陳情令を16話まで観た | くぅちゃんへ

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少し前から友達がメチャクチャはまっている「陳情令」のブルーレイをかしてくれた。

1話から16話まで観終わったんだけどね。

 

しかと聞いてくれ。

 

確かにオレぁイケメンが好きだ。

BLも好物だ。

耽美も好きだ。

二次もやってる腐れだ。

 

だがしかーし、そういうの抜きで、先入観なくこのシリーズは観ていただきたい。

 

ドラマの構成、アクション、物語、素晴らしいエンタメ作品ではないか!!

 

以下、ネタバレ平気でしてるのでそういうのイヤな人は読まないでね

 

元々、中国のBLファンタジー「魔導祖師」ってのが原作。

だが某国でBLをやると検閲に引っかかってヘタすりゃ牢獄行きである。

怖い国だよまったく。

なので、逮捕されないためにコレ、某国バージョンと海外バージョンと分けて発売されている。

某国は「義兄弟」ってのが昔から存在するので国内版はそれでごまかしているらしい。

BLではなくブロマンスという。

義兄弟、ブラザーのロマンスな。

もちろん、某国ファン達はこっそり海外版を買っているらしい。

 

二年前かな、その小説原作のアニメ「魔導祖師」を深夜にやっていたから、友達に勧められてみたんだな。

物語は面白かったし続き楽しみなんだけど、一つ問題があった。

こちとら、中国の名前に慣れていないのだ。

しかも字とか年下への愛称みたいなのとか、呼び方が三種類も四種類も出てくる。

だからセリフで呼び方が変わるたびに、ちょお待て、それ誰のことだっけ、みたいになる。

や、わかってる。

オレがバカなだけってわかってる。

でもやっぱ混乱するんだよぉ〜。

 

アニメ版ですね。

絵も綺麗で二期まで観たのかな。

三期が楽しみなんだけど。

 

で、その話を友達にしたら、実写版がものすごくいいんだと友に激推しされてブルーレイをかしてもらった。

1話1時間で16話分な。

 

アニメ版で内容が頭に入っていたから今回はスッキリ理解。

しかも人間が演じているから人物の差別化がクリアだし。

 

はっきりいって面白いぞコレ。

中国の歴史物といっても実際にこういう時代は存在していないからファンタジーだ。

ナチュラルに死霊が出てきて人々に害をあたえてる。

ゾンビも出てくる。ただし、西洋物と違って腐ってない。

基本、ゾンビ嫌いなんだけど、腐ってなかったら平気なんだって再認識した。

 

さて、この物語の世界は5つの派閥、五大世家と呼ばれる派閥が死霊を鎮める術を扱えて世の中の平穏を保っているって設定

 

主人公その一、魏無羨(ウェイ・ウーシェン)字が魏嬰(ウェイ・イン)

そう、日本人の第一の関門はこの名前!

ウーシェンって呼ばれたりウェイ・インって呼ばれたりお姉ちゃんにはアーシェンだったか、アーチャだったか、そんな呼ばれ方してるし、最初はそれで混乱する。

アニメで予習していなかったらどうなっていたことやら。

演じているのは大人気若手の肖戦(シャオ・ジャン

だけどこういう可愛い男の子が嫌いな某プーさんとその信奉者達から圧力かけられているらしい

 

さてさて、主人公ウーシェンは両親が早くに死んで両親のお友達の名家・雲夢江氏(うんむジャンし)の養子になった。

才能溢れる青年で明るく自由奔放。でも義理堅く正義感が強い。

 

もう一人の主人公はこちら。

藍忘機(ラン・ワンジー)藍湛(ラン・ジャン)

こちらは常にランジャンとウーシェンが呼ぶから覚えやすかった。

演じているのは人気アイドル王一博(ワン・イーボ)

やはり綺麗な男が嫌いな某プーさんとその信奉者達からの圧力を受けているそうだ。

某プーさんの好みは昭和初期の眉が太くてゴツイイケメンらしい。

 

このランジャン、性格は冷静沈着、無口でクール、戒律を重んじてハメは絶対外さない貴公子。

名門姑蘇藍氏(こそランし)の第二公子。

顔にも言葉にも出さないけどお兄ちゃんの第一公子ランシーチェンのことが大好きだね君v

 

そんな堅物が自由奔放なウーシェンに惹かれるのはわかるよねぇ。

一応「親友」って説明書きにはあるけどそれはね、大人の事情というか、逮捕は嫌だもんねぇ。

 

この二人を軸にして巨大な陰謀と悲しい人の死、友情や悲恋が綴られていく陳情令。

この「陳情」っていうのは言葉にならない声を伝えるって意味らしい。

 

はい、この方が藍氏第一公子の藍曦臣(ラン・シーチェン)字が藍渙(ラン・ホワン)

両親はどっか遠くにいるの?

