部 屋について、まず目に入ったのは変わった形の窓だった。
半月のような形の、不思議な形の窓。
すごい窓だね。
うん、なんて言うか、変わった形の窓だね。
ある意味、非現実的。私にはピッタリかも。
そのおもちゃのような月の窓からは、夕焼けが覗いている。
前にテーマパークの中のホテルから見た風景を呼び起こすような景色だった。
重かった大きな荷物を置いて、ふうとため息をつく。
お腹すいた?
そう聞かれても、食欲はどこかに忘れてきたみたいで全く空腹は感じない。
そうはいってもこのままこの部屋にいたら・・・
彼の目の奥にはすでに何か熱いものが覗いている気がする。
うん、お腹すいた。なに食べる?
そう言って気をそらすのが精一杯だった。