10月23日のブルンバーグの記事によれば量子コンピューターが2030年までに実用化される可能性が出てきたそうである。これは良いニュースなのだろうか?人工知能と量子コンピューターが融合すれば人間の地位は地に堕ちる。人類の99%ほどが「不必要な存在」になってしまうからだ。
多少の誤差はあるだろうが、そういう時代が数年以内に来る。そうなれば、人間の医師が必要ではなくなるかもしれないというレベルの社会へのインパクトが予想される。それに向けて小中高生並びに親は心の準備をする必要がある。
誰もこんな話は真に受けないだろうが、私の考えでは、アメリカの大学に進学し、理系専攻とする事が最良の自己防衛だと思う。日本の大学は学部別入試という入口規制があり、理系を専攻したくても入学ができない可能性が高い。一方、アメリカはほとんどの大学は学部別の選抜などしないので、大学に入ることができさえすれば、卒業するのに時間はかかるだろうが、理系分野の専攻を決めるのに必要な科目を2年以内に取りさえすれば何とかなる。
高校で微積分をきちんとやっておかないとアメリカの大学で理数系を専攻するなんて不可能だなので、先ずは、そこからだ。
アメリカの大学でComputer Scienceをメジャーにするのに必要なこと&日本の高校で勉強すべき科目
必須レベル:
数学I・A - 基礎的な代数、確率、論理
数学II・B - 三角関数、指数・対数、数列、ベクトル
数学III - 微分積分の基礎(極限、微分、積分)
強く推奨:
数学C - ベクトル、複素数平面、式と曲線
しっかりとした証明の書き方の練習
英語での数学用語に慣れておく
特に重要なポイント
微積分の基礎 - 数学IIIは特に重要です。アメリカの大学では最初からCalculusを取ることが多いため、微分積分の概念を理解していることが前提となります。
論理的思考と証明 - プログラミングやアルゴリズムの理解に直結するため、数学的な証明の考え方を身につけておくことが大切です。
ベクトルと行列の基礎 - 機械学習やコンピュータグラフィックスなど、CS の多くの分野で使用します。
英語の準備 - 数学用語を英語で理解できるようKhan AcademyやMIT OpenCourseWareなどの英語教材に触れておくこと
