歩いている限り歩いている限り 歩いている限り 生きている限り 何かに直面するのであれば その何かが仮に 苦労とか 悲しみとか そんな種類の 煩わしいものであれば まず 背を向けてみる 背を向けたその方向に 同じようなものがあれば 目を閉じてみる もし目を閉じた世界の中に また同じようなものがあれば どうする? 石を投げる? つばを吐く? 足で蹴る? それが出来ないのであれば またそれを見つめてしまおう 長い人生の時間の中で そんな時間は 一瞬だから だから 瞬きでもしておこう 瞬きをして 大きな息をしよう