よくわからんかったけど、ランジャンとは年が離れていてこのお兄ちゃんが育てたようなもんみたい。

藍氏を取りまとめるのは父方の叔父さん。そのあたりの事情はわからんかった。

叔父さんはいい人なんだけど堅物で融通がきかない。

そしてウーシェンのお母さんに若い頃、悪戯されて結構なトラウマになってる。

お兄ちゃんの方はそのあたり、とっても柔軟。

義務感が強く真面目すぎるほど真面目な弟にウーシェンみたいな破天荒な「友達」が出来たことを喜んでいる。

でもお兄ちゃん、弟は奴にホの字なんですぜ?

真面目な奴ほどねぇ…

 

さて、こちらも大事な登場人物

主人公ウーシェンと似た者同士で気があって、こっそり酒を調達して飲むわエロ本読み回すわ

その名も聶懐桑(ニエ・ホワイサン)

ニエ氏の若様、って呼ばれてる。

ニエ氏の宗主はお兄ちゃんなんだけど、強くてゴツい兄貴とは対照的な性格。

風流人だけど戦闘力はないし気弱だしビビりだし、でもお人好しで案外と義理堅い。

ビビって泣き言いいつつもウーシェン達と行動をともにしている。

50話中まだ16話しか観てないけどこの人、今後重要人物なんだなという存在感たっぷり。

演じているのは紀李(ジー・リー)

なかなかの芸達者とみた。

 

ブルーレイ貸してくれた友達曰く、後々この人、大注目だよって。

え、何やらかすの?この人なんかある?

 

 

 

主人公ウーシェンの義理の兄弟 江澄(ジャン・チョン)字は晩吟(ワンイン)

アニメの時も今回もジャンチョンって常に呼ばれていたから覚えやすかった。

雲夢江氏(うんむジャンし)の嫡男で堅物なもんだからヤンチャするウーシェンの尻拭いすることが多い。

ウーシェンのことは大事だし兄弟と思っているのだが、能力的にウーシェンにかなわないと自覚している。

不幸と誤解が重なってウーシェンを憎むけど、ジャンチョンよ、お前の命を助けたのはウーシェンだしそれ、八つ当たりだからね?

 

 

江厭離(ジャン・イエンリー) お姉ちゃん。

主人公のウーシェンや弟のジャンチョンが心から慕う優しくて心の強いお姉ちゃん。

江氏の長女で金の若様と婚約している。途中婚約破棄になるが心配めさるな、ちゃんとくっつく。

二人とも恋には不器用(特に金の若様)

16話の段階ではまだ両片思い状態。

後に非業の死を遂げる。

それが誤解に誤解を呼んでウーシェンをジャンチョンがふか〜く恨むことになる。

 

 

悪役でっす!

見事な悪役でっす!

傲慢で卑怯で残忍な温氏(ウェンし)の次男坊、溫晁(ウェン・チャオ) 

そらもう憎ったらしさといったら素晴らしいもんです。

悪役、こうでなくっちゃというお手本みたいに憎たらしい。

その愛人も下品で傲慢で憎たらしい。

お見事!

