【信州番外編】巨鯉伝説第4章!?(笑) | 続・魚喰う馬を釣れ(Fishing! or Noodle?)

続・魚喰う馬を釣れ(Fishing! or Noodle?)

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 今回は先月の野尻湖釣行の番外編です。
 
バス釣りの最中、同行者の釣り初心者I君が巨大な鯉の群れを見て初めて見るサイズの魚に大興奮!!
 
バス釣りを止めて自分の食料のパンを使い出しました。
最初はそのうち飽きて止めるだろう、と思ってたのですが本人は至って本気みたい。
 
しかしよく見るとジグヘッドのワームを外してそのままパンをつけてたので
「ダメだよ。マジで狙うならマス針に替えてノーシンカーにしてパンを浮かせて表層を漂わせないと。しかも周りに寄せるために撒き餌でパンも投げないと。もっと言っちゃうと、ロッドも持ってるとパンに殺気じゃないけど変な動きが伝わってしまう。違和感があると喰って来ないから陸に上がって置き竿にした方がイイ。」と的確にアドバイス。
 
しかしこれがいけなかったっ!
 
 
 
まぁ、それでも釣れないだろう、すぐ止めるだろうとタカをくくってました。
 
 
 
私はしばらく1人でボートでドラッキングを始めた頃でした。
 
 
 
 
 
どらどんさん!助けてー!とI君からSOSが。
 
 
 
私「どーしたの?まさか喰ったの???」
I君「はい!言われた通り置き竿にしておいたら喰いました!」
私「マジで?良かったじゃない。サイズは大きいの?」
I君「分かりません!もう糸がなくなりそうです!!(汗)」
「・・・。えっ!?ラインがなくなる!?そりゃ大変だ!」
 
彼は1タックルしか持ってません。ラインがなくなればもうこの後釣りが出来ません!!こんな遠くまで来てまだ1匹しか釣ってないのに可哀想だ。
 
慌ててボートを向かわせ、途方に暮れてるI君の所へ。ここでボートを飛び降り、I君のロッドを手に取り再びボートに乗って沖に追いかけました。
 
見ればスプールのラインはもう4巻きくらいしか残ってませんでした。危なかった!
もうちょっと私の判断が遅かったらラインが無くなってました。
 
私「これ何メーター巻いてあったの???」
I君「よく分かんないですけど多分75mくらいです!」
 
「と、言う事は既に65mくらい沖に走られ潜られてるのか…。」
 
沖の魚を追いかけラインをある程度回収してからここから戦闘開始です。
魚のサイズは分かりません。姿は見えません。かなりの手応えを感じます。
ですが、私は過去に何度か巨鯉や巨大レンギョを同じようにバスの外道でボートで釣ってきましたので焦りはありませんが、なんだかロッドが使いにくい。グリップエンドがやたら短く、そのくせ本体は長い。7フィートくらいでやや先調子。少し柔らかいのでトラウト用か、いやなんか違う。このタックル、なんだかバランスが悪い。
 
私「なにこのロッド?どこの竿?バス用なの???」
I君「分かりません。ネットショッピングで安かったから買いました!しかもバス用かと思って買ったら届いたのはメバル用でした~!」
私「どこかの安物メバル用ロッド!??なんでそんなの買ったんだ・・・。」
I君「3,000円くらいで安かったのでつい、いつものネットで買い物するくせで・・・」
私「ラインは大丈夫?これ何ポンド?いつ巻いたやつ?」
I君「太さはよく分かりません!でも巻いたのは初めて霞に行った時のままです。」
私「・・・。汗
 
 
 
姿の見えない敵に不安なタックル。。。タラー
 
I君はドキドキしながら固唾を飲んで見守ります。
ロッドはともかくラインが不安です。いつ切れてもおかしくない。
 
でもなぜか不思議と余裕がありました。
私「もうちょっと時間がかかりそうだから動画映画でも撮っておいてよ。(笑)」
しかしI君にはそんな余裕はありません。私の話を聞いてないようでした。(汗)
 
