人生 | 遅咲きの桜

遅咲きの桜

遅咲きの桜に自分を重ね、心に寄り添ながら、人の想いを叶えるお手伝いを生業にしていきたい。

 「最高の教師」を何度も観直しているけど、私は3話と6話にもっとも心を動かされる。

 

 でも、今日は、4話で栖原君が、心に傷を受けた江波さんを救うために自分の考えた結論を伝えると同時に自分の江波さんに対する思いを伝える場面を観て遠い過去を思い起こした。

 

 また、九条先生は、人生はとてもイージーだという栖原君に、失敗を恐れ、確実に成功する何かしか選んでこなかったからではないかと指摘するが、栖原君の考えは、学生時代の私に似ているように感じた。

 

 栖原君が、心を踏みにじられんだから泣いてもいいよといわれて、江波さんが声を出してなく姿が切ない。でも、江波さんの涙には、悲しさだけではなく、本当に自分を想う相手がいてくれたことに対する気持ちもあると思います。

 

 私は、小学生になった時から好きになった女の子がいて、36歳になるまでその子のことをずうっと想いながら生きていた。

 

 私は、自分が傷つくことをおそれた。

 また、幼い頃から自分の思い通りになってしまう運のいい人生を歩んでいたため、自分が気持ちを伝えると本心ではなくても付き合ってくれることになるような気がして、好きだった子に気持ちを伝えることがないままに、別の高校に進んだ。

 

 私は、その子を思い続けるだけの人生を選択した。

 

 でも、私は友達がいなかったこともあって、自分を取り巻く人間の関係が私の思いとは別に存在していることを認識できなかった。

 

 九条先生や鵜久森さんのように過去に戻れるなら、人を傷つけない生き方をすることができただろうけど、現実は、一度きりの人生。

 

 将来に向かって、反省をどのように生かしていくかを考えなければならないと思う。