 

同じ温氏(ウェンし)でも傍系で医療に特化した一族の長女 溫情(ウェン・チン) 

一族と弟を守るため嫌々ながら温氏の宗主に従っている。

でも悪事に加担することが辛くてたまらない。

こっそりランジャンやウーシェンを助けたりするがバレて窮地にたたされてる。

江氏(ジャンし)の長男ジャン・チョンが惚れてるんだけど彼の気持ちには全く気づいていない。

芯の強い優しい女性であり非常に優秀。

戦闘力も高い。

 

 

弟の溫寧(ウェン・ニン) 

病気だったため常に姉にかばわれていて自分に自信がなかったのを主人公ウーシェンに会って強くあろうとかわっていく。

内気で優しい性格だけど、ウーシェンに励まされて以降、肝が座ってきて彼の助けになろうと頑張る弟くんだ。

後に死霊術で蘇りウーシェンに従う。

珍しく自我のある死霊。

鬼将軍と呼ばれるようになる。

悲しい…

 

鬼将軍と化した弟君。

死してなおウーシェンを助けたい弟くん。

メイク、大変だろうなと察せられる弟くん。

 

 

蘭陵金氏(らんりょうジンし)の若様、金子軒(ジン・ズーシュエン) 

最初、宿を先に予約していたウーシェン一行を追い出しその宿を自分達一行の貸し切りにしちゃう。なんつー傲慢でイヤな奴だ、と思ったけど、実際は正義感が強くて愛情深いが不器用なだけの青年だった。

若様として金氏サイコーって育てられ方したからあんな行動に出てただけで悪いヤツじゃなかったんだね。

雲夢江氏の長女、江厭離(ジャン・イエンリー)のことが好きなのに態度に出せない。

後々、結婚できてよかったね。

息子も出来てよかったね。

でも非業の最期…そしてウーシェンが罪を着せられる…

 

まぁ、主だった登場人物はこんな感じだ。

まだまだいるんだけどね、画像探すのに飽きただけだ。

 

とにかく、この顔面偏差値の高さを抜きにしても、いや、顔面偏差値は重要だがな、重要なんだが、物語がクソだとつまらんじゃん?

とにかく物語が面白いんだよ

そしてキャラが魅力的!

関係性は美味しい!

 

悪役は悪役らしく非常に憎らしく、誤解や家の事情や様々なしがらみ、業が悲しく、実に上手く作られている。

 

ブルーレイ観てわかりにくい人はこの相関図をチェックすべし

 

物語が面白いというのはもうね、シリーズを観る最低条件なわけで、このドラマ、衣装や小物、建具の作り込みが凄い。

いや、そこまでやる?みたいな精巧さでとにかく美しいのだ。

予算も相当かけたらしいが、たまにね、あ、これ、予算他に回しすぎて銭がなかったのね、みたいなシーンも出てくるからそれもまた楽しい。

 

それぞれの宗主やメインキャラが使う刀や剣ですね。

 

 

それぞれの衣装もまた美しい。

これは雲夢江氏の宗主、江澄(ジャンチョン)のパパ。

髪留めに至るまで綿密に作られている。

布の質感を様々に変えてそれがまた場面にピッタリなんだな。

 

こちら、犬が大の苦手なウーシェンが牢に入れられた時襲ってきた魔犬。

ウーシェンをこの魔犬に食い殺させるつもりだったわけよ。温氏傍系の女性、ウェンチンが助けてくれたんだけどね。

そのシーンで使われた「ぬいぐるみ」

うん、限られた予算だもんね……ぬいぐるみ動かすの大変だったね…

暗闇と涎でなんとか凌いだ牢屋の場面である。

 

 

まぁ、予算ここで使えなかったかー、みたいなのを観るのも醍醐味ですよね!

ドライアイスで誤魔化したか、そこ、みたいなのとかね。

 

そして何より素晴らしいのがアクションシーンです!

 

基本、ワイヤーアクションなんだけど、メリハリのあるアクション、そして止めの部分の絵画的な美しさよ。

見事です、ほんっとに剣技が素晴らしいです!

色んな加工を施しているといってもやはり基本訓練がなっていないとアクションシーンは間抜けな感じになっちゃうからね。

アクションシーン、ほんっと美しいし楽しい。

日本の殺陣と違ってクルクル回る回る回転斬り〜

 

特撮好きは間違いなくガン見しますね。

 

アクション絶賛した後は次回、腐れ視点での陳情令っす

うはは〜

 

友達から借りたのはコレ

ある程度ちゃんとした所から買わないと、友達のはディスク3の中盤、キズがついていた

 

 

この顔面偏差値じゃ買うよねぇ…

 

見る人が見たらわかるっていうアイテムは嬉しいもんだ

 

 

これ、物語中に出てくるやつな

 

 

目の保養ですな、まさに