心の時代
21世紀は心の時代と言われて、はや10年が経ちました。
物質的には豊かになったかもしれませんが、親が子を殺したり、子が親を殺した
りという悲惨が事件が珍しくもなくなり、殺伐とした世相になっています。
私が、電子遺言バンクというビジネスを起ち上げたのは、自分が親から引き継いだ精
神的な財産を、自分が生きている間に育んで、それを次代に引き継いでいくとい
うことが、日本人だけでなく人類にとって大変貴重なことではないかと思ったか
らです。
人は、常に間違ったり迷ったりしながら生きていきます。
その体験を、次の世代に語り継ぐことによって人類の歴史が発展してきました。
「子は親の背中を見て育つ」と、言われます。
親は背中で語ることができれば良いのですが、実際にはそんなに簡単なものでは
ありません。
人生で遺す財産には、「経済的な財産」「人的な財産」「精神的な財産」の三つ
があると思います。
可愛い子供には「財産」よりも「言葉」を残そう・・・と、私が訴えるのは、人
が短い人生で学んだ教訓や体験を、精神的な財産として時代を越えて引き継ぐことが、
物質的な時代から心の時代へ移行する重要な行為になるのではないかと思ったか
らです。
私の父親は4年前に亡くなって、今はもう語り合うことはできません。
皆さんの親がお元気であれば、一度時間を見つけて、ゆっくりと心を触れ合う機
会を持たれてはいかがでしょうか。
男は使い捨て
タイタニック号の例に限らず、船が沈没するときには女と子供が優先的に
救命ボートに乗って生きながらえ、多くの男たちは海に沈んでいきます。
毎月1回、出産の可能性がある多数のメスと、無数の精子をばらまく
少数のオスが生存しておけば、遺伝子的にみると戦略的合理性があります。
社会的、体力的な理由もありますが、戦場へ赴き命を張って
闘うのも多くは男性です。
会計のバランスシートで言えば、男は流動資産(フロー)で、女は
固定資産(ストック)かもしれません。
ストックを残し守るのは女で、ストックを生み出すフローとして男が存在
するというのは言いすぎかもしれませんが、女性は自分の身体で出産をして
自分が100%確信できる遺伝子(子供)を遺せるというのは大きなことです。
フローな人生を生きる男だからこそ、自分が生きてきた証、例えば自分史や
遺言などを遺したいと思うのは私だけでしょうか?
国境
海外に入国するときには、必ず入国管理でスタンプをもらいます。
そして税関で手荷物検査を終えて、国境を越えます。
最近は、簡易な国も増えてきましたが、基本的には同じです。
商社時代に海外を飛び回っていた頃、
入国管理の長い行列に並んでいるとき、
また、税関で手荷物検査を受けているとき、
かつて、江戸時代の関所でも同じようなことが行われていたのだろうな
と想像していました。
明治維新で幕藩体制が終わり、薩摩人や長州人と言っていた人々は
「日本人」という立場で、どこへでも自由に移動しています。
世界も同じように、いずれ国家や国境という概念が取り払われて
「地球人」という認識が拡まってくることでしょう。
すでに、情報やお金は国境を越えて自由に移動しています。
そんなに遠い将来の話ではないかもしれません。
