日本では世界大学ランキングが601〜800位や801~1000位の大学が「名門大学」とみなされ、それらの大学の文系学部の卒業生を日本の有名企業が先を争って採用したがるらしい。もし、そうだとしたら、そんな愚かなことを続けているから日本企業は世界で覇権を握れないのである。
なぜ、アメリカ、イギリスのトップ大学卒の日本人を積極的に採用しないのか?もっともアメリカ、イギリスのトップ大学卒の日本人は日本企業を最初から相手にしていないのかもしれないが。
ところで、日本の有名企業はなぜ世界ランキングが601〜800位や801~1000位の「低レベル」の大学の「文系学部」卒の日本人を積極採用するのか?
その答えは社会人になってみると誰でも肌で分かる。
有名企業に入る601〜800位や801~1000位の名門大学の文系学部卒の社員の50%程度は「コネ入社」なのだ。
監督官庁の官僚の息子や娘、取引先企業の社長、会長の息子や娘あるいは孫、その企業自身の社長、会長の息子、娘、地方自治体の長の息子、娘などなど有象無象の「日本社会の権力者」の子供なのである。
「それは言いがかりだ」と言われても、私は彼らがコネ入社であることを証明できないから反論ができない。だが、真実だ。
そういう企業の人事部で働いた経験がある人なら「そんな事は当たり前すぎて誰でも知っているよ」「殊更言うまでも無い、馬鹿らしい」と呟くだろう。
2030年頃には、そういった日本の腐り切った企業風土が消滅し、風通しの良い企業に変身しているはずだ。変身できなかった企業はこの世から消滅しているはずだ。今の中高生やその親は、そういう時代が来ることを前提として進学先を決める必要があると確信するものである。
「甘い汁を吸おうとする現在の社会の権力者連中の尻馬に乗ろうとして世界ランキングが601〜800位や801~1000位の日本の名門大学に入ったところで、地方出身のお勉強ができるものの「一般庶民」の息子、娘は、彼らのおこぼれ程度は享受することができるかもしれないが、今度は入社した後で、思い知ることになる可能性が大きいのである。