遠く遠く | 詩人:Writer 上杉浩司

遠く遠く

 

 

 

 

何故このように私の一番大切なものから

遠く遠く置かれた生活を送るのだろうか

 

これは自分の趣味でもないし

まして自分の仕事でもない

 

今日朝起きた時の日光はまぶしいはずなのに

そのまぶしさに私は全然心を動かされなかった

 

もしかしたらこれが不幸の始りかも知れない

遠く遠く大事な大切なものから離れるきっかけを

 

自ら作る人生であっては決してならない

そう思っても遠く遠く私は本当に遠いところまで

 

来てしまったのだと夕刻になってふと思った

そう思ったところでそう思った時点で

 

帰ろう 遠く遠く来た道を 帰ろう

ただ帰る方法が私には分からない

 

帰る方法を探すために

もしかしたら遠く遠く遠く私は行くのかも知れない