第39回 占星術基礎知識~占星術はシュールな謎の体系~ | 西洋占星術〜どうせ、あの世までは追ってこれまい。〜

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つづきです。

ここまでの話を要約すると。

天の方角:全360度をそれぞれ30度ずつに12分割したものが、12星座。

この、天の方角というのは、もともとは、太陽の位置を把握し、そうすることで地上の季節を把握するためのものなので、言ってみれば、あくまで『太陽の都合』にもとづいて認識されており、太陽がそこにやってきたときに、地球に春分が訪れる位置、すなわち春分点を、おひつじ座0度とし、それ以外は、すべて、春分点からの距離(角度としての距離)だけで、決まる。

 

春分点(春分点から0度地点):おひつじ座0度

夏至店(春分点から90度地点):かに座0度

秋分点(春分点から180度地点):てんびん座0度

冬至点(春分点から270度地点):やぎ座0度

 

というように。

これは、わたしたち占星術師にとっては、あまりにもあたりまえの基礎知識であると言えるが、基本的すぎて、かえって見落としてしまう盲点について、指摘しておきたい。

 

つまり、占星術でいう距離とは、もっぱら「角度差」のことであって、本来の意味での「距離」は、まったく考慮には入れられていない、ということだ。

わたしたちは、トラインが120度とか、オポジションが180度とかいうときの、120度や180度を「距離」と呼ぶことに、慣れ切ってしまっている。でも、ほんとうは、それ「角度差」「角度距離」であって、ほんとうの意味での「距離」ではないからね!

 

そして。

では、ほんとうの意味での「距離」は、どこへ行ったのかというと。

完全に無視している、というのが、その答えだ。

地球から見た方位・方角だけを問題にして距離というテーマは、完全に無視。「近くにある」月も、「遠くにある」冥王星も、距離は無視して、同列に扱うのが、占星術という体系だ。

 

まず、地球に季節をもたらす太陽の軌道を完全解明し、そこに星座の名前を割り当てた(12星座)が、そもそも、動いているのは、太陽ではなく地球のほうであり、この「太陽の軌道」じたいが、すでに、もう、架空の軌道。

ところで、その「架空の軌道」は、距離感を完全に無視した、方位・方角だけでできているので、本来はまったく別の軌道を持つ、ほかの星たちも、同じ俎上にのせられる。だからこそ、なんの遠慮もなく、たくさんの星たちを、同じひとつの軌道、同じ1枚の図のなかに、載せてしまう。闇鍋みたいに。

 

すこし、考えてみてほしい。月の軌道と冥王星の軌道は、それぞれ、まったく別のものであり、両者は、まったくもって、似てもつかない。

それにもかかわらず、両者は同じ1枚の図のなかに納まる。

距離感を無視して、あくまで方位・方角だけを問題にすることによって。

 

占星術って、あくまでも、そういう体系なのだ。

いつもは、そんなこと考える機会は、まったくないと思うが。

ちょっと、考えてみてほしい。

12星座が描かれた円形の図には、距離感を完全に無視した「地球から見た、方位・方角」だけを基準に、星の配置が示される。

たったの、この図1枚だけで、「占う」とは、いったいどういうことなのだろうか?

 

まえに、たとえば、土星と火星のコンジャクションというのが登場した(さとうみつろうさんの図)。これは、火星/土星が「0度で重なっている」ことを意味するが、では、その、「0度の重なり」とは、どんな意味??

 

天文学の基礎の基礎、小学校の理科で習うような基礎知識を思い出してほしい。

火星と土星とでは、まったく別の軌道を有しており、両者が重なりあうことなど、決してない。

そうではないか??

結局、これは、こういうことなのだ。

火星/土星がコンジャクション、というのは。

 

地球から見た、火星がある方角、と、

地球から見た、土星がある方角、が、

同じである。

たったの、これだけの話だ。

だから、もし仮に、宇宙空間を俯瞰できる視点に立つことができたとしても、火星と土星が「同じである」「重なっている」ことなど、じつは、まったく観測できないのだ。

 

いかがだろうか?

こんなふうに思えてこないだろうか。

距離は完全に無視して、方位・方角だけを最重視。

そうすることによって、なにかが「占える」って、なんなの?

意味がわかんない!!

 

そう。占星術に、科学的根拠などは、ない。

そもそも、占いというのは、そのような体系なのだ。

甕や、それ以外でも、なにか物体を破壊して、その破片で、占う、とか。裏返しにしてあるカードのなかから任意の1枚をオモテにすることで占う、とか。

ご存じのとおり、占いというのは、根拠のない謎の行為によって正解/解答をいきなり導き出す方法論であり、そこには、合理的な根拠など、あろうはずもないし、だからこそ、それは「占い」と呼ばれている。占星術師だって、例外ではない。

 

科学的根拠、とは。言い換えれば、「唯物論的根拠」ということであり、唯物論によれば、すべては物質でできていて、だから、「この物質」と「あの物質」は別のものである。

その世界観によれば、カードを1枚引くことで、明日の吉凶が占えるというのは、不合理であり、意味不明だ。

 

 

 

 

 

それに対して、占星術を含む「占いの世界観」というのは、『万物はひとつであり、すべては影響し合っている』というものだ。だからこそ、あなたの引いた1枚のカードと、あなたの吉凶には関係があるし、あなたが生まれた瞬間の星の配置図は、あなたの人生に影響する。

 

占いとは、そのようなものだ!

だからこそ、距離感を完全に無視して、角度だけで作った星の(謎の)配置図が、単にあなたが生まれた瞬間のものであるというだけの理由で、あなたの一生に影響する

なぜなら、万物はひとつであり、森羅万象すべては、お互いに影響し合っているからだ!

そういうわけなので。

ホロスコープがどれほど緻密で繊細に見えようとも、それは、「実測距離を完全に無視して、角度だけで作ったシュールな謎の図」であり、そのようなものを見て占っている以上、お茶碗の破片を見て占うのと、ある意味なにも変わらない。

 

このことをよくよく念頭入に置かれたうえで。今後も、占星術というシュールなシリアスさ(ないしは、シリアスなシュールさ)と、つきあっていってほしいと、わたしとしては、願っております。

 

さあて。

基本的/基礎的すぎて退屈すぎるシリーズは今回で終了。

次回は、今回紹介した

『万物はひとつであり、すべては相互に影響し合っている』という占い(オカルト)分野の基本前提/基本認識にもとづいた。占星術の知識を使った、まったくあたらしい開運法、ないしは願望実現法を、本邦初公開(笑)

 

これ。自分で考えついたんだけど。

自分でいうのも何だけど、かなり良い&かなり効く方法だと思う。

だから、ぜひ読んでほしい!!

ただし。占星術の知識は、必須です!!

どうぞ、おたのしみに!!!

 

 

 

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