メリークリスマス!
ということで、今日は、
クリスマスにふさわしい(?)絵を公開したいと思います。
タイトルは『月夜』(「A Moonlight Night」)。
この絵(もちろん消しゴムはんこ100%)は、
今年1月に着想を得て、
最初のスケッチを描き、
しばらく頭の中で寝かせてあって、
6月ぐらいから、
やっと思い腰を上げて
ぼちぼちと進めていき、
8月になんとか完成したものです。
この作品は、
2014年に104歳で亡くなった詩人、
まどみちおさんの詩の世界を絵にしたものです。
その詩を紹介します。
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「月夜の一時」
まど・みちお
月の夜更けの 子供部屋、
絵本が落ちた、 書棚から。
すると、 ひいらり、 青い騎士。
絵本を抜け出た、 身構えた。
騎士より長い 金の槍、
ひょうと離れた、 騎士の手を。
槍は一羽の鶴のよう、
月へ向かった、 まっすぐに。
二分、三分、金の槍、
みるみる消えた、 月の中。
月の夜更けの子供部屋、
ボンと一時を 打っていた。
(「まど・みちお全詩集」より)
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この絵を描くにあたって、
いくつかの絵本や絵画を参考にし、
騎士ってどんなもの?と調べながら
練り上げて、
8月に
どうにか
お見せできるものができあがりました。
まだまだ完成度としては不十分なのですが、
一応、
今年の私の一つの到達点として、
紹介させていただきました。
もう一つ、
まどさんの詩を題材にした作品があるのですが、
それはまた後日紹介します。
来年も、
日々はんこを彫りながら、
このような絵(童画)も
何枚か描きたいと思っています。
その時また紹介できれば幸せです。
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絵本の好きな方には、
誰のどの本の影響を受けているのか、
考えながら見てもらえるとうれしいです。