アイアンマン2は決して駄作などではない! | くぅちゃんへ

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マーベルの罠にはまって半年、全ての作品を見たお母さんは言いたい。

 

アイアンマン2を駄作だと抜かす奴、もう一度まっさらな気持ちであの映画、見てみよ。

アイアンマン1やアベンジャーズシリーズを踏まえたいいエンタメ作品じゃねーか。

 

以下、ネタバレ満載なのでこれから観ようかって人は読まないでくれ

 

 

親友のローズ中佐、ローディ役がドン、チードルに代わってますね。

登場シーン、観客が「あれぇ?」ってなった瞬間、トニーへ向かって放つセリフ「気にするな」でローディ代わったこと気にするなって観客にも。

いや、気にしたよ、事情知らずに見た時は「アンタ誰」だったよ!!

 

そして、そして、私の嫁…ブラックウィドウが初めてマーベル映画に登場したのがアイアンマン2、そう、スカーレット・ヨハンソン様がトニーの下に写ってるでやんしょ?

アベンジャーズから観ちゃってすっかりブラック・ウィドウファンになっていたお母さん、もうペッパー・ポッツに目はいかずブラック・ウィドウことナターシャ・ロマノフに釘付け。

 

刮目せよ、このナイスバディ、この凛々しさ

 

アベンジャーズを組織する「シールド」のエージェントとして秘密裏に送り込まれたナターシャ、しっかりペッパー・ポッツの秘書におさまってんだけど、終盤、正体をあらわして敵のマッチョをバッタバタと蹴散らしていく、その勇姿よ!

 

こんなに戦闘用スーツがお似合いになる女性をお母さんは知らない!

敵の本拠地にトニーの護衛兼運転手兼友人のハッピー(ジョン・ファブロー監督ご本人)と一緒に乗り込んだシーンね。

ハッピーがお得意だというボクシングで四苦八苦しながらやっとこ一人倒してドヤァ、と見ればナターシャはもうね、十人ばっかなぎ倒した後という。

このアクションシーンは素晴らしいです監督!

スピード、構図、殺陣、何もかもが素晴らしいです!!

ゴーストインザシェルでもこのくらいのアクションやらせてくれてたらコケなかったろうに…

監督の腕って大事だな、と痛感したシーンです

 

 

これはアベンジャーズインフィニティウォーのときのブラック・ウィドウ。

そうです、女性型の敵キャラ、ほぼ化物だったけど、それをワカンダの女戦士と協力して戦っているときのナターシャちゃんです

映画ごとにブラック・ウィドウは色んな髪型になるんだけど、この茶色に染めたこの髪型が一番似合ってると思う。

 

だいたいな、攻殻機動隊・ゴーストインザシェルのとき、制作側がブヨブヨの光学迷彩スーツなんか着せるから、スカーレット・ヨハンソンはデブだの運動神経が鈍いだのという誤解が生まれたのだ!

どこがデブだよ、ナイスバディだろうがっ

 

愚民どもよ、この美しさにひれ伏すがよい by関智一(スネ夫じゃない、Fateのギルガメッシュの口調で)

 

おーっと、いかん、うっかりブラック・ウィドウ賛美で終わるところだった。

本当のヒロインはこっちね。ペッパー・ポッツさん。

 

トニー・スタークからスタークインダストリーズの社長任されちゃって、その重圧にピリピリしちゃってるペッパーさん

そりゃそうだよね、今まで秘書として社長業を支えてきたとはいえ、実際に自分が巨大企業のトップで采配振るうとなると重圧だよね。

 

そして、チャラついていたようでトニーがいかに優れていたかを実感しちゃうペッパーさん

 

こちらもスタイル抜群の女優さんでございます

アイアンマン3じゃアーマー着て戦っちゃうもんね

 

そのトニー、なんで社長をペッパーに任せたりエキスポみたいな派手なことやってるかっつったら、実は彼はアーク・リアクターに使われているパラジウムの毒素で死にかけだったのね。

中和剤を飲むけど中毒症状はどんどん酷くなっていって、もうすぐ死んじゃうって実感してしまう。そりゃ怖いよ。

 

でもそんな不安や恐怖は微塵も周囲に見せないトニー。

エキスポのシーンは素晴らしかったね。

AC/DCの曲が鳴り響くなか、アイアンマンのこれはマークⅤ?だったっけ?

