母からLINEが来た。

大きな大きな虹の写真のお裾分け。

「虹を見ると幸せになれるから」

と。


父が

「九十年生きてきてこんなに大きな虹は初めてだ」

と言っていたそうだ。

本当に大きい。



よく見ると二重になっている。

 



『平家物語』で思い出したことがある。


私が通っていた中学校の体育祭、女子はダンス、男子は組体操をする。

ダンスはたいていクラシック音楽なのだが、なぜか中二のときのダンスだけ「和もの」だった。

ダンスのタイトルは「田ごとの月」、曲は『青葉の笛』。

『平家物語』の「敦盛の最期」と「歌人として名高く、俊成の弟子でもあった平忠度」をテーマとした曲なんとももの悲しくとても体育祭向きとは言えないものだ。




よい曲ではある。

とは言え、体育の授業で聞かされ

「なんじゃらほい?」

と思ったのは私だけではあるまい。

体育の先生は何を思ってこれを中学生に体育祭でやらせようと思ったのだろう?


家で母に

「『青葉の笛』って歌で体育祭でダンスをするの。知ってる?」

と聞いたところ

「知っているわよ」と

「一の谷の戦敗れ 敗れし平家の公達哀れ〜」

と歌ってくれたのもまた衝撃だった。


扇を手に踊った記憶がある。


『平家物語』は父が子ども向けにリライトされたものを買ってくれて、小学校のときには読んでいた。

リライトされているといっても、有名どころのエピソードは網羅しているものだ。

熊谷二郎直実と平敦盛のエピソードも平忠度の話もとても印象に残った。

けれど、まさかまさか体育祭でそのエピソードで踊ることになるとは思わなかったよ。


ダンスはどんなものだったのか全く覚えていない。

田とそれに映る月のフォーメーションがあったことくらいしか記憶にない。

そもそも、どうして「田ごとの月」というタイトルだったのだろう?


敦盛の最期は熊谷次郎直実の出家とともにあまりにも有名なエピソードではあるけれど、宝塚でも演ってくれたら楽しいのにな。






ホームベーカリーで焼いた食パンは焼き立てをそのまま食べた。

好きなパン屋さんで好みの食パンを買ったとき、その日の夕食に食べるなら、そのまま食べる。


さて、翌朝の場合は?

翌朝はまだふわふわ。

今回はそのまま食べた。


その翌日。

パンはまだ柔らかい。

悩ましい。

トーストすべきか否か。


結局トーストした。



父はトーストが好きではなく、食パンは常にそのまま食べる。

そういう人は悩まないのだから、どうでもいいことなのだけれど。









人参の葉と一緒に天ぷらにし、次にパスタに入れたのは、白くてふわふわの丸っこい不思議なきのこ。

らでぃっしゅぼーやの野菜ボックスに入っていた。

さんごヤマブシタケというのだって。





山伏の結袈裟に付いている梵天に似ているから、ヤマブシタケというらしい。


↓ これが結袈裟




山伏の結袈裟には梵天(の方が有名だけれど、真言系は宝輪が付いているのだって)があるが、僧侶の輪袈裟にはない。

代わりに何があるのかと言えば、紋が入っている。

宗派の紋だ。

 ↓こういうのが輪袈裟だ。



父は真言宗智山派の僧だし、父の実家のお寺ももちろん真言宗智山派である。

智山派の紋は桔梗紋だ。

他の宗派のことはよく

知らない。


もしも輪袈裟を見る機会があれば、紋を観察してみてほしい。

色々あって楽しめる((はず)。