英語を本当に身につけたいと思うなら、まず最初にやるべきことは、学校で習う「不定詞の名詞的用法・形容詞的用法・副詞的用法」という区分を一度忘れてしまうことです。
その考え方にとらわれている限り、英語の仕組みを深く理解するのは難しいのです。思い切ってそれを手放し、代わりに The Cambridge Grammar of the English Language(CGEL)の考え方に触れてみましょう。
そもそも、不定詞が「名詞や形容詞、副詞になる」という説明は正しくありません。不定詞はcomplementとして文の中で働いているのであって名詞や形容詞、副詞の働きをするのではないのです。
このことを一つひとつ確かめていくうちに、今までモヤモヤしていた疑問が驚くほどクリアになります。
そしてその先では、英文を読むときに「英語そのものが直接あなたに語りかけてくる」ような感覚を得られるはずです。