一時帰国中の娘へのあまりの配慮のなさ、冷たい態度に茫然とする。

 

 元夫は娘が若い女性だということを忘れているとしか思えない。

 

 いや、分かった上で

「お金があっても甘やかさず、お金の大切さを子どもに学ばせることを実践している素晴らしい父親である」

ということに自己満足し、悦にいっているのかもしれない。

 

 いずれにせよ、ちょっと信じられないことばかりなのだ。

 娘が嫌がるから、詳しくは書けないけれど。

 

 因果応報とか天罰てき面とか悪因苦果とか、そういった類の言葉は単なる慰めか。はたまた悪行への単なる戒めに過ぎないか。

 元夫を見ているとそんな風に感じられてならない。

 

 あとどれくらい、彼に心乱されなくてはならないのだろう。

 彼など必要でない程の経済力を持つにはどうすればよいのだろう。

 

 彼の力を借りずに、子どもたちに自分の望む道を歩ませられるなら、今すぐにでも完全に縁を断つのに。

 

 

 

 「これはもういいってことだよね。一生会わなくていいんだよね」

と息子。

 

 夏休みになっても、相変わらず元夫からの連絡はないと言う。

 「もしかして、アドレスあり過ぎて埋もれちゃってるんじゃないの?」

と聞いたら

 「違うよ。そうだったら、お母さんのところに『連絡つかない』って言って来そうじゃない。来ないってことは連絡して来ていないってことさ。電話だってSMSだって使えるんだし」

 「まあ、だったらなんであんなに嫌な思いをして会わなくちゃならなかったんだよって思うけれど、もうどうでもいいや。この先会うことも考えることもしなくていいんだから」

 

 そうだね。

 もう忘れていいよ。

 父親なんて最初から存在しなかったと思っていい。

 その方がずっとずっと幸せだ。

  

 今夜も月が美しい


 こんなこともあった。

 これが強制執行へ発展していった。


 

 

 朝から30℃を越えるような日々辟易としながらも、朝ごはんを作り、食べる。


 暑い日の朝ごはんに好きなおかずは豆腐そうめん。さっぱりとして、でもただのお豆腐よりちょっとおしゃれで。


 豆腐そうめん 卵入り

 小松菜とベーコンと人参炒め

 胡瓜と大根のゆかり和え

 ご飯 牛角のふりかけのり


 この海苔のふりかけ、大好き。

 

 まとめ買いしてしまう。



 もちろん分かっているよ。電車の指定席って、そういうものだって。

 でも、不愉快極まりない。



 先日、15年来の友人と一泊で熱海に行った。

 そのときの話は改めて後ほど書こうと思うのだが、まず

 「ありえないでしょう」

という不愉快極まりないエピソードをひとつ。

 

 電車が好きな私たち、区間は短いのだが、どうしても乗りたくて往復サフィール踊り子を予約していた。


 帰りの列車での出来ごと。

 ゆったりのんびり幸せなときを過ごして、私たちは熱海からサフィールに乗った。

 すると、私たちの座席に中国人のファミリーがいた。

 

 サフィールの座席は、通路を間に二席と一席が並んでおり一列三席となっている。

 私たちが予約した席には夫婦とお思しき男女と小学生低学年くらいの男の子が、リクライニングシートを極限まで倒してフットレストを高く上げ、つまりほぼフルフラットにし寝転ぶように寛いでいた。

 一瞬座席を間違えたかと思ったが、そうではなかった。間違いなく私たちの番号の席だ。

 

 不審と不快を思い切り表情に出して

 「私たちの席なのですけれど」

とその人たちを見た。

 と、彼らは急に飛び起きた。夫婦で顔を見合わせる。そして、まさに脱兎の如く網棚のスーツケースを下ろし、子どもを追い立て隣の一席の少し年配の女性とその前の小学校高学年らしき女の子に声を掛け、ドタバタ大きな音をたて大声で怒鳴りながら大慌てで降りて行った。

  茫然と見送るしかなかった。

 後に残されたのはほぼフルフラットの座席と食べ散らかしたお菓子のパッケージと飲み掛けのペットボトル……


  どうやらその席は熱海まではその夫婦、熱海から東京区間は私たちが座るということだったようだ。

 

 分かる。

 指定席ってそういうものだ。

 けれどもこんなに座席が荒らされているなんて。未だかつて経験したことがない。

 

 我にかえった私たちは座席とフットレストを元に戻し(後ろの若いカップル、ものすごく窮屈そうだった))、友人は消毒液を座席と背もたれに振り掛け、私はウエットティッシュでテーブルと肘掛けを拭いた。

 ペットボトルはどうしようもないからそのまま、ゴミだけは袋にウエットティッシュと一緒にまとめた。

 

 やれやれ。

 本当に、なぜここまでマナーがなっていないんだ。

 

 博多始発の新幹線に新大阪から乗ったなら、誰かと入れ替わりという状況は理解できる。

 けれど、まさか下田発東京終着のサフィール踊り子でこんなことが起きるとは思わなかった。

 下田かどこかは知らないけれどとにかく伊豆で乗った人が、新横浜や品川や東京まで行かずに熱海で降りるなんて、想像もしなかった。

 日本人だったらあり得ないよね。

 私たち、指定券の発売である1ヶ月前に座席を押さえたんだけれどなあ。

 仕方ないとは言え、悲しかった。

 

 せめて、綺麗に座席を使ってくれていたらよかったのに。

 

 電車というものに乗り慣れない外国人観光客が溢れている今日この頃、不快に感じることが多い。

 好きだったホテルもまた然り。

 なんだか悲しくてたまらない。

 

 来るなとは言わない。

 でも、来るなら最低限のマナーは守っていただきたいものである。