更新が、えらく間があいてしまいました![]()
決して忘れていたわけではないですよ。ちょっとずつ文章をかいていました。
そのため前半と後半でノリが違う…笑
楽器の解説がやたら多いですが、他に書くことが思いつかないためです。まあその程度の知識だと思って下さい(^_^;)
みんなもサウンドトラックヒストリー2買いましょう!(お貸ししてもいいですよ)
それにしても、新・鉄人兵団のサウンドトラックはいつ発売されるんでしょう~。待ち遠しいです。
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人魚大海戦はこちら
新・宇宙開拓史はこちら
緑の巨人伝はこちら
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今回は調などを取り上げてかなり無理をして解説をしています。一つの説として読んでいただければと思います。
10.もしも魔法が使えたら
木琴のコンッ!でスタート。
このメロディーを聴くとなんとなく不思議な印象を受けますよね。これは、新魔界大冒険の曲として刷り込まれているから…では多分ありません笑 原因は、2拍ごとの調の交代にあります。最初4拍のメロディーフレーズ「ソ#~ファ#ソ# ,ラ~ソ# ラ」について、ソ#~ファ#ソ#はホ長調、ラ~ソ# ラは二長調になっています。2拍ごとに調が変わることで、この不思議な雰囲気の曲は出来上がります。
家にピアノがある方は、次のことを試してみてください。
①オリジナルver.:和音「ミソ#シ」と「レファ#ラ」を二拍ごとに交代させながらメロディーを弾く。…(ホ長調⇔二長調の繰り返しである。)
②アレンジver.:和音「ミソ#シ」と「ミラド#」を二拍ごとに交代させながらメロディーを弾く。…(ホ長調のままである。但し、メロディーをソ#~ファ#ソ# ,ラ~ソ# ラ,シ~ミッレ#にするのをお忘れなく。二長調→ホ長調なのでレに#が追加されます。)
…どうでしょうか?②は不思議な雰囲気が消えて、綺麗な旋律に聴こえませんか?
これが、この曲の不思議な感じの理由です(多分)。
メロディー自体がこの調の変化を内包しているので、②のようにメロディーを変えない限りこの雰囲気は保たれます。後にこのメロディーは再び出ますが、伴奏が変わっても雰囲気が同じなのはそのためです。
まとめると、
・調変化あり伴奏+メロ→不思議さMAX
・調変化なし伴奏+メロ→不思議さは健在
・調変化なし伴奏+調変化無くしたメロ→不思議さ激減
ちなみに、これを新魔界大冒険での「躍動テーマ」とします。
また、BGMの魔法っぽさの原因は、下から上への音の飛び、あるいはそれをグリッサンドにしたものだと思われます。多用されています。おそらく、「チチンプ~イプイ↑」とかいう定番の魔法の掛け声とか魔法のステッキを振る時の「エイッ↑」とかの上向きの雰囲気を表現しているのではないかと…思われます。トラック10の場合だと、「ターララターララ、ターラッタン」のところ。
00:43からは何かが起こりそうな「もしもボックス」の場面の曲です。チャイムが一仕事してますね。ボックスの扇子みたいな矢印が入れ替わるタイミングで最後のジャンッ!が。
11. 落ちてきた石像
テューバがメロディーを!!(僕は中学テューバやってたんで興奮。)…いやまてよ。もしかしたらユーフォニウムかも。判別が難しいですが、これによりズッシリとした印象を醸し出します。ここでも、あえて調を変えまくる(あるいは調が決まってないかも)ことにより不安定さを作り出します。
12. 闇の王デマオン
地響きみたいな声っぽい音と、トロンボーンやテューバの低音が響いて悪魔ムードたっぷりです。ホルンによる「タ~ラ~ラ~」というのは悪魔のテーマ。00:53からはデマオンのテーマ。終盤では、いろんな楽器でのグリッサンドやそれに準ずるものが連発し、感情の高ぶりを引き起こします。
13. 魔法の世界へ
これもまたまた不思議な雰囲気の曲ですね。これも調の変化がキーとなっています。
冒頭、「ドレミファソ~」ってきて、ふつうなら「ラ」になるなと脳は判断しますが、そうではなく半音下の「ラ♭」になっています。ここで一瞬の調の変化を起こし、あれっという印象を与え、それがこのメロディーの不思議さを作っています。その後も所々半音違う音が出てきますが、その音によってこのメロディーの魔法っぽさが出来ていると言っていいでしょう。
ここでも頻繁にグリッサンドがありますね。
14. チンカラホイ!