 
…中略。しばらく格闘を続けること数分。
 
やっと、姿がうっすら見えてきました。
 
 
確かにデカい。でも横綱級ではないかな。大関クラスか。
 
 
水面から顔を出させて空気を吸わせると大人しくなりました。散々ファイトしたのでもう反撃する体力は残ってない模様。そのままゆっくり岸まで曳航して行きました。
 
とりあえず一安心。ですが本番はここから。
過去に釣って来た巨鯉達もレンギョも一番苦労したのはランディング(獲り込み)。
さて、今回はどうしようか、と思ったがここはこんな騒ぎを起こした張本人のI君に最後に責任を取ってもらうと、ランディングを命じました。
 
私「とりあえず裸足になって膝までの深さに入って!そこに巨鯉を誘導するから一気に陸に上げて。」
 
I君のすぐ横に弱らせた巨鯉を誘導して行きました。今まで数々のシイラなどで魚を回してきましたのでコントロールには多少の自信があります。
 
 
ところがここでI君が騒ぎ始めました。
 
 
 
「今だ!両手で優しく陸に上げちゃって!」と言う私に
 
I君「嫌だ!怖い怖い!こんなの無理です!気持ち悪い!!触れない」
 
私「大丈夫、鯉だよ?噛みつきやしないよ。落ち着いて!」
 
I君「嫌です!無理です!怖いです!その持ってる網に入れて下さいよー!」
 
私「こんなネットじゃ50㎝くらいの魚しか入らないよ。それこそ無理だって」
 
I君「もう十分です。糸切っちゃいましょうよー」
 
私「…むかっざけんな!誰が釣りたいって言って始めたんだ!最後までちゃんとやれ!」
 
最後は叱咤してけしかけましたが、逃げ腰なので自分も手を貸してなんとか水揚げ。
 
 
ふぅ。無事に終わった。と思ってる私をしり目にI君はちゃっかりスマホで鯉の撮影を始めました。
 
 
私「おい!写真撮る前に鯉からフックを外すんだ!撮影はその後だよ!」
 
 
 
嫌な予感は当たりました。鯉は暴れ、また泳ぎだしました!
 
置いてあったロッドは陸で草や枝にラインが引っかかったままで鯉に引っ張られて変に曲がり、今にも折れそうです!
 
 
「ほら言わんこっちゃない!早く鯉を捕まえるんだ!!」
 
慌てて焦るI君に私も一緒になってなんとか再び鯉を陸に戻しました。
 
イメージ 1
 
ここでやっとフックも外して一安心。
イメージ 2
 
 
結構いいサイズですね。問題はこの鯉のサイズが1mを超えるかどうか。
私の自己記録は107㎝、2番目は103㎝でしたが果たして…?
 
イメージ 3
 
 
サイズは・・・97㎝でした。
 
う~ん。。。せめてメーター越えしてたら私の苦労も報われたんですが。
I君にも「写真撮ってやるから持ってみろよ」と言ったのですが
嫌です!無理です!気持ち悪い!を連呼。・・・いや、魚に失礼だって。
 
 
この騒ぎでかなり余計に時間を無駄にしました。ただでさえI君に釣らせようと、自分の釣りはほとんどしてないのに。全く余計なことをしてくれたもんだ、と少しだけ思いもしましたが、これはこれでネタ的に結構面白かった。(苦笑)しかし
 
「糸を切れってことはまず、ゴミ(糸)を出すことだし、なにより魚に針をつけたままになるでしょ?切られてしまったなら仕方ないけど自ら意図的に切るくらいなら最初から釣りすんな!」
 
 
と、この後I君にはちょっとお説教タイム。(笑)I君は初めてづくしで分からない事ばかりでしたので仕方ないところもありましたし、私もお世辞にも良い釣り人とは言えません。説教くさいジジイっぽくて嫌でしたがここは釣り人の先輩としてしっかりと言わせてもらいました。
 
 
 
ここまでちょっと振り回されてましたが、この後やはり余計なことばかりしてたせいか、本命のスモールの釣果は伸びず、ボート終了時刻に。
 
当然、I君には残業を命じた私であった。(笑)
 
ちょっと分割して引っ張りましたが次回は最終章、オカッパリ残業編です。