書くこともないけど
書くこともないけど
だって私自身が何も
把握していないから
ただ人影を追いかけ
人影に惑わされ
最終的には自分勝手な判断を
するばかりであって
今日あなたに会って
明日は他の人に会って
その次は又
別の人に会って
細かく言えば
人生は出会いの連続
その中で
少しでも
縁があれば
そで擦り合うも
多少の縁とか
そんな説明は要らない
ただ自分の中で
もう一度
あなたに会いたいと思うことが
果たして
いいことか 悪いことか
それは 誰も知らない
重い錨を罪の海の中に沈めないよう
今日も 明日も
自分を見張っていないといけない
なんという無駄ばかりの人生
あなたの影のせいで
私は何回も同じ回廊を
彷徨うことになる
分かっているのは そればかり
いつの日かあなたの心根が
私の前に さらけ出されても
それが一体何になるのか
何十回目逡巡
名十回目の立ち止まり
神は一体
私に何を
告げようとしているのだろうか