おはよう。ちゃんと起きてる?来れそうかな。
メールの文が目に入ってくる。
遅いから心配してるのだろう。
少し迷って、電車が遅れてることを返信する。
そっか。電車きたら電話してね。待ってるよ。
短い返信がすぐに返ってきた。
覚悟を決めた。
決めた、と思ったら、
もうずっと前から決まっていたようにも思えてくる。
すーっと血の気が引いて、夏が遠くなった気がした。
「お待たせいたしました。まもなく電車が参ります。黄色い線の内側に立ってお待ちください。」
電車が来る。
いつもの音楽が鳴り響いた。
電車がきたよ、と短く電話で告げて、クーラーの効いた車内に乗り込んだ。