HuddlestonのCGELの特異性・第一の関門 | 量子コンピューター時代に相応しい大学進学と英文法

量子コンピューター時代に相応しい大学進学と英文法

来るべき量子時代に備えて優秀な高校生はアメリカを目指すべきだ。なぜなら量子時代に適応できる大学は日本には10校未満しか存在しないがアメリカのリサーチ系大学の多くが適応しているからだ

すでに触れましたが再度触れておきます。学校英文法とHuddlestonのThe Cambridge Grammar of the English Lanuguage(CGEL)の違いが皆さんがCGELを学習するにあたっての大きな関門となります。最初に遭遇する関門は「品詞」の分類の違いです。

 

Oxford Dictionaryの品詞の定義は9つです。

nouns
pronouns
verbs
adjectives
adverbs
prepositions
determiners
conjunctions
interjections(exclamation)
 
一方、CGELの定義は下記の通りで、極めて特殊です。
noun
verb
adjective
adverb
preposition
determinative
subordinator
coordinator
interjection
 
学校文法では品詞はparts of speechまたはword classesと呼びますがCGELではlexical categoriesという言い方をします。(CGEL p22)
 
困ったことに英英辞書はCGELの分類ではありません。従って「この単語の品詞は何だろう?」と思って辞書を引いた結果がCGELの分類に当てはまらないことがあります。その為に、苦しい思いをします。
 
日本の大多数の教科書、参考書の品詞の分類は多種多様で混乱の極みですのでCGELの分類に振り回されたくないという思いに苛まれると思います。それを克服するには、英和辞書を使わないようにするしかありません。OxfordかCambridgeの英英辞書を使うようにするべきです。そうして、OxfordかCambridgeの分類が確実にわかるようになればCGELの分類は頭にすんなりと入ってきます。
 
そうなんです。
 
CGELにたどり着くには、先ず、英和辞書と決別する必要があるのです。その決断ができない人はCGELを学習しようなんて考えない方が無難です。