虚像と実像 | 詩人:Writer 上杉浩司

興味のないふりをすることの

傲慢さ

 

あなたと心の中でさえも

呼ばないのに

 

あなたに会えば

あなたと呼んでしまう

自分の愚かさ

 

あなたの実体は

あなたの虚像よりも

小さい

 

あなたの虚像を作り上げた

私は

あなたに向き合う時

時間の軸も

地理の軸も

私自身の軸も

全ての軸が

消えてしまって

 

残るのは

あなた自身の虚像のみ

 

その虚像が

私自身の

実像

 

許して下さい

そんな風にしてしまって

 

許して下さい

としか言えない

あなたには

 

その言葉だけが

存在を許される