表現するもののない
退屈な日常を思い
何を思う
まず一つだけ候補をあげよう
選択出来ない苦しみを抱えているのであれば
美しい顔をしている
あの日の あの人の 横顔でよければ
そうすることで
暗くなってしまった
一月先のスケジュールに
光明が差すのであれば
ためらいなく それを
ここに差し出そう
ただあの人の横顔は
忘れた方がいい
一生に一度あるかないかの
顔だからという意味ではなく
その横顔は確かに美しいが
ほんの少し声を掛けるだけで
すぐに消えてしまうものだから
じっとしていることでようやく
存在し得るものだから