のび太がしずちゃんのスカートめくりを成功させる場面。
全体的に高音楽器がチョイスされています。トランペットの音がなんとなく恥ずかしめですね(笑)。バックではスネア(小太鼓)があって、ミニミニ行進って感じです。そして中盤ではまたもや貴重なテューバのソロ。一旦雰囲気が落ち着いたところで、1:14からの小フレーズの後、転調して、さらに昂揚したトランペットがスカートめくり成功を物語ります(笑)。ご丁寧にトライアングルの「チーン」という効果音まで!
15. 悪魔との取り引き
鉄琴で悲しいスタート。暗い曲で暗い過去を描いている。
00:51からはデマオンのテーマ。美夜子さんのお母さんとデマオンの契約…。
16. デマオンとメジューサ
初っ端から悪魔のテーマ。00:21からメジューサのテーマ。恐らくケーナという民族楽器の縦笛が使われています(解説書より)。心につまる悲しい旋律。これにデマオンのテーマが続きます。バックのティンパニーが迫力出してますね。
01:05からのバスクラリネットの低い音によるソロは怪しさと不審さを表現。バックの弦のピチカートは、洞窟にしたたり落ちる水滴っぽく聴こえたり。
またまた悪魔のテーマ。既に数種類の楽器・調で演奏されています。
17. 樹海の森のドラゴン
美夜子さんと悪魔が戦う場面。シリアスな曲調ですね。トロンボーンのバリッと割れた音が荒々しくて恰好いい(高校でトロンボーンやってたんで興奮)。分かりにくいですが、実はこのフレーズはデマオンのテーマのアレンジverであります!00:34からまたまた緊迫してきます。ティンパニーも入ってさらに昂揚。00:57からはグリッサント類のオンパレードメロディー(←魔法っぽさ。)
18. 魔界星へ出発!
躍動テーマ。ゆっくり目です。バックの「ズン、ズズズン、ズンズン」が勇ましい。ここでは調変化なし伴奏verなので不思議さは無く、明るさ・希望が全面に押し出されています。中盤からはちょっとテンポが上がる。ここでの鉄琴とフルートのあいの手が綺麗。
ずっと躍動テーマで、やるぞ!という雰囲気がでてますね。
19. 月夜の変身
ヴァイオリンの綺麗なメロディーから。高音が続き、キラキラ感が出ている。トレモロ(単一高さの音を小刻みに演奏する奏法)とハープが相まって、感情の高鳴りをもたらす。チャイムもいいですね。
00:40からフルートが主軸のちょっとおどけた曲調。ここでもグリッサンドのオンパレードです。
20.ドラミちゃんのひみつ道具
…タイトルおかしくないですか?笑。ネズミ美夜子を猫美夜子に変身させる場面なんですが…。
ベースは、テレビでもおなじみのBGMです。キャラソンとしては「まんまるボクがドラえもん」のメロディーラインですね。映画オリジナルのBGMももちろんいいですけど、こういうようにテレビでおなじみの曲が使われるのもまた嬉しくなります。
アレンジのポイントとしては、おなじみのメロディーに入るまでの部分でグリッサンドが多用されていること、フルートで魔法っぽさ(?)をだしていること、途中のクラリネットは怪しさを演出。主題部分では、オブリガート(対旋律)をトロンボーンが吹いています。スライドをゆっくり動かして音と音とのつなぎ目をぼやかす部分もあって脱力感満載ですね。ドラえもんが猫の美夜子さんを見てヘラヘラしているのにピッタリ笑
21.もぐら手袋
もぐら手袋でデマオンの要塞の地下へ進む場面。これまたテレビアニメで使われるBGMのアレンジです。アニメの方はもっとトランペットが中心で高音ですが、今回のは弦楽器中心で、中低音。ティンパニーも相まって力強さが増しています!あいの手としての「タタタタンッ」ってのがまたいいですね。
22.神殿へ
低音のグリッサンドと名前がよく分からない打楽器のシュシュっという音。洞窟みたいな雰囲気がよく出ています。オドロオドロしい。
23.無敵の魔王
