否めない | 詩人:Writer 上杉浩司

すぐ消え去ってしまうような笑顔の中に

あなたの

自分だけを愛しているような喜びを 

私自身が見ることで

一つの時代が終わったと言っていいのか

 

初めから

あなたの表情の中には

海を湛えたような

落ち着きがあったし

それによって私自身が行動できなかったと

いうのは否めない

 

否めない状況の中で

私自身が存在することを

肯定できない状態で

一体何が残るのか

 

そんな人生にあなたを誘ったことを

許して下さい