子どもの頃、家には紙ナプキンや懐紙がたくさんあった。母が集めていたのだ。

 

 リバティ柄や人形や花やとにかく華やかな紙ナプキンも可愛いかったが、シンプルな和紙に柔らかなタッチで小さな絵が描かれた懐紙が好きだった。

 

 懐紙ってお茶のときはもちろん普段も持ち歩くと意外に使い道がある。立て替えてもらっていたお金を返すときやチケットを渡すときにもいい。

 

 で、結局私も懐紙を集めていたりする。

 

 桜

 だるまさん

 

 

 木蓮

 

 紫陽花

 

 花かんざし

 

 月とうさぎ


 

 

 最近は取り扱っているお店が減って悲しい。

 文房具のコーナーでもっと扱えばいいのにな。

 

 Instagramで見たフライパントーストをちょっとアレンジして作ってみた。


 ベーコンを炒めておく。

 卵を溶いてバターを溶かしたフライパンに入れ、半分に切った食パンを入れる。

 すぐに裏返して卵が固まるまで焼く。

 ひっくり返してベーコンを乗せ、はみ出した卵もパンに乗せる。

 半分に折って出来上がり。


 ボリュームたっぷりでお腹いっぱいになった。

 息子はシナモンとグラニュー糖たっぷりのバナナトーストも食べていたが。男子恐るべし。



 以前に書いた「ひとつだけ揺れているブランコ」、揺れていない。

 他の三つは風で揺れているのに……

 どうしたのかしら?


 息子に話したら

 「なかなか強い意思を感じるねえ」

と笑って言われ

 「そうだねえ」

と返事をした。


 あ、でも。

 意思ってブランコの?

 それとも「何か」の?


 

 栗を愛する息子の愛するケーキはモンブラン。

 もう十年以上、息子の誕生日ケーキはモンブランをホールで購入している。

 

 以前住んでいた都心の部屋のすぐ近くには、小さくて良心的なケーキ屋さんがあった。

 モンブランももちろん美味しくて、そこに注文することも多かった。

 

 最近は毎年違うお店での購入である。

 今年はキルフェボン。

 キルフェボンのタルトと言えばフルーツだと考えてしまう私は、実はキルフェボンのモンブランを食べたことがなかった。

 「ねねちゃんの好きなタルトのお店にもモンブランあるよね?きっと美味しいよね?」

と息子に言われ、キルフェボンにもモンブランがあることを思い出した。

  

 

 

 

 ココア生地のタルト。

 栗のクリーム。

 栗のペースト。

 渋皮煮。

 ココアパウダー。

 

 食べる前はココアパウダーは邪魔だと思っていたけれど、そんなことはなかった。

 渋皮煮がココアパウダーで一気に洋風になる。栗の風味をココアが邪魔することはなかった。

 かなり甘さを控えたココア生地のタルトは濃厚なクリームとよく合い、上の栗のペーストを引き立てる。

 プロの仕事だ。

 

 大満足。

 

 

 両親は共に後期高齢者であるが、かなり元気である。

 父は悠々自適の生活、カルチャーセンターで短期講座を持っていたりもするが、基本的にはのんびり生きている。

 母は週に4〜5回はお教室で教え、さらになんだかんだ役員をしていて会合に出ていたりする。

 父は流石に歳を取ったなあと感じるが、父より一回り若い母はまだまだパワフルである。

 

 そんな両親が遊びに来ると、軽くランチを出すことが多い。

 父が夜遅く帰るのを嫌がるからだ。

 

 先日は息子の誕生日プレゼントとしてお小遣いを持ってきてくれた。

 ありがたいことだ。

 

 父は幼い息子を公園に連れて行ってくれた。近くの小さな公園から、電車に乗って遠くの公園まであちこち。

 母は息子を預かってくれたり、習いごとに連れて行ってくれたりした。

 

 息子は今でも祖父を「おじいちゃま」、祖母を名前にちゃん付けで「〇〇子ちゃん」と呼ぶ。

 外でもそう読んでいるのだとしたらなかなか可愛いのだが、おそらく違うだろうなあ。

  


 ピーロートのスパークリング。

 大好きなフレンチレストランでもピーロートのワインがあった。商法を色々言われている会社だけれど、ピーロートブルーのシリーズ、悪くない。