HuddlestonのCGELの特異性・第二の関門 | アメリカのトップ大学進学とCGEL

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HuddlestonのThe Cambridge Grammar of the English Lanuguage(CGEL)を学習するにあたっての第二の関門は「文型」の考え方の違いです。

 

Traditional English Grammar(学校英文法)は下記の5文型です。

S+V
S+V+C
S+V+O
S+V+O+O
S+V+O+C
 
CGELの定義は下記の通りで極めて特殊です。
 
CGELはElements of clause structureは3つだと定義します。その3つとはpredicator(P)Complements of the predicator(C)、adjuct(A)です。そうです、たった3つなのです。
 
例えばHe reads the paperはHe reads the paper.になります。
              C      P           C
しかし、そこから先があります。「ComplementにはSubjectObjectという2つのSyntactic Functionがある」と考えるのです。その結果、He reads the paper.は
 
He             reads.    the paper.だと説明します。
Subject        P             Object 
 
何だ!それなら、最初から、そう言えよ!と思うのですが、CGELの全貌を理解するまでは「一旦」、CGELは、以上のように考えるんだ、と納得しておくしかありません。
 
まだ終わりではありません。Adjunctの説明が終わっていません。Adjunctの説明をするには上記のHe reads the paper.だけでは不十分です。次のような文章が必要となります。

He always reads the paper before breakfast,

CGELは先ず、He=C.      always=A.     reads=P    the paper=C   before breakfast=A  だと分析します。

そうです、CGELは第1段階では文の要素を「動詞にとって必須(C)であるか?」「付加的(A)であるか?」という大枠で分類するのです。

この段階ではHeとthe paperはどちらもCである、 即ち「動詞にとって必須である」と見なし、alwaysとbefore breakfastはAであるとみなします。
 
その後、第2段階で初めて、Heは主語の機能を持ち、the paperは目的語の機能を持つ、という分析をするのです。

以上はCGELのP215に解説してあります