留学の理由:Rationales for studying abroad | 蝦夷猿たちの棲家

蝦夷猿たちの棲家

英国での大学院生としての生活を綴った「蝦夷猿の英国留学記」の第2部として、この「蝦夷猿たちの棲家」をはじめています。

まったく性格も趣味も仕事も違う高校時代の友人たちが、描く日常です。

さてさて、いろいろ物事が動き出して、そのペースについていけない最近の蝦夷猿です。
ブログを読んでいただいている皆様は、どんな仕事始めをお迎えですか?

本日は、やっとこさ真面目な話です。

で、留学について僕の意見をまとめておこうと思います。

っというのも、僕がよく見るブログを見て触発されたのと
(便乗ともいいます)、最近イギリス時代の大学院のコースで今年がんばっている方と話したこと、3月に仕事でハワイに行くことが決まったからです。


「蝦夷猿さん、どうして留学しようと思ったのですか?」

「留学は楽しかったですか?何が一番楽しかったですか?」


はい、最近、僕の大学の学部生に聞かれた質問です。

(うちの大学でも、卒業後あるいは在学中に留学を考えている大学生がいるらしく、最近、そういった大学生にまとめて質問される機会がありました。)


実は、このような質問は帰国後よくされます。

そして、僕の答えも一貫しています。


「留学は、まったく楽しくなかった」




「留学は、『日本にいるだけでは成功できない』というやもをえない理由」



っと、応答しています。


はい、周りの反応は、年が若ければわかいほど、ドン引きです。

彼らが


「友達もいっぱいできて、め~っさ楽しかった!?」



とか、

「留学サイコー、フォー!!!」

(※ネタが古くてすんません)


とかいう答えを期待しているのは知っています。

そして、実際のとこ、僕自身、英国留学で、たくさんの出会いをして、いろんな国の方と知り合いになる機会はありましたし、大変貴重な経験だと知っています。

そしてそして、「蝦夷猿の英国留学記」時代からのブログを読んでくれている方は、理解してくれる思いますが、しんどいながらもある程度楽しくやっていました。
(っというか、無理やりにでも楽しくしないと、死ぬ)


しかし、留学をトータルで考えたとき、僕の留学に対する考えは、上記のままです。

毎日毎日、パソコンと10-12時間以上格闘、そして英語の授業についていけず予習・復習する必要もあるっという生活で、遊ぶ時間なんてあまりないですしね。

日本で研究や仕事をしながら、時間があるときに親しい友人と遊んでいる方が100倍楽しいです。

今現在の日本の生活もなかなかに忙しいですが、昨年1年と比べるとぜんぜん楽というのが本音です。


それに、留学は必要な人だけすればいいと思うのも本当のとこです。

たとえば、僕の場合、そのまま大学院を卒業しても、僕のなりたい職業につくのは、かなり至難の業です(僕の業界は現在大変な就職難です)。

ま、留学しても就職先に困っている現在ですが・・・・・・・・。

っと最近の愚痴も混ぜてしまいましたが、留学は、日本で学べないから海外に行くだけであり、成功できない人がすることっと個人的には思っています。

わかりやすい例を出せば、日本で東京大学にいけるだけの頭脳があり、一流企業にはいる実力や自分のやりたいことが実現できる力があるなら、別に留学などせずともいいわけです。


つまり、僕にはそんな頭脳も実力もなく、でも将来のなりたいものあるいはやりたいことがあるから留学したんです。



なんて言ったら、大学生の夢をぶち壊すので、そこまでは言いませんけどね。

でも、特に1年目のオックスフォードの大学に在籍していたころは、お金持ちの日本人や中国人、アラブ系、アフリカ系などの学生をたくさん見てきました。

そして、留学に確固たる目標を持っていない人も多く見てきました。


そしてそして、


留学中あるいは帰国後、自分の道を見失っている人をたくさんみてきました。



留学はお金もかかります。

そして、貴重な時間も使います。

特に若い人にとっては、日本にいても多くのことが学べる時期に貴重な時間を使うというのはお金以上に考えるべきことだと思います。


そして、楽しい思い出づくりなら、旅行で十分なはずです。


ただ、若い人にとっては、理由もなく海外にいって、異国の空気を吸うことで多くのことを学べるっと言うのも事実です。

また、目的がなくても、留学先でいろいろ体験する中で見つける人がいるのも知っています。


でも、


留学しただけで、海外に住んだだけで、バラ色の人生が待っているわけではないのも事実です。




っと、大学生に伝えるか迷った挙句、いえませんでした・・・・・・。

せっかく留学することに関心を持っている大学生の夢と希望をペチャンコにするのは、もったいないと思ったからでしょうかね!?


最後に、僕の留学の成功(っと考えています
、自分で言うのもなんですが)は、家族、お師匠、先輩、友人、同僚など、多くの方々に支えられた結果です。

今年31歳になる僕には、お金の面でも、年齢的にも留学するリスクはありましたが、結果論として、あの時期に行って成功だったっと思います。

なぜなら、留学を応援してくれる方々と知り合う時間があったこと、日本の僕の業界での現状を把握する時間があったこと(目的を作る時間)があげられます。


何が言いたいかといいますと、

留学するには、確固たる目的と支えてくれる人が大切だということです。



っということで、2011年一発目の真面目な記事でした。

まとめとして、留学するには、やっぱり計画(お金、時間、目的)が必要ということですね。

冒頭に、今日の記事を書く理由を少し書きましたが、実はもう一つ大きな理由があります。

最近、日本学生生活支援機構から、奨学金の返済に関する書類が届きまして、

「おれ、借金まみれやん!」

って、ことに気がついたんです。

留学や大学院生活にはリスクがつきものです・・・・・・・・。


ブログを読んでいただいている皆様は、人生で留学が必要と思ったことはありますか?

来週は、蝦夷庭球が復帰です。

ぜひ、応援お願いします!


いつも、こんなくだらないブログを読んでもらって感謝です。

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