最後まで勇敢に生き抜いた少女•スカイちゃん• | 黒人夫とのアメリカ生活30年

黒人夫とのアメリカ生活30年

黒人夫との約30年のアメリカ生活で体験した、黒人差別問題など、ありのまま綴っていきたいと思います。より良い未来を願って⭐️


去年の3月、毎時恒例の””Blackanese Kids in LA”グループのお花見には、10年振りの写真を撮るために、ロス在住ゴスペルシンガーのAちゃんと娘さん2人が、久しぶりに参加してくれた。


Aちゃんとは、まだ子供達が小さい頃に、日本人ママグループで出会い、娘の5歳の誕生会にも参加してくれた。


そして、お花見の3ヶ月後、あんなに元気だった、次女のスカイちゃんが、NUT正中線ガンと診断された。  

NUT正中線ガンという病気はかなり珍しく、アメリカ全土だけでも、60人弱の患者さんしかいないそうで、これといった治療法もない難病だ。


それからの7ヶ月間の闘病生活での、スカイちゃんの目を見張るような、勇敢な闘い振りは、たくさんの人々の心を動かし、たくさんの有名人も、彼女を応援しにきた。




周りの家族の揺るぎない支えの中、スカイちゃんは、辛いはずなのに、笑顔を絶やさず、信仰深く、前向きだった。  


ニュースにも取り上げられ、ボストンに飛んでまでも、可能な限り治療を試していた。



そんな彼女の姿に、どれだけの人達が、勇気づけられた事だろう。

癌を恐れてはいなかったスカイちゃんだが、一度だけ泣いた事があると言う。

それは、ボストンでの治療からの帰りに、自分が居なくなったら、お姉さんが一人になってしまうという事を悲しんでだと言う。 


いつも、自分よりも他の人を思いやる、優しいスカイちゃん。


今年1月の、約800人が参列した彼女の葬儀は、お花に囲まれ、音楽で溢れ、本当に美しく素晴らしい式だった。


涙もあったが、笑いもたくさんで、愛と光に満ちた式で、神様の臨在が教会いっぱいに溢れていた。

彼女が生前に撮ったビデオメッセージでは、

「あなた達、何泣いてるの? 私は、天国で笑ってるわよ」

と笑いながら、おどけてしゃべる様子も流れて、スカイちゃんの凛とした強さに、誰もがハッとさせられたのではないだろうか。


彼女の母親は、その式で、「私も神様を信じる」と40人近い人が手をあげてくれた事が、とても嬉しかったと言っていた。

14年7ヶ月という短い生涯だったが、スカイちゃんは、深い信仰の証を、皆に伝えてくれた。 

スカイちゃんの為に作られたブレスレットを、ずっと外さずにしていた私の娘も、スカイちゃんの闘病振りなどに、強く影響を受けた一人で、きっと、こらからの人生に、何かしら影響していくのだろう。



マザーテレサが、”大切なのは、どれだけたくさんの事や偉大な事をしたかではなく、どれだけ心を込めたかです”と言っているように、スカイちゃんが、14年7ヶ月という短い人生を、最後まで勇敢に生きぬいた姿は、私達の心の中に、これからも、永遠に生き続けるだろう✨


追伸:
本日(2020年10月2日) 、ボストンでもスカイちゃんと一緒に、この病気と戦っていたアダムくんが、18ヶ月間の闘病の末、天に召されたとの事でした。早く、NUT正中線ガンの研究と治療法が見つかり、これ以上、犠牲者が出ない事を、心から祈ります。




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