冒頭、悪魔のテーマがドーンと。すぐにデマオンのテーマに移ります。00:27からは再び悪魔のテーマがオーボエで。(ここの場面、デマオンのセリフが「地球はわれわれ悪魔族が何千年も…云々」となるのに合わせて悪魔のテーマを持ってくるあたり、感動しました。)バックの三連符が鬼気迫る雰囲気を醸し出します。00:56からはちょっとアレンジヴァージョンでデマオンのテーマです。トロンボーンとティンパニーが共に力強く鳴り響き、戦いっぽい。銀のダーツは効かなかったけど。
24.赤い月をめざして
躍動テーマ!調変化なし伴奏+メロ。不思議さを保ちつつも勇ましい。
途中、つぶやきシローが声優やってるおとぼけ悪魔との喜劇場面はけっこう張り詰めた感じになっていますね笑。00:45からはバックの三連符が胸中の鼓動を高めているかのよう。聴くだけで士気が高まってきます。きれいなハーモニーもあって美しい。そして再び躍動テーマに戻りつつ(ここでドラミ合流)、多少アレンジも。01:39からはなんとさりげなく悪魔のテーマが!おわかりですね、悪魔がドラえもん達を追って月に向かっているからです。ここからは短調で、しかも力強い。
ところで、ここのバックの雰囲気が、ホルストの「組曲『惑星』」の中の「火星、戦争をもたらす者」に似てるよな~と思ってそっちを聴いてみたら…なんと冒頭から悪魔のテーマっぽいのが!!!おそらく沢田完さんはこれを意識して取り入れたのだと思われます。ほら、魔界星の月って赤くて火星に似てますし…。(思わず興奮してしまいました笑)
ただ、この場面に限って言えば、この曲の最後は地球の月の上なんですけどね…笑
25.悲しみの再会
メデューサがママだったんなんて…泣 の場面。
高音の悲しい音から入り、速攻で涙腺が…。こういう場面では高音を用いると効果的なんですよね。感情の高ぶりを押し上げてくれます。そしてググっときたところで音の高低の幅を一気に広げる。00:23がこれに当ります(→ここで美夜子ママが消える)。そして00:25のようなバイオリンでも限界かと思わせるほどの高音で「タララララ~」+ウインドチャイムのキラキラしたのが合わさって、聴衆はほとんどここで泣くでしょう。
とにかく、いい曲です。
26.デマオンをやっつけろ!!
勢いのある前奏。トランペットとトライアングルの小刻みな音でテンションはMAX。そして、躍動テーマへ。トランペットが高音で奏でます。バックは力強く支えます。00:39のシンバルを境に、短調verの躍動テーマ。ホルンが勇ましい。バックはもちろん勇ましいズズズズン、ズンズンズズ!です。「ズズズズン」はホルストの「火星」と共通です。
01:07からはどこでもドアで赤い月の近くまで行けて希望が見えたので長調に。途中でグリッサンドが挿入されてますね、魔法っぽさを演出。0.1:29からは「13.魔法の世界へ」のメロディー。ノーコンのび太が月に銀のダーツを投げる場面!
解説書によると、この次の赤い月が爆発する直前は音楽も効果音もすべてなくなる無音状態が数秒続きますが、これは楠葉総監督のアイデアだそうです。沢田完さんの、「これが凄い緊張感で圧巻、改めて“休符”も“音符”なんだということを知りました」という言葉が心に響きますね。そういえば「新・鉄人兵団」でも、最後のリルルの回想シーンも無音でした。やはり無音の効果は抜群のようです。
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これにて「新魔界大冒険」のBGMの解説を終わります。
新・魔界大冒険は寺本監督ということもあって色彩豊かで、BGMもそれにマッチしているように思います。名曲ぞろいで。
そして、次回はいよいよラスト、「恐竜2006」です!
わさドラ第一回を飾る、気合十分の作品はBGMも気合入ってます。
更新はいつになることやら…笑
とにかく、新・鉄人兵団のBGM集が発売されるまでにはアップしたいですね。
それでは。
記:N.S