投げかけよ | 詩人:Writer 上杉浩司

遠くから

例えば何かを投げて

あなたの場所を確かめてみたい

 

あなたが

私が投げたものを掴むか掴まないか

それは知らない

 

多分掴まないだろう

 

私の前では

私の投げかけた言葉を何回も掴んでは掴んでは

 

でも

私の見えない場所では

あなたはきっと私の投げたものを

掴まないのだと思う

 

あなたを取り巻く日常の中に

確かに私の場所はあると思う

 

ただそれは

私が存在するゆえに

存在するようなものだと思う

 

私が存在しなければ

するはずもない場所だと思う

 

そんな風に

ただあなたは私の行動に

あなたを合わせているだけだ

 

それで十分ではないか

それ以上なにを望むのか

 

あなたの投げかけは

私の投げかけの反射板

 

そう認識することで

不幸になるのであれば

 

そこを見据えて

投げかけよ