 

ドーン

 

 

いや〜、映画の中の観客じゃなくても「きゃああああ」って黄色い悲鳴あげちまうわ

マジでカッコいいよね。

この、膝大丈夫ですか?みたいな着地ポーズは今後のアイアンマンの定番になるんだけど、初めてこのポーズしたのがアイアンマン2のこのシーンらしい。

凄いぞジョン・ファブロー監督

アンタ、センスの塊だわ

 

ドーン

 

このねー、AC/DCがまたカッコいいバンドだからねー

そういやアイアンマン2が封切られた頃、AC/DCのライブ映像にアイアンマン使われてたな。

これは映画のサントラ

 

トニーね、アーマースーツ着たままドンチャン騒ぎやったりするもんだから、親友のローディと喧嘩になってスーツ同士でバトルする。しかも自宅パーティ会場で。お金のかかった邸宅がメチャクチャよ。

 

でもね、トニーは端からアイアンマンマークⅡをローディにあげるつもりだったんだよね。

だってローディの認証でアーマー使えたんだから、あれって許可されてない人間がいくらアーマー着ようとしても動かないんだよ

 

政府や米軍がアイアンマンアーマーを管理下に置こうとしてるのを足蹴にしていたトニー、ローディは軍人だけど、彼になら使わせても良いって信用してたんだね。

それに死にかけだし…

 

まぁ、この未来を語るトニーのイケメンぶりよ

 

パラジウムにかわる物質がどうしても見つけられないトニー。

アーク・リアクターはトニーの心臓を動かす要だからね、パラジウムを使い続けたらどうしても死んでしまう。

 

もうあか〜〜ん、ってなった時に、パパの遺産を整理していて、そこで「愛されていなかった」っていうのが自分の勘違いだったって知るのね。

パパもトニーとは別な意味で凄い不器用

 

そんでもって、パパの描いたエキスポの図面みながらトニーはそれが新しい元素の形だってわかっちゃう。

まだ研究途中なんだけど、そこは天才トニー、パラジウムにかわる無毒な物質を完成させちゃうわけだ。

パパとの共同作業で結局命が救われる。

物語の大きなベースはまずコレね。

 

そして今回の敵がな、敵が、こっこっこの人だぁぁぁ

 

ミッキー・ローク

 

 

これもトニーのパパと自分のパパの確執から逆恨み、明らか逆恨みなんだけど、だって悪いのはミッキー・ローク、ってか役名ヴァンコ、彼ののパパが全面的に悪い。勝手に研究持ち出してんじゃねーよ。

 

しっかし、このミッキー・ロークの悪役ぶりが凄いんだ。

 

もう野獣みたいなのに色気があって、しかもトニーに負けず劣らず天才科学者って設定。

みよ、この肉体美

おっさんで荒々しいのに色気あるって反則だろーがよーーーー!

 

アイアンマン2に低評価つけているヤローどもの中にはこのミッキー・ロークの色気にアテられた奴もいるに違いあるまい。

敗北感にまみれ我をおおいに楽しませよ byギルガメッシュ様

 

この人、常にパンツ一丁なのになんでこうサマになんのかね。

お若い頃は都会的なイケメンだったっつーに、この変わり様もね、凄いよね

 

ナインハーフの頃のミッキー・ローク様

 

べーつーじーんーですよねっ!

キム・ベイシンガーとのナインハーフはほんっとに都会の中でしか生きていけないどこかモロいプレイボーイを演じていたけどね

ラスト、まるで子供みたいに「100数えたら彼女は戻ってくる」ってブツブツ唱える姿の幼くてモロくて、まぁ、戻ってこないんだけどさ

 

いやもう、別人っすよね

でも色気たっぷりな所は健在

天才科学者で粗野で傲慢で、なのにオウム可愛がっているヴァンコ

腕っ節も化物級で、ハマーの雇った見張りの強者を簡単にノシちゃう

 

 

このヴァンコに目をつけてトニーに対抗できるアーマー作ろうとしたのが、ライバル会社の社長、サム・ロックウェルが演じるジャスティン・ハマー、この人だ

決して無能じゃない。

頭はいいし能力もある。

だけど、天才トニーにはどうしても勝てない。

それがわかっているから余計にトニーを憎むのね。

能力あるんだけど、人間の器がそりゃあ小さいもんだから、女にはモテない。

まぁ、トニーが何をしなくても勝手に恨みをつのらせちゃうタイプなんだな

 

 

それがまぁ、自社製品のプレゼンでトニーにしたたかにやり込められるもんだから、恨み骨髄ってやつね

でも、最初につまらん仕込みしてトニーをディスろうとしたのはハマーの方だから、ホントは文句言えないっていうか、コテンパンにやられちゃってもしょーがないっていうか…

 

結局、ヴァンコを上手く利用してコントロールしているつもりが反対に手玉に取られちゃって、最後はペッパーにビンタされたんだっけ?ケッチョンケッチョンにやられたあげく、逮捕されちゃう気の毒なキャラ。

オーガニックが好きでっていう設定もよくあってるよね。

ラストの捨て台詞もハマーの小物ぶりを遺憾なく発揮していて楽しい

 

こちらがヴァンコのアーマー、ウィップラッシュマークⅡ

そりゃもう鬼強い!

 

 

素肌に装着のマークⅠもムチで車からなんからすっぱり切断していたけど、この重装備のマークⅡの強いことったら。

トニーとローディ二人がかりでも負けそうになる

 

 

手前がローディのマークⅡを改装したウォーマシンである

この映画の戦闘シーン、まずはドローン兵士達がヴァンコの遠隔操作でエキスポドームで暴れだす、それとの戦闘シーンが素晴らしいんだな

ほんっと、こういうあたり、ジョン・ファブローはセンスあるよなぁって感心することしきり

とにかく、あれだけ大量のマシン、無人マシン相手に見事な戦闘シーンである。

アイアンマンは力技より武器の方が特徴あるから、大量の敵相手のシーンが見応えあるよね。

 

ここで少年を助けるんだけど、その少年が後のスパイダーマン、ピーター君だって話はホントなの?

 

あのヴァンコの着るアーマーの電撃ムチの威力よ!

ほんっと、二人がかりで苦戦もいいとこ

喧嘩してても結局仲良し二人組

日本庭園をメッチャクチャに破壊しながらヴァンコと戦う

いかにも、アメリカ人がイメージする日本庭園ってとこが笑えて楽しい

 

 

シビル・ウォーで大怪我するまで、現役で戦うローディ

前線から引退しても良きパートナー、友人として最後まで健在である

 

みてみて、この周囲取り囲んでいるの、全部ドローン兵士だかんね

これ、やっつけなきゃいけないわけ

 

一応二人がかりでヴァンコ、ぶっ倒すんだけど、死なばもろともって奴は自爆するのね。

最後まで不敵に笑うヴァンコがすごかった…

 

もう一つ、この映画で特筆すべきなのが、アイアンマンアーマーの装着シーンね

アイアンマン1では大きなメカつかって脱着していたんだけど、マークⅤはスーツケースに収まって持ち運び出来る!

 

 

しゅるしゅるしゅる〜って蛇みたいに体に巻きついてアーマーになっちゃうのね。

アイアンマンは「メカ」だから、各映画の脱着シーンは必見

アベンジャーズのときの、スタークタワーに戻ってきて流れるようにメカがアーマー脱がしていくシーンとか素晴らしかったよね

きゃ〜〜、ロキ様ー(アイアンマン関係ない)

 

とにかくな、死んだパパとの関係の修復と絆

トニーの意地っ張りだけど大事な人達へのわかりにくい優しさと誠実さ

2タイプの敵、ヴァンコとハマー

トニーを押さえつけたい議員

ヴァンコの肉体美(重要)

ブラック・ウィドウの美しさ(最重要)

大量ドローン兵士との戦闘

初っ端、レースシーンの大乱闘

メチャクチャイケてるエキスポのシーン

AC/DCの音楽(個人的な推し)

数え上げたらキリがないこれらの要素が上手くいかされていると思う。

ストーリーが浅いとかいう人達、アイアンマンに何を求めているんだい?

トニーの人柄が描かれているので十分じゃないかい?

ハッピーもナターシャに見栄はってみちゃったりと可愛いおじさんだし

あ、ペッパーのことも忘れてた

いや、いい女優さんだよ、重要な役柄だよ、後の妻だし!

でも他に楽しい要素が多すぎてごめんっ

 

レビューや評論に惑わされず、まっさらな気持ちで見ていただきたい映画である