仮面ライダードライブの悪役は皆、よかったね。ブレン君、君のハート様への愛は確かに見届けたよ
以下、当時の日記
くぅちゃん、今日はいいお天気だから気合いれて洗濯だー。
むぅむぅも狩りやる気まんまんだけど、夕方連れて行ってあげるからねー。
で、仮面ライダードライブだよ、そろそろ最終回が近いから佳境に入ってるよ。
主人公泊進之介君のお父さんを殺したのが実は仁良光秀捜査一課課長だったってのが発覚して特上課メンバーも進之介君もハメられちゃって大ピンチ、特上課課長以下全員留置所にぶちこまれちゃったし進之介君は冤罪おっかぶせられて警察に追われてるしって状況だ。
その中で異彩を放っているのが敵方、ロイミュード幹部のブレン君だ。
この人ね、一緒にいるのが仁良課長。この役者さんは普通のドラマでも活躍している方だよね。楽しそうに仁良課長を演じてらっしゃる。やっぱうまいよな~
機械生命体ロイミュードってのはそれぞれが己の性質に特化することで超進化をとげるんだけど、ブレン君の性質は『嫉妬』。だから進之介君のお父さんを嫉妬のあまり殺してしまった仁良課長の歪みがブレン君を超進化させてしまって今、めっちゃ強い。
この「嫉妬キャラ」が中盤からものすごくたってきたんだよね。
ロイミュードの中心人物ハート君の特性は『友情』
だから人間は潰すけど仲間のことはものっすごく大事にする。で、イケメンだ。
ハート君(赤)とブレン君
もうね、ハート君のことが好きで好きでたまんないブレン君、ハート君に認められたくて一所懸命なんだけど、ライバルのメディック(女)に差つけられるわ意地悪されるわでぐっちゃぐちゃになっていた。
ハート君にもらった(貸してもらった)ハンカチをものっすごく大切にしていたのに、それをメディックちゃんに燃やされた時のブレン君、おんおん泣いちゃって可愛いったら。お前、ほんっとハート好きやなぁって。
で、話が次第に佳境にはいってくると、人間体のブレン君、犯罪アドバイザーとして警視庁に入り込んじゃう。まぁ、捜査一課課長が手下だし国家防衛局長官がロイミュード001だっったからできたんだけどね。
メディックを可愛がるハートのもとを離れて一人でがんばっちゃうブレン君、愛しのハート君がせっかく迎えにきてくれたのに、あの女がいるかぎり僕、戻るもんかーって叫ぶブレン君
ガキくさくて可愛いじゃねぇか!
で、ついに超進化とげてハート君に喜んでもらったブレン君、にっくきライバル、メディックを地面に沈めてそらもうご満悦っていうか、悔しそうな顔するメディックの前にぴょーんってジャンプして四つん這いになって「その顔がみたかったー」って。
ブレン様と呼べ、だって。
セコい!
器ちっせぇ!
だけどそこが可愛い!!!
やられちゃったメディックちゃんとブレン君
いやもう、このセコい性格といいなんというか、いい味でてきたね、ブレン君。
特撮物の宿命っていうか、みなさんとても演技は上手いとは言いがたいんだけど、回がすすむにつれヘタだけど味が出てくるキャラっているんだよね。
今回はまさにブレン君がそうだった。
主人公も少しずつ上手になっているし、なにより姿のいい役者さんでスーツがよくお似合いなんだけど、この悪役であり小物感バリバリなブレン君が出てくると楽しいねぇ。
仁良課長役の飯田基祐さんって役者さんが上手な方で、色んなドラマでどんな役でもこなす方だけど、この人がケレン味を全面に押し出してわざとらしいくらい大げさに仁良課長を演じている。
ここまでケレン味たっぷりに演るのってかえって難しいっていうか、ヘタな奴がこれやっちゃうと滑るんだけれど、この飯田さんは場にしっくりくるばかりか、節目節目で凄い迫力をかもしだして、落ちるところまで落ちて良心のカケラもない男に成り下がった仁良ってキャラを見事に作り上げちゃってる。
で、ブレン君は飯田さんとの絡みが多いから、自然と学んだんじゃなかろうか。
大げさで顔芸までやってしまうけどそれがプラスになってちゃんと筋の通ったキャラになったよね。
いい役者さんと一緒に演れるって幸運だ。本人に自覚あるかどうかわからないけど、血肉にしたこの子も偉い。
反してメディックちゃん、これからでも遅くない。もちょっと精進しようかぁ~。このままじゃダッメダメだよ~
ヒーロー側でいうと、主人公もまっすぐでかっこいいしヒロインの弟君、仮面ライダーマッハも綺麗な子でちょっと屈折した感じをよく出してていいんだけど、やっぱおいしいとこどりしてるのはチェイスだね。
まぁねぇ、表情をまったく変えないクールキャラで、なのに友情ってなんだろう、ダチってなんだろうって人間のことや感情を一つ一つ学んでいくってなったらそら美味しいよねぇ。
ありがちキャラではあるんだけど、それを演じている子がこれまた綺麗な男の子だしいい感じで持ち味が出ているよね。
そのあたりは脚本と演出の勝利かもしれん。
イベントでチェイスが出ると「きゃ~~~」って黄色い歓声が大きくなるんだそうだ。
うん、わかるわかる。ピンチになったらクールに助けにはいるし、己が何者かって煩悶してたし、マッハに「懐くな、オレはダチじゃねぇ」って言われると小首かしげて「ダチ?」って真剣に意味かんがえはじめちゃうしね。美味しいよ、美味しいキャラだよ。
この役者さんは今までも色々脇役でドラマでみかけていた子だよね。ちゃんと演技できる子だからチェイスのキャラもたってきたような気がする。
脚本の三条陸さん、キョウリュウジャーの頃から一皮もふた皮もむけたなって思ってたけど、いい味だせるようになったねー。それまでの無難な脚本から一転、テンプレだったりズレてたり過剰だったりって要素を笑いにかえてキャラがたってくるってそういうセリフまわしを書くようになった。
途中途中で入る長谷川さんはウルトラマンガイアとかデビルマンレディで心に沁みるセリフを節々に入れてくるお人だったけど、このドライブでもシリアスで暗い回を担当した時に本領発揮してくるねー。ジン、とさせる言葉をぶっこんでくる。
円谷プロがダメになってスタッフが他へ流れたとは聞いていたけど、長谷川さんが特撮きてくれてよかった!
嫌いな人はね、いつまでも光と影ってうるせぇんだよって文句いうんだけど、テンプレといわれようが王道と罵られようが、どんなジャンルでも永遠のテーマの一つなわけで、それをいかに面白くやるか、心うつセリフに仕上げるかってことが大事なんだよ。
テンプレや王道が悪いわけじゃない。要は使い方だ。
いよいよ最終回に向かって怒涛の展開になりそうなドライブ、ジョジョも終わり暗殺教室も終わって抜け殻になったお母さんの支えの一つだ。(項羽と劉邦にも支えられてるけど)
うぉっと、あまりにブレンが可愛くてブログで叫んじまった。しかもネットから画像拝借して。
こんなことしている場合じゃない~~。そしてむぅむぅが散歩したいのにってこっち見てるし!
お母さん、今からちゃんと働こうと思います…