昇華させるために | 詩人:Writer 上杉浩司

 

昇華させるために

自分の想いを あらためて 見なおす

表現するために

あなたに近づく

 

せめて そのくらいは許してほしい

昇華させるのは

私の想いばかりではない

今まで生きて来た

長い人生で 幾重にも重ねてきた

言葉の群れだ

死んだ言葉もあれば

生半可に生きている言葉もある

せめて今 言葉たちに生命を与えて

私の想いを昇華させてほしい

 

それをあなたに届けるのではなく

それを自分に届けるのではなく

ただ目の前の空気の中にでも

昇華させていたい

 

せめて

表現することくらいは